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体力トレーニング
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2008年07月30日 自戒 過去の私の拙い経験からひとつ言えるのは、 「人助け」のつもりで仕事をとってはいけない。ロクなことにならない。 「俺がなんとかしよう」などと、ユメユメ思ってはいけない。 ひとりではムリなのだ。 頑張ればなんとかなるだろう、と楽観視することは最も危険なことなのだ。 頑張るには、頑張る「時間」と「動機」が必要なのだが、どちらも失われがちなのものだ。とくに「時間」が失われると、もはやどうにもならない。 「あ、ここはやばい」と思ったら、すぐ席を立って去るべきなのだ。 非情に徹するべきであり、利己的であって良い。 まだぬるま湯だと思って、火をかけた鍋にゆっくり浸かっているカエルでいてはいけない。 「泥舟」だと気づいたらいち早く脱出すべきであり、俺がこの船をなんとかしよう、などと思ってはいけない。 ひとりの力で浮いたり沈んだりするものではないのだ。 と
2005年04月04日 アニメーターという仕事について 金魚やコイがどうしたというより、 就職シーズンでもあるし、アニメーターという仕事について、 なにか書くべきだということで、私の場合。 動画の頃、給料日にアメ玉をもらう夢を見たことを今でも印象深く憶えている。 果たして今月は乗り切れるのか?、、という危機感が端的に表れた分かりやすい夢だった。 当時、二十代前半の私の月収はといえば、常に三〜五万円の間をさまよっていた。 家賃二万円、その他雑費、定期代3650円(←今だに憶えている)を引くと、一か月の食費として残るのはヒドイ時で一万足らず、もしくは数千円。 何を食べていたか?半額売り出しの期限切れの菓子パン。あるいは食パンに百円のジャム類をつけて、一食につき二枚ずつ食べる等、、 結果、栄養失調の最もポピュラーな症状を、この身で存分に味わうこととなった。 朝、目が覚めても体が
2007年07月01日 00:58 共同作監の才木にコンテ渡したのが5月20日という記録が残っているから、打ち合わせをしたのは多分19日土曜か、21日月曜あたりでしょう。 レイアウトが上がって来始めたのは遅かったように記憶している。5月末あたりからだった。一部などは6月2週目に入ってから上がって来た。 で、6月9日頃に、修正入れられなかったレイアウト分を引き上げて、まとめて海外撒き。 その後、一週間音沙汰無し。 一週間後の18日月曜日、リテイク90カット(ほぼ引き上げた分)をダンボールに入れて持って来て、水曜までにあげろとのお達し(笑) 当然、拒否。そんなスケジュールにつきあっていられるほどヒマではない。 作画監督料は才木と半分に分けたのでこの値段。才木にはモンスターと動物の修正分のみを頼んだ。 原画料とあるのは、総作監のふくださんの御好意。 そもそもスケジュールは14
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もし、アニメーターが自らの利潤追求のみに価値を置くとするなら、カット単位の仕事量を減らすほど利益率は大きくなるわけで、いかに手を抜いて数多くのカットを上げるかが彼(または彼女)の最大目的に他ならなくなる。 止め一枚の原画と数十枚の原画が同じ単価であるという(数十倍の手間と時間がかかる以上、数十倍の値がつけられて然るべき)、あからさまな不平等が何十年も放置されているのは、こと挙げすることを是しとしない日本人の国民性に依っているものでしかなく、個人の利潤追求の立場からすれば不合理極まりない作監制度が成り立つ土壌もそこにある。 さらにこうした土壌を支えるのはアニメーターの絵描きとしての趣味性、より完成されたものを目指す自然な欲求である。職人的良心、こだわり、やはり趣味性というべきか。それは利潤追求をさしおいてしばしば優先される。 人にはより良い仕事をしたいという普遍的欲求があるが、ここで問
月曜は古紙回収の日なので、今日は帰宅する前にまとめて出しておこうと思い、 ガムテープで巻いて小束にして、1メートル程積み上げておきました。 帰り際、ふと見ると、ない! 前から置いてあった古新聞の束のみがポツンと残されている。 しまった。やられてしまいました。使用済みの設定類や作監修正集などをゴッソリと。 わずか十分ほどの間に。さぞ重かっただろうに。 だからおまえはのんきで楽観的なのだと言われそうですが、まさか持って行かれるとは露程も考えておりませんでした。 今後は普通ゴミの袋に紛れ込ませるなど、捨て方を考えねばなりません。 とある会話中に突然思い出し、話すとかなりウケたので、ここに採録。 そのままコントとして使えるレベルだということですが、後世への一助となれば幸いであります。 会議にて、ある各話作監さんの絵が似てない、ということで俎上にあがる。 降ろすかどうかという話
「あまり絵を描いたこともなく、うまくもない人間でもアニメーターになれますか?」という質問にお答えしますと、業界の現実を見る限り「なれます」と答えざるを得ません。しかし文の主旨はそういう状況を憂いているわけであって、お勧めはしていません。 「アニメーターとして食っていけますか?」となると「本人次第」です。 四捨五入すると0万円になってしまうような月収でも、身ひとつならばなんとか食っていくことは可能だと言えます。 数年の動画期間を経て、原画をやらせてもらえるようになれば、普通に働けば月に十数万は稼げるはずです。 現在、仕事場では新人の募集はやっていませんが、他をあたればどこかしら入れる会社なりスタジオはあると思います。入るのは簡単です。後は、続くかどうかです。 何事もやってみなければわかりません。特にアニメに興味もなく、絵が好きでもなかった人でも上手くなる人はいくらでもいます。要は仕
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