サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
blog.livedoor.jp/amuro001
2012年06月15日 中国に関する台湾の子ども達の「意外」な回答 台湾は中国より先に経済発展を成し遂げたことや、曲がりなりにも民主的制度が確立しているために自分たちは大陸の中国人とは違うという「台湾人意識」とでもいうべきものが存在すると考えます。 その1つの証拠とでもいうべきインタビュー記事(台湾孩子眼中的中国,有图有真相,天朝还在等什么??)を見つけ、いろいろ興味深かったので、これについて少し。 1 インタビューの内容 これは大陸の方が台湾の子ども達に対し、いろいろ質問し、それに対し台湾の子ども達が記者を呆れ返させる答えをしたというものです。 質問 「大陸」って知ってる? 「大陸」とはどういう意味? 答え 「大きい鹿」 (これは鹿も陸も共に同じ発音「lu」から来ている殆ど笑い話レベルのものです。) 答え 「大陸」とは何だか知らない。 質問 「大陸」で何だか知っている? 答え 「大陸」と
2012年05月31日 中国で、どれだけ蒼井そらが人気かよくわかる写真 本当にここのところ体調が思わしくない日が続いているので、今日は軽めの記事で勘弁願います。 1 中国の蒼井そら人気 これまで何度か書いておりますが、中国は日本のAVが大人気です(日本人AV女優が中国の大学の講義に参加?)、その中でも何と言っても一番人気なのは蒼井そらで、中国では「蒼老師」と呼ばれ、本気で尊敬されております。 如何に人気かというのは、以前石原都知事が尖閣諸島の購入を提案したとき、それに反発した中国の方が広州恒大対柏レイソルのサッカーの試合で、「尖閣諸島は中国のもの、蒼井そらはみんなもの」と書かれたカードを掲げたこともある程です(「尖閣諸島は中国のものだ、蒼井そらはみんなものだ!」?)。 少しだけ説明しておくと彼女は中国版ツイッターで中国語も使用して、積極的に情報発信を行っており、それらがかなり評価されている
2012年04月18日 「尖閣諸島は中国のものだ、蒼井そらはみんなものだ!」? 訪米中の石原都知事が16日午後(日本時間17日朝)、突然ワシントン市内の講演で、沖縄県の尖閣諸島を都が購入する方向で交渉が進めていることを明らかにしました。 これについては、何故東京都が金を出さなくてはならないのとか、議会の承認は得られるのとかいろいろ疑問点はあるようですが、『産経新聞』などの記事を見ると大半の方はこの発言を好意的に受け止めているようです(「都の尖閣購入計画 「よくぞ言った」都庁に電話100件 9割が賛成」)。 1 中国側の反応 さて、中国側の反応ですが、思ったより穏やかです。外交部スポークスマンが記者の質問に対し、以下のような回答をしたそうですが、ある意味きまり文句に近いような感じのものです(因みに「釣魚島」は尖閣諸島の中国側の呼称)。 釣魚島は古来より中国固有の領土で、中国は争いのない主権を
2012年03月10日 橋下市長の政策が人気のあるワケ(民主党の人件費削減と比較して) 『読売新聞』に「国家公務員採用、7割以上削減を…岡田副総理」という記事が掲載されており、いろいろ思うところがあったので、これについて少し。 1 『読売新聞』の記事 記事自体が短いもので、「2013年度の国家公務員新規採用について、岡田副総理が09年度の上限(8511人)比で各府省全体で7割以上削減するよう指示していた」というものです。 この記事にもあるように、もともと「6日の行政改革実行本部(本部長・野田首相)で、09年度比で4割超、12年度比で2割超の新規採用削減を目指す方針を決めて」おりましたが、それを上乗せしたものです。 そしてこの記事は最後に「ただ、政府内では「業務遂行に支障が出る」との指摘も出ており、岡田氏の指示通りに削減が実現できるかどうかは見通せない状況だ」という意見を紹介して終わっていま
2012年03月03日 震災がれき受け入れ反対と新興宗教 東日本大震災から復興しつつあるといっても(震災から復興しつつある日本の写真(新華社配信))、その障害となっているのが震災がれきで、『読売新聞』が3月3日付けの記事で「がれき受け入れ75%肯定」という世論調査の結果を公表していたので、これについて少し。 1 世論調査の結果 これは「岩手、宮城両県のがれきの処理を、自分が住む都道府県で引き受けるべきだと思うかについて、岩手、宮城、福島3県以外で聞」いたものです。 結果は、「政府が人体に影響がないとする範囲内の放射能であれば受け入れるべきだ」が75%、「人体に影響がないとする範囲内の放射線量でも引き受けるべきでない」が16%だったそうです。 2 静岡県の反対運動 2月に静岡県島田市が岩手県山田町からの震災がれきを受け入れる決定をし、がれきが運び込まれて来たときの、反対派の一連の行動にはいろ
