私はもともとから「グローバルCOEプログラム」には批判的で、不要だと思っている。しかし現実には全国140ヵ所にCOE拠点が出来上がってそこでは多数の若手研究者(大学院生、ポストどくなど)が雇用されている。 前回取り上げた『慶應義塾大学グローバルCOEプログラム2拠点、「幹細胞医学のための教育研究拠点」拠点リーダー岡野栄之と、「In vivo ヒト代謝システム生物学拠点」拠点リーダー末松誠からの共同声明』も見方によると、若手研究者を人質にして予算復活を要求しているようなものである。すなわち、グローバルCOEプログラム予算が削減されると彼らが切り捨てられるからこれは大ごとだという論法である。その後で出された全140のグローバルCOE拠点リーダーによる行政刷新会議「事業仕分け」第3WG によるグローバル COE プログラム評価に対する声明でも同じようなことが強調されている。少し長くなるが引用する