参議院では野田首相の所信表明演説を聴くための本会議は開かれなかった。院として問責を決議している首相のこれからの取り組みについて聴くことなどあり得ないので、当然のことだ。全野党が一致して本会議を開かせなかった。マスコミは「所信の聴取が行われなかったことは前代未聞」と批判しているが、問責を受けた首相が平然と次の国会を召集し、所信表明を行おうとすること自体が前代未聞なのだ。 さて昨日野党国対委員長会談が行われ、11月2日に本会議で「緊急質問」を行うことになった。これは国会法で規定されている制度で、本会議で議決を行えば、議員が政府に対して「質問」が出来る。 今回はこの制度を活用して野田総理に対して「問責決議が可決されたことについてどう考えているのか?どう対処したいと思っているのか」を質すことになった。 「え?国会っていつもみんな質問しているではないか?いちいち本会議の議決がないと質問できない