市民団体の会報などミニコミ誌を専門に収集する立川市の民間図書館「市民アーカイブ多摩」が開館から5年を迎えた。市井の人々の活動を記録した資料を網羅する施設は全国的にも珍しい。市民の息づかいが感じられるユニークな資料の山は、研究者や学生らに利用されている。【青島顕】 ミニコミ誌はかつて立川市にあった都立多摩社会教育会館市民活動サービスコーナーが収集していたが、2002年に事業廃止になった。都内の図書館関係者や市民活動に携わる人々はその後も段ボール約150箱の資料を集めていたが、行き場がなかった。14年4月に立川市幸町の西武拝島線と多摩都市モノレール玉川上水駅近くの民家の茶室跡の提供を受け、市民運動に携わる人らがアーカイブを設立した。 設立当初、多摩地区を中心にした約1200タイトルだった資料は、アーカイブの運営委員やボランティアが全国の市民団体を訪ねて増えていった。今年3月末時点で1782タイ
各府省の行政文書不開示決定通知書。中央は総務省の通知書。首相との面会に関する文書は「不存在」と記されている=東京都千代田区で2019年4月10日撮影 安倍晋三首相と省庁幹部らとの面談で使われた説明資料や議事録などの記録約1年分を毎日新聞が首相官邸に情報公開請求したところ、全て「不存在」と回答された。官邸が記録の保存期間を裁量で廃棄できる1年未満に設定していることも判明した。官邸の担当者は「記録は政策を担当する省庁の責任で管理すべきだ」と説明したが、重要とみられる16件を抽出して府省側に同様の請求をしたところ、10件については説明資料の保有を認めたものの、どの府省も議事録の保有を認めなかった。識者は首相の政策判断の検証に必要だとして、記録を残すルール作りを求めている。 政府は2017年12月、森友・加計学園問題などを受けて公文書ガイドラインを改定。官邸を含む府省庁に、政策や事業方針に影響を及
古文書などに用いられている「くずし字」が静かなブームとなっている。大阪市北区の府立中之島図書館で開かれている入門講座(全3回)では、定員はすぐに埋まり、キャンセル待ちが出るほどの盛況ぶりだ。受講者は「博物館などに展示してある古文書を読んでみたい」という50~70歳代がほとんど。前の席を狙って入場前に列ができるという、熱い講座をのぞいた。【森井ひとみ】 取材に訪れた2月27日は、2回目の講座が開かれていた。講師は、大阪大大学院経済学研究科助手の鈴木敦子さん。江戸時代に書かれ、当時の江戸と大坂の風俗を絵入りで比較した「街廼噂(ちまたのうわさ)」が教科書だ。まずは「そば屋のメニューの読み方」。身近な題材に受講者の表情が緩んだ。
埼玉県熊谷市は25日、同市代(だい)にある曹洞宗の東善寺で、鎌倉時代を代表する仏師・快慶が制作した可能性が高い木造阿弥陀如来(あみだにょらい)立像が見つかったと発表した。 市によると、像は高さ69センチで、ヒノキとみられる1本の木に全身を彫刻したうえで前後などに割り、中をくりぬいてはぎ合わせる特殊な手法が用いられている。左手の先など一部が欠けているが、小さく秀麗な顔や腰高ですらりとした体形が快慶の作風に通じ、13世紀初期ごろに快慶か、快…
参院で審議中のMDA秘密保護法について「一般の人にも大きな影響」の見出しを付けた解説記事を載せた1954年5月26日朝刊の毎日新聞1面(東京本社版) 特定秘密保護法の成立から今月で5年を迎えたが、64年前の1954年にも同様に「秘密保護法」の略称で呼ばれた法律が作られた。米軍が提供する装備品の性能などを「特別防衛秘密」とし、漏らした人だけでなく「不当な方法」で知ろうとする人にも重罰を科す。特定秘密の「原型」とも言えるもので、今も約1万件の秘密が防衛省で運用されている。外部のチェックを受ける仕組みもなく「より闇が深い」と指摘する識者もいる。【青島顕】
発掘調査の現場が公開された「大山古墳」=堺市堺区で2018年11月22日午前10時5分、本社ヘリから木葉健二撮影 三重の濠(ほり)を持つ日本最大の前方後円墳「大山(だいせん)古墳」(仁徳天皇陵)=堺市堺区、全長約500メートル=について、宮内庁は22日、堺市と共同発掘している現場を初めて報道陣と研究者に公開した。最も内側の堤の南東部に5世紀の埴輪(はにわ)列があったほか、石敷きが初めて確認された。専門家は「知られざる大王墓の姿が見えてきた」と評価している。 大山古墳は同庁が仁徳天皇の墓として管理するが学術的には確定していない。同庁は陵墓の「静安と尊厳」を保持するため外部の立ち入りを原則認めておらず、外部機関と共同発掘するのは今回が初めて。浸食された墳丘などの保全計画に役立てるという。
落語議員連盟の設立総会後、談笑する(左から)桂米團治氏、三遊亭円楽氏、春風亭昇太氏、自民党の小泉進次郎氏、遠藤利明氏=東京都千代田区の衆院第一議員会館で2018年11月20日午前9時40分、藤井達也撮影 落語の力で日本を楽しく--。小泉進次郎さんら自民党の国会議員による「落語を楽しみ、学ぶ国会議員の会」(落語議連)の設立総会が20日、衆院第1議員会館であり、テレビでもなかなか見られない、国会議員と人気落語家の「面白トークの応酬」となった。今後は超党派による議連を目指す。 落語家は「超党派」集結 「落語議連が発足します。来ませんか」と突然、お誘いの連絡があったのは、元参議院議員で落語会を開くほど実は落語に詳しい、慶応大教授の松井孝治さん。しかも、設立総会には、落語協会の大ベテラン、柳家さん喬さんを筆頭に、「笑点」でおなじみの春風亭昇太さん(落語芸術協会)と三遊亭円楽さん(五代目圓楽一門会)、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く