2012年02月26日 どうして北朝鮮の女性はスカートしか穿かないのか 1 中国と北朝鮮 北朝鮮が存在し得るのは朝鮮戦争で中国が介入したためで、一説には100万もの軍人を投入したと言われております。中国側としてはこれほどの犠牲を払ったわけで、「血の絆」で結ばれた国と言う言い方もされている様です。 ただ、これは別に北朝鮮のことを本気で考えてあげてというよりも、下手に朝鮮半島全部がアメリカの支配下におかれたら、首都北京の防衛が危なくなりかねないという中国側の都合によるものも大きいと考えます(「砲撃と北朝鮮と中国」)。 ただ、その際アメリカと派手にやりあい、かなりの犠牲を出しているので、朝鮮半島、アメリカというフレーズが並ぶとアメリカ憎し、北朝鮮擁護の論調が並ぶこととなります(例えば、2010年11月の砲撃事件「北朝鮮砲撃に対する中国人の意見」)。 しかし、その一方で、中国は高度経済成長を成し遂
2012年02月22日 名古屋市長の南京事件否定発言(彼が本当に言いたかったことは何か) 名古屋市の河村たかし市長の「南京事件」に対する発言がいろいろ話題となっているようなので、今日はこれについて少し。 1 報道内容 このニュースは名古屋市長が「南京大虐殺」を否定する発言という形で見出しがつけられは報道されています。例えば『朝日新聞』「河村市長、南京発言撤回せず 重ねて『大虐殺無かった』」、『共同通信』「南京事件なかったと河村市長 訪問の中国・市常務委員に」等。 しかし、この『共同通信』の記事を見ると河村市長の述べている発言内容は以下のようになっております。 河村氏は、終戦時に父親が南京市にいたことを挙げて「事件から8年しかたってないのに、南京の人は日本の軍隊に優しくしていたのはなぜか」と指摘。 「南京で歴史に関する討論会をしてもいい。私は南京の人に感謝している。互いに言うべきことを言って
2012年02月20日 苦しんでる人に、その人の幸せを説くことは可能か? ちきりんさんが書かれていた「日本に生まれたことの幸運さ」という記事が『Business Media 誠』経由で、livedoorニュースに公開されており、いろいろ興味を引かれたので、これについて少し。 1 立場の違い この記事は「誰でもそうですが、『自分がとても恵まれた立場にいる』ことは、なかなか自覚できない」という書き出しからはじまっています。 そして、世界の人口70億人中、先進国の人と中進国の富裕層など14億人(5人に1人)に生まれただけでどれだけ幸福かというのが彼女の最も言わんとすることです。 ただ彼女がこの結論に達する過程で就職の男女差別を経験しており、男女差という「努力ではどうにもならないことがある」ことを経験したのが、今回の彼女の論旨の出発点となっております。 そのため、男性には多少厳しい話となっており。
2012年02月16日 ブータンの難民問題と国に対するイメージ 1 ブータンの難民問題 『読売新聞』が「論点」で「『幸せの国』の難民問題」という記事を配信しており、いろいろ思うところがあったので、これについて少し。 記事の概要は、昨年の国王来日を機に、ブータンは「幸せの国」として知られる様になったが、この国は多数の難民問題を抱えているというものです。因みに、ブータンの人口73万人に対しピーク時で11万人もの難民を抱えていたそうです。 因みに、これを書かれたのは元国連難民高等弁務官事務所職員で、ブータン難民への援助活動を担当したこともある根本かおる氏です。 2 難民問題の歴史的背景 記事によると、以下のような歴史的経緯があったとのことです。19世紀末以降、ネパールから土地を求めて多数の人がブータンに移住してき、20世紀半ばまでにブータン国籍を取得しました。 しかしブータン人がチベット仏教徒だ
2012年01月29日 中国の学級崩壊の様子(写真) 中国では変化がものすごく早く、しばらく行かないでいると、本当にこんなのがいつの間にできたのだと思うことがよくあります。それはネットでも同じで、私が知らないだけで、いろいろなサービスが開始されています。 1 写真投稿サイト ただ、そこはそれ中国ですので、どこかで見たものが多く、ツイッターの中国語版とか、YOUTUBEの中国語版だったりするわけですが・・・。今回たまたま見つけたのは2ちゃんねるの写真投稿版とでもいうべきもので、いろいろ面白い写真が掲載されておりました。 ホームページの名前からして『貼貼』なので、おそらく元々のコンセプトは自分で撮った面白い写真などを投稿して、みんなでいろいろコメントを書き込んだりして楽しもうというものだったかと思います。 しかし、よくあるパターンで結構自分で撮ったものではないものを張り付けるのが出てくることと
