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都知事選
blog.goo.ne.jp/judojapan09
グランドスラム東京は、土曜、日曜、月曜と変則的な日程であったが観客も思ったよりは入り、主催者側も「一応、成功」と胸を撫で下ろしているかもしれない。しかしながら、会場の半分は観客を入れなかったにも関わらず、満席になることもなく、パリ大会などと比較すると質が落ちるといった感は否めない。 3日間大会を観戦したが、充実感よりも疲労感が大きかったのはなぜだろうか。予選ラウンドは3試合上でアナウンスも名前を紹介するだけで淡々と試合が続いていく。以前にも言ったが、強豪選手が出る場合には紹介があったりすればもう少し注目してみるのかもしれないが・・・。 終わってみれば日本が多くの階級を制して活躍したかのように思えるが、実際には活躍すべき選手が今一で若手やダークホース的な選手が活躍したおかげである。この現象は9月の世界選手権と似ている。一番手の選手ではなく、2番手の選手が活躍した。世界選手権のときには、一番手
今年の世界ジュニア選手権で「帯から下の柔道着を直接つかむことは反則とする」という新しいルールが試験的に導入された。これは双手刈や朽木倒などが多用され、ジャケットレスリングと呼ばれるようになったことを危惧したからである。試験採用では一度目が「指導」、二度目が「反則負け」となるものである。 先日行われたグランドスラム東京大会においても導入されたが、やはり以前よりも上体が起きて組み合って技を出し合うシーンが増えた。個人的には、ルールによって特定の技に制限を加えることは如何なものかと感じていたが実際に柔道が良い方向に変化したのをみれば良かったのだろう、と感じていた。 しかしながら、大会後にIJFから発表された新しいルールには驚かされた。それは今後(具体的には1月、韓国で行われるマスターズ大会から)は、「帯から下の柔道着を直接つかむ」をした場合に一回で反則負けとなる、というものである。相手の技に対応
平成20年、新しい中学校学習指導要領が告示され、「1学年、2学年においてはすべての生徒に武道を履修させること」になった。必修化のねらいは武道の持つ教育的価値、生きる力を育むといった期待であろう。全面実施は24年度からであるが、準備は様々な形で進んでいる。 武道の必修化は柔道にとって追い風とばかりは言えない。授業で実施されるとなれば、保健体育科教員が指導にあたることとなり、柔道の専門家でない可能性も高い。さらに、施設の面でも充実している学校はどのぐらいあるだろうか。こういった状況の中で授業が展開されることによって準備を怠れば、かえって柔道のイメージを悪い方向に持っていきかねない。 これまでも一般の人の柔道のイメージが授業でのそれが多く、「受け身だけで終わった」「痛い」「くさい、面白くない」といったネガティブなものだ。 私自身、現在、新しい教科書の「柔道」パートを受け持って執筆している。参考の
このブログを立ち上げたのは北京オリンピックが終わった翌年の09年の元日、柔道界にさまざまな新しい風が吹き始めたときでした。07年に国際柔道連盟会長が朴会長からビゼール氏に交代。ビゼール氏は強いリーダーシップで様々な改革に着手していきました。 このブログを書くきっかけともなったのが、彼の最初で最大の改革とも言うべきIJFの法令改正でした。それまで選挙によって選ばれていた理事を会長指名とするなど独裁が可能な組織を作りました。改革のスピードと効率を考えれば必要なことだったのでしょう。しかし、独裁的な組織が方向によっては大きな危険をはらんでいることは、チュニジアやエジプトの革命をみても明らかです。 こういったなかで日本の柔道はどうあるべきか。柔道創始国である日本が世界で果たすべき役割とはどういったことなのかを改めて考える時期がきたのだと感じました。また、これはたくさんの柔道家たちと一緒に考え、情報
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