Tweet 陸前高田古文書研究会(荻原一也会長)は、県指定文化財「吉田家文書(もんじょ)」解読作業を再開した。東日本大震災で会員3人の命が奪われ、20年間にわたり蓄積してきた解読文の大半も流失。23日に県立図書館から原本のマイクロフィルムのプリントアウトが無償で提供されるなど、広がる応援の輪に励まされ、失われた20年の成果を取り戻すべく再出発した。 「吉田家文書」は江戸時代の仙台藩や気仙地方を知る上で貴重な史料。同会の解読作業は95冊中残り2冊まで進んでいたが、津波で市立図書館が壊滅。貴重本庫に収められていた原本は助かったが、解読文は流された。 そんな中、県内外から相次ぐ支援が、失意の会員たちを支えた。仙台藩の人口の歴史を研究している立命館大産業社会学部の高木正朗教授から中古パソコン5台、プリンター、事務用品一式などが次々に届けられたほか、東京や埼玉から義援金の申し出も。 原本のマイクロフ