2012年01月19日 中国人の世界各国に対するイメージ よくお邪魔させてもらっているブログに中政驿 第2月台 「Teingrad」(中国語)というものがあり、いつも面白い中国語の記事などを紹介してくれているのですが、そこで紹介されていた「中国人の世界観」という記事が大変おもしろかったので、これについて少し。 これは『環球網』が中国人ネットユーザーを対象に、中国人が世界各国に対してどのようなイメージをもっているかをアンケート形式で調査したものです。『環球網』にも特集頁「中国人の世界観」が儲けられており、とても興味深い結果がならんでおります。 1 10大国家に対するイメージ それによると世界の10大国家に対する中国人のイメージは以下のとおりとなっております。 アメリカ:覇権、強大、傲慢 ロシア :強硬、軍事強国、土地が広く物資が豊富 イギリス:植民地、侵略、略奪 日本 :反中国、変態、軍国
2011年12月24日 中国ネットユーザーが野田総理に聞いてみたいこと 野田総理が12月25日に中国を訪問するのに際し『環球網』が中国のネットユーザーに対し、「野田総理に聞きたいことは何か」という質問をして、その回答を記事にまとめており(「中国网民对野田访华表态:希望日本首相回答三项质疑」)、大変興味深かったので、これについて少し。 1 野田首相に聞いてみたい三大質問 こうしたものを見ると、中国のネットユーザーが日本に対しどのような感想を持っているか大変よくわかります。 第1位 日本は中国封じ込めをしたいか(封じ込めに参加したいか) この質問が全部で8311票(得票率35.8%)を獲得し、最も聞きたいことだそうです。おそらく普通の日本人にしてみれば???の状態かと思います。しかし、これまで何度か取り上げてきておりますが(「中国封じ込め政策?」等)、中国では、アメリカ、日本がアジア各国と連携
2011年12月22日 毛沢東の死を悲しむ中国人の行動が、今の北朝鮮とそっくり 前に中国人が金正日総書記の死去に対しどのような感想を抱いているかということを書かせていただきました(中国人の金正日死去に関する感想)。そこの中で北朝鮮の方々が泣いている画像に対し、記載されているコメントなどを紹介しました。 1 北朝鮮の人々の涙 確かに北朝鮮の方々が泣いている画像は、はっきり言ってかなり異様で、演出なのではないかという声も聞かれます。こうした感想を抱いたのは私だけではないようでブロガー汪華斌氏によるとアメリカ人も同じような感想を抱いていたようです(「美国人惊讶朝鲜人对金正日的去世伤心」アメリカ人は朝鮮人が金正日の死去を悲しんでいる様子にびっくりしている)。 この記事はなかなかうまく書かれており、アメリカ人は既に自分たちの指導者、大統領でさえも信じていないということを前面に押し出して、片や指導者が
2011年12月08日 朝鮮王朝儀軌が日本にある理由 『朝日新聞』の12月8日付けの記事「朝鮮王朝の実録作るため 儀軌保管の理由研究」が大変興味深かったのでこれについて少し。 1 朝鮮王朝儀軌が宮内庁にある理由 これは6日に韓国側に引き渡された朝鮮王朝儀軌は何故宮内庁に保管されていたのかについて、佐賀大学の永島広紀準教授らの研究を元にして記事にしたものです。それによると、「韓国では、日本が韓国の貴重な文化財を戦利品として略奪したとのイメージが残る」が実態はそうではなく、きちんとした目的があり集められたものだということです。 つまり、当時朝鮮半島は日本の植民地となっていたが、「王族は日本の皇族に準じた扱いを受けており、宮内省は、朝鮮の王朝の実録を編纂する必要があった」ので、儀軌が必要だったというわけです。なおかつ収集にあたっても、四部以上残っており日本に渡しても差し支えないものを1部送ってく
2011年11月12日 TPPを巡る日米中の報道 さて、案の定というべきなのかもしれませんが、野田総理がTPPへの参加を表明しました。交渉参加について、賛成・反対の立場から意見の応酬が見られたことは周知のことであり、多くの方がいろいろな意見を述べておられました。その中でマスコミの報道について少し思うことがあったもので今日はこれについて少し。 1 NHKの報道 ハワイで開かれるAPECに参加するために、クリントン国務長官は10日に現地で講演を行いましたが、それについてのNHKの報道「米 アジア太平洋に外交重点を」を以下に引用しておきます。 クリントン国務長官は、10日、アメリカのアジア太平洋地域における外交戦略について、ホノルル市内で講演しました。この中でクリントン長官は、イラクやアフガニスタンからの軍の撤退を機に、アメリカの外交が転換点を迎えているとしたうえで「21世紀には、戦略の面でも経
