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今年はSFセミナーに行かなかったのでナマのSF話に飢えていた私ですが、5/10という絶好のタイミングで <池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱 #7>が開催されるとの情報をキャッチ。 しかも今回のサブタイトルは「ウルフ!ウルフ! ウルフ! 大事なことなので三回言ってみました。」 私がラファティと並んで偏愛するジーン・ウルフを取り上げるとくれば、これは参加するしかない! 会場のLive Wire Biri-Biri酒場に到着してみたら、なんと真裏の建物が教会でした。 これはますますウルフめいてきましたよーと勝手に盛り上がってたら、入場待ちの放克軒博士 (Formerly Known As さあのうず氏)と遭遇、さらに入場後は去年のSFセミナーでお会いした グリーンフロウさんとも再会、さらに若きウルフ読みの隼瀬茅渟さんとも感動の初対面を果たし、 スタート前からテンション上がりまくり。 やっぱりこう
先日、テレビで『風の谷のナウシカ』が(何度目かの)再放送をされたとき、ネットでの反響を見て 「今でもアニメより原作を支持する人が多い」ということを確認しました。 それを見てふと考えたのが「あのラストの意味を、皆さんどう考えてるのだろうか?」ということ。 そして自分にとって、原作版とアニメ版はどういう風に違い、それをどのように受け入れているかを、 ある程度は整理しておきたい、ということでした。 そこで今回は、主に原作ラストの解釈を中心に、私なりのナウシカ観などを書こうと思います。 (ここから先はネタばれになるので、もし原作を読んでないならスルーしてください。) 原作コミック版最終巻で、ナウシカは旧世界の遺跡「墓所」の深部に突入し、旧人類が遺した 管理システムである「墓所の主」から、自分たちの生きる世界についての秘密を知らされます。 それは、腐海とその生態系が地球環境を再生するために計画された
「特撮リボルテック」シリーズの開始当初に製作が発表されたにもかかわらず、 いつまでたっても商品化されずにファンの不安を募らせてきた「機動歩兵」。 ハインラインの戦争SF『宇宙の戦士』に登場し、以後『機動戦士ガンダム』のモビルスーツや、 『トップをねらえ!』のRX-7などに多大な影響を与えた、強化外骨格兵装の元祖ともいえる この傑作メカのアクションフィギュアが、ようやく完成・発売されました! これを記念して4月28日に開催された「機動歩兵TALKING NIGHT」では、ハヤカワSF文庫で 機動歩兵を最初に描き、そして今も大切に描き続けている名イラストレーター・加藤直之氏から、 デザイン秘話や立体化への思いなど、機動歩兵に関する貴重なお話を聞かせていただきました。 この様子はUSTREAMでも配信されており、この記事を書いてる時点では録画も見られますので、 ロボットデザインに興味のある方はぜ
海外SF読みの間で、世田谷学園の入試問題にジーン・ウルフの「風来」が出たことが ちょっとした話題になってるようです。 “ どんな入試だったのか気になりますが、英語でなくて、国語の、それも中学の入試のようです。” “ それだって、恐ろしいと思います・・・。” (えんじさん「SFムーンストーン enziの日記」より」 いやまったく、ごもっとも。 難解と評判のウルフを、しかも中学の受験問題に使うとは・・・。 さらにこの学校、実は曹洞宗の仏教系。それがカトリック作家のウルフを使うというのは、 さしたる意味はないにしろ、なんとも興味深いものです。 問9の完全正答率ゼロってのは問題の難度の高さを示してると思うけど、合格者の部分正答率が 95%というのは、また別の意味ですごいと思います。 ここに合格する小学生は、部分的にでもジーン・ウルフがわかるということか・・・なんてこったぁ! でもウルフという一般に
三省堂書店SFフォーラム サミュエル・R・ディレイニー『ダールグレン 1・2』刊行記念 柳下毅一郎さん×丸屋九兵衛さんトークショー〈『ダールグレン』の謎を解く〉に行ってきました。 まずは進行役として横に控える国書刊行会の樽本周馬さんから、今回のフォーラムのきっかけとなった 「あんしぶる通信」(元SFM編集長の塩澤快浩さんがやっていたSF系サイト)で行われた、丸屋さんへの インタビュー記事が紹介されました。(記事のプリント配布あり) 樽本さんいわく「黒人文化とSFの両方に詳しい人だという記憶が残っていたので、『ダールグレン』が出たとき すぐ声をかけさせてもらいました。」との話。 続いて丸屋さんからの自己紹介。本業である黒人音楽誌bmrの編集長でありながら、SFMではスタートレックの コラムを連載し、さらに2011年9月号の小特集「ディレイニー再入門」にも寄稿されているという方ですが、 なによ
新宿バルト9で、原恵一監督の新作アニメ映画「カラフル」を見てきました。 日曜の午後、場内は9割ほどの入りだったかな? 作品の感想ですが、まず特筆したいのは、前半でずっと続く「気まずさのリアリズム」の徹底ぶり。 一度死んだ人間が生き返ったんだから、普通ならもっと明るいお話を期待するところですが、 実は死ぬまでのいきさつがいろいろあって、すんなり喜べるという状況ではないわけですな。 しかもそのへんをなんとなく探っていくうちに、現実のイヤな側面を見ることになってしまって 逆に居たたまれなくなってしまう・・・というジレンマがなんともキツく、そして生々しい。 しかしこの息詰まるような「居たたまれなさ」をじっくりと見せることが、後半で結ばれていく 人と人のつながりと、その距離がじわじわ狭まっていく過程を「体感として」受け止めることへと つながっているように思うのです。 前半の閉塞感は半端じゃないですが
奇想コレクション『蒸気駆動の少年』発売記念のトークショーを聞きに、 立川のオリオン書房ノルテ店まで行ってきました。 作者のスラデックはSF界でも指折りの異色派として鳴らした人。 そして今回この短編集を編んだのは、「特殊翻訳家」として活躍中の 柳下毅一郎氏です。異色×特殊、これこそ(悪)夢の組み合わせ。 トークショーではさらに『文学賞メッタ斬り!』で文学界を震撼させた 大森望氏(『立喰師列伝』にもモブで出演)と、京都からの来訪者にして 新本格ミステリの雄・法月綸太郎氏が加わり、実に奇妙でゴージャスな 異色の顔合わせが実現しました。(さらに終盤では飛び入りゲストも) 客席には(大森氏に「作風がちょっとスラデック」と言われた)円城塔氏、 (ギャグと残虐風味がこれまたスラデック風味な)伊藤計劃氏らの姿も。 う~ん、これはまさしく「立川スラデックまつり」じゃありませんか? まずは京都からのビッグなゲ
復刊が待たれていたアメリカンコミック(というより、グラフィックノべル)の 大傑作『WATCHMEN』(ウォッチメン)が、ついに!復刊されました。 今回の表紙は洋書っぽく、カバーのつかないペーパーバックスタイル。 デザインはアメリカで2005年に刊行されたAbsolute Editionと同じです。 表紙のデザインだけでなく、内容についてもAbsolute Editionに準じているので かつてメディアワークスから出ていた旧版とは細部がやや異なっています。 どこがどう変わったかは、翻訳者の一人である石川裕人氏による説明が 小学館集英社プロダクションのHPにありますので、そちらでご確認ください。 なお、これに関して特に残念な変更点がひとつ。 原作者の強い意向で、今回の訳書はAbsolute Editionの忠実な再現となり、 旧版で物語を読み解く助けになった日本独自の巻末解説がついてません。
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