2011年11月07日 AV女優と国民的歌手と多元化社会 1 蒼井そら事件 『レコードチャイナ』などが報じたように(「蒼井そら&国民的歌手の同席に怒り!責任者「釣り合わない」に謝罪―中国」)、11月3日に開催された「格闘技K-1中国開催の発表会で、セクシータレントの蒼井そらと国民的歌手らが同席した」ことが「問題」となっているようです。 最初に「問題」のあらましについて説明すると、国際K-1連盟発足に伴う発表会が北京で行われ、創設者の石井和義氏や、中国側パートナー企業CEOの呉征氏なども出席しました。その席に国営テレビ・中国中央電視台の元人気アナウンサーの楊瀾、中国人民解放軍から少将待遇も与えられている国民的歌手、宋祖英と蒼井そらも出席し、ステージ上では女性3人が並んだというものです。 これに対し、国民的歌手等と「セクシータレント」が並び立つのは如何なものかという批判がネットなどを中心に起こ
2011年10月24日 「貧しさ」を媒介として労働者は団結できるか? 『毎日新聞』の「特集ワイド:『怒れる若者たち』集会 世界と連動、約100人 都心で反貧困、反原発」という記事を見ていろいろ考えさせらたので、今日はこれについて少し。 1 東京を占拠せよ この記事は、記者が「ニューヨークで続く反格差デモ『ウォール街を占拠せよ』の日本版」と呼称する「東京を占拠せよ!」の取材に行き、それを記事にしたものです。 15日にツイッターなどの呼びかけに応じたのは約100人で、20代から40代ぐらいが大半だったそうです。そして、「ウォール街を占拠せよ」の日本版というだけあって、「WE ARE THE 99%(我々は99%)」というスローガンが最も多かったとしております。記者はここから「格差是正、特権批判などさまざまな意味」を読み取ったとしています。 それ以外にも、「若者も怒ってるよ!! 怒!怒!怒!」「
2011年10月18日 ある中国人AV女優の半生 たまたまネットを見ていたら女性の方を対象とした『愛麗情感』というHPがあり、そこの中に「日本留学做AV女优不堪经历」(日本に留学生AV女優になるという普通でない経歴)という記事があり、興味を引かれたのでこれについて少し。 一 ある中国人AV女優の半生 先に書いたように、女性の方を対照にした記事ですので、男性向けによくあるような、AVという職業に対する興味に重点を置いたものではなく、AV女優ということを経験したある女性の半生(実際もう少し短いですが)を紹介するという感じの記事になっております。 1 日本への留学 この女性は「恵まれたの家庭の出身で、顔立ちは美しく、背は高く体つきはふくよかで、皆が認める美人で、小さいときから悠々たる生活を送って」いた方です。大学の先輩にあたる方とつきあっておりましたが、彼が日本に留学することになったので、一緒に
2011年09月25日 フランシス・フクヤマと「中国モデル」 9月25日の『読売新聞』の「地球を読む」にフランシス・フクヤマ氏が「中国モデル」についてエッセイを発表しており、大変興味深かったので、これについて少し。 氏は中国モデルには「政治と経済の二つの側面がある」としています。政治面では、権威主義的国家でありながら、他の独裁国家にない次のような制度が取り入れられていることを指摘しております。 ① 制度化 指導者の任期が10年と定められていることや、党員の昇進は能力主義に基づくこと。党中央政治局内の意思決定は厳密な集団的意思決定体制が取られていること。 ② 民衆に対する融和策 ネットなどから報告された役人の行為があまりにひどい場合には、それなりの処分を行っていること。 経済面では以下のような指摘を行っております。 輸出主導型の成長モデル。為替レートを低く抑え、輸出産業を保護。国営企業による
2011年09月12日 日本とフィリピンが領土で中国を牽制するための会議を開催 中国は周辺国と領土問題を立て続けにおこしておりますが、それに関連して『環球網』に「日本菲律宾就南海问题磋商 分析称联手对抗中国」(日本とフィリピンが南シナ海問題で会議 手を取り合い中国に対抗するとしていることについての分析)が掲載されており、なかなか興味深かったので、これについて少し。 実際の会議の名前とか知りたくて、これに関する日本語の記事を検索したのですが、『産経新聞』に「初の海洋協議」とあるだけで、結局具体的な名前を見つけることはできませんでした。ちなみに『産経新聞』では、以下のように報じております。 東シナ海、南シナ海で領有権主張を強める中国の動向が主要議題。双方は当局間の緊密な連携を目指しており、協議の定期開催で合意する見通し。 中国は南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島の領有権をめぐりフィリピ
2011年07月31日 韓流とAKB48と解雇問題 高岡蒼甫氏がフジテレビの韓流放送を批判し、事務所を解雇される(辞める)という事件がおこり、いろいろな方がこれについて意見を述べており、かなりネット上で話題になっているので、これについて少し。 最初にいろいろな意見を見ていて思ったのが、韓国だからという意見が強すぎるような気がしてなりません。おそらく韓国に対しいろいろ複雑な感情を持たれている方は多いので、結果として、韓国絡みの今回の韓流事件に対してもそうした感情が色濃く表れているように思います。 そのため、こういう問題を考えるとき、まずそうしたよけいな部分を切り取ってしまうか、逆に比較対象を増やしいろいろ付け足してしまえば、かなり議論がわかりやすくなるかと思います。例えば韓国の音楽やドラマと考えるのではなく、そのうち「韓国」の部分を抜いて考えるわけです。ある特定のA会社の作成した音楽やドラマ
2011年07月25日 なぜ中国の高速鉄道は嫌われるのか やはりどうしても、中国の高速鉄道の事故の影響が大きすぎて、これ以外のことについて記事を書く気にはなれないので、今日も高速鉄道のことについて少し。 今日紹介しようと思った記事は7月15日に『中国青年報』に掲載された「高铁,为什么让那么多人敌视?」(高速鉄道はどうしてこんなに多くの人から敵視されるのか)です。7月15日なので、今回の大事故を起こす前で、北京・上海を結ぶ高速鉄道で3日の内に立ち往生する事故が2回続けて起こったことを受けての記事です。 共産主義青年団系の『中国青年報』ですから当然この記事が掲載された目的はいうまでもありません。最初に高速鉄道は開通してまだ10日しかたっていない「赤ん坊」なのだから、皆辛抱強くあり、愛情のある関心を持つべきで、できるだけ寛容であり、疑いはなるたけけ少なくすべきだとしております。 続けて、寛容であ
2011年06月21日 マイクロブログに浮気の算段の書き込み 中国ではツイッターが使えないかわりに、微博とよばれるマイクロブログが使われております。以前書きましたが誘拐された子どもを捜すため街で物乞いをしている子どもの写真を貼って、本当の親を捜す運動や、交通違反をした車の写真を撮って運転手を告発するなどいろいろな使われ方をしております(マイクロブログ外交)。 こうした新しいものが出てくると世の中の常で使いこなせる方がいる一方で、どのように使ったら良いかわからずトンデモないことをしてしまう方がでてきます。実際、日本でも自分がバイトをしている飲食店にサッカー選手がデートで来たことや、自分の勤務するスポーツ店に買い物に来たJリーガーの悪口を書いて炎上させてしまうなど(アディダス女性社員のJリーガー中傷)、いろいろな事件が起こっております。 中国で発生した事件というのが、江蘇省常州溧陽衛生系统一局
2011年06月13日 イタリアの国民投票の報道について 各国毎に関心がある内容は異なりますので、日本がある国のことについて報道するにあたり、特定のことに重点をおいて報道することがよくあります。それ自体はあまり悪いことだとは思いませんが、やはり物事には限度というものがあるので、最後は程度問題ということでしょうか。 例えば、海外で起こったことについて、日本人に関係のあることのみを取り上げて放送する傾向がマスコミには間違いなくあると考えます。何か外国で事故が発生した時でも、マスコミが最も関心があるのは日本人の被害者がいたかどうかということではないでしょうか。 ニュージーランドで今年2月に地震が発生し、多くの日本人が被災しましたが、この時のマスコミの関心事はやはり日本人の被害者のみでした。ただ、この時のマスコミの報道については以前批判したとおりですが(「ニュージーランドの倒壊ビル捜索が再開したの
2011年05月21日 「日本が中国に不信感を覚える理由」の中国的分析 『環球網』に趙宏偉法政大学教授の書かれた「对日本应停止以德报怨」(日本には徳をもって恨みに報いるということを止めるべきである)が掲載されており、大変興味深かったのでこれについて少し。 まず、日本人の80%以上のものが中国に好感をもっていないという調査結果を提示して議論を始めます。最初、内閣府の「外交に対する世論調査」かとも思ったのですが、「親しみを感じない」は77.8%に留まっているので、読売新聞社と中国・新華社通信発行の週刊誌「瞭望東方週刊」が実施した「日中共同世論調査」かもしれません。これだと中国を「信頼できない」としている人は87%に達しております。 その上で、この原因として4つ提示されており、1歴史問題、2東シナ海ガス田問題、3尖閣諸島問題、4台湾問題となっています。掲載されているのが中国万歳で有名な『環球網』
2011年05月09日 アップル従業員が殴りかかる 報道を見る限りではどちらに非があるのか、あまりはっきりしませんが、北京のアップル支店で7日、ipad2を買い求める客がアップルの外国人従業員に殴られ、3人が怪我をして病院に運ばれ、アップル店のガラス戸が割られるという事件がおこりました。 当然何故となるわけですが、どうも記事を読んでもはっきりしません。間違いないのは当日かなりの者がipad2を求めて列んでいたことです。その中のある者が割り込みをしたか、転売しようとしていると思われる者を店に入れなかったことが原因となってこの騒動になったようです。 『北京青年報』によると、かなりの人が列ぶのはアップルも前もってわかっており、徹夜して列ぶ人のために毛布や椅子を準備したり、水を配ったりと念入りに準備をしていたということですから、ますますもって何故という感じです。 この背景に間違いなくあるのが転売屋
2011年04月30日 「中国"春闘"最前線」 昨日何気なしに寝る前にテレビをつけたら、やっていたのがNHKの「ドキュメンタリーWAVE」、「中国"春闘"最前線 ~日系企業は何を突きつけられたか~」でhttp://www.nhk.or.jp/documentary/、おもわず最後まで見てしまいました。今の日中関係の一面をまちがいなく象徴する事案で、大変興味深いものだったのでこれについて少し。 (NHKの上記HPに掲載されていた番組の宣伝) 物価の著しい上昇が続き、労働者自身もより良い生活を目指しつつある中国。そのため安い労働力を求めて中国に進出したは良いが、労働者からの激しい賃上げ要求にどのように日系企業が対応しているかがこのドキュメンタリーの主題でした。 いくつかの企業を取材しておりましたが、メインはホンダの子会社である八千代工業株式会社で、ここの現地社長が1人で通訳を交え、工会(労働組
2011年04月27日 外国人が中国を救う? いつもネタ元として、大変重宝している中国万歳記事の多い『環球時報』に「なぜ?外国人だけが中国を”救う”ことができる。」という見出しがついており、ブログが紹介されていましたhttp://bbs.huanqiu.com/thread-603948-1-1.html。そこで紹介されていた事案がいろいろな意味で興味深かったので、今日はこれについて少し。 1 まとめサイト そのHPでよく紹介されているブログは、2chのまとめサイトと似たものが多く、管理者が自分の気になったニュースなどを紹介すると、それについてネットユーザーが感想を書き込んでいくというパターンになっております。 そのため、書き込みを見ればネットユーザーがどうした感想を抱いているか知ることができます。その上、どれだけ一般の人の関心を引く記事を見つけるかが管理者の腕の見せどころとなるので、かな
2011年03月30日 計画停電と非正規と原発ジプシー 今更の感はぬぐえませんが、厚生労働省が3月15日出した計画停電に伴う労基法第26条に関する通知文について少し。 労基法第26条には、「使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の100分の60以上の手当を支払わなければならない。」と規定されています。 つまり使用者は自分の都合で会社を休業させて、労働者を働かせなかったとしても、最低6割の給与を支払わなくてはならないということです。これは以前、使用者が気にくわない労働者に対し、仕事を与えず、仕事がないのだから、給与も支払わないということがあり、あまりに労働者の権利が侵害されたことがあったが故の規定と聞いたことがあります。 労基法の最大の特徴として、使用者と労働者という相反する利害を調整するためにつくられた法律であるため、どちら側に立
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『政治学に関係するものらしきもの』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く