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ノーベル賞
blog.livedoor.jp/ulyemon
2014年04月17日02:08 カテゴリコンピュータ将棋 第三回電王戦雑感 -ミスの質の違い- ようやく考えが形になったので、遅ればせながら第三回電王戦の感想と考えた事を書いていこうと思う。 主に将棋の内容について書くつもりだが、今回は将棋外でも色々あったため、 この件について少しだけ書いてから主題に入りたい。 目下話題になっているのは第四回電王戦についてだが、少なくともスポンサーのドワンゴはやるつもりだろう。 視聴者数が増え、スポンサーも付いたとなればやめる理由がない。連盟側も拒否をするところまではいかないだろうと考えている。 ここで難しいのはやはりレギュレーションと出場棋士である。前回と今回の結果を考慮すると、これに取り組むには相当な能力が求められるだろう。 正直不安なのは連盟側で、第二局の騒動周りの振る舞いを見ると、これだけの局面を捌ききれる能力があるかが非常に怪しいと思わざるを得
2013年08月24日20:29 カテゴリコンピュータ将棋 第3回電王戦には学術的意義も頂上決戦という意義も見出せない 先日、第3回電王戦についての記者会見が行われ、全体の流れとレギュレーションが発表された。 それを見た私の率直な感想が、この記事のタイトルである。 あの記者会見上での発言及び、発表されたルール(http://info.nicovideo.jp/denou/denou_tournament_rule.pdf) に対して 突っ込みたい所は多々あるのだが、今回は特に私が重要視したものに絞って 私の現時点での見解と意見を述べようと思う。 将棋電王トーナメントについて 将棋電王トーナメントの開催自体については大賛成である。 このトーナメントの最大の特徴は、マシンスペックの統一にある。 スペックの統一と言う試み自体は、過去にコンピュータ将棋王者決定戦で行われているが これなら世界コンピ
2013年04月27日16:32 カテゴリコンピュータ将棋 コンピュータ将棋における「データを使う」ことへの挑戦 先日、コメント欄で「コンピュータはプロ棋士のデータを使ってプロ棋士に勝った」と書いて欲しいという要望を頂いた。 私にとっては当たり前の事だったので気づかなかったが どうやらコンピュータが全て独自に考えてプロ棋士に勝ったと思っている人がいるようである。あらためて書くが 「コンピュータ将棋はプロ棋士のデータを使ってプロ棋士との対局に勝った」 これは歴然とした事実であり、開発者の方々も当然のように認めている事だと思う。 しかし、この簡単に表現した「データを使う」ことは実はとても難しい事である。 幸運な事に、将棋には棋譜という方式でデータを保存するという文化があり、その蓄積量も多くある。 それにもかかわらず、初期は定跡データベース程度にしか利用する事ができなかった。 そこで今回は、コン
2013年04月26日00:39 カテゴリ解説コンピュータ将棋 第二回電王戦 三浦GPS戦を精一杯解説2/4 前回は右図の▲6八角まで解説をした。 まず前回の内容について二つ訂正をしたい。 一つは40手目△7五歩を今までにない手と呼称した事である。 コメント欄で指摘していただいたように、40手目△7五歩に▲同歩とした局面には前例があり 、 しかも先手は三浦八段であった。(対局は三浦勝ち) もう一つは、今回用いられた矢倉の戦型の一つである「脇システム」では △1四歩とつくのが定跡の一つであった事である。 右図は脇システムの定跡の一局面であり 上の図で▲6八角ではなく、▲9六歩△9四歩とすればこの形に合流する。 ここから▲6四角△同銀▲2六銀 と端攻めにいくのが進行の一例。 この2点からGPSの△1四歩は若干早かったが、結果的には定跡形に近い形に合流し しかも三浦八段は過去に勝った棋譜通りに▲
2013年04月24日00:53 カテゴリ解説コンピュータ将棋 第二回電王戦 三浦GPS戦を精一杯解説1/4 電王戦の三浦GPS戦は素晴らしく面白い対局だった。 自分の棋力が許す範囲になってしまうが、少しでも多くの人に面白さを感じてもらえるような解説にしたい。 序盤(仕掛けまで) この対局の戦型は「相矢倉」と言う。「矢倉は将棋の純文学」と言われるほど由緒正しい戦型であり 数多くの棋士が研究と実戦を積み上げ、様々な定跡が整備された。 そのため、初手からの解説となると果てしなく長く難しくなるので、ここではGPSが定跡から外れたところから解説をする。 右図、GPSの34手目△1四歩で本譜は定跡を離れた。 実はこの手、少し矢倉を勉強した事がある人にとってはとても違和感のある手なのである。 この将棋の解説からは少し離れる事になるが、このあとの進行を理解する上で大変重要なので 「矢倉の端歩」について少
2013年04月15日00:12 カテゴリコンピュータ将棋将棋観戦 電王戦第四局を見て全く感動しなかった理由の考察 先日行われた電王戦第四局「Puella α VS 塚田九段」では 完敗の将棋を塚田九段が粘って入玉し、なんとか持将棋引き分けに持ち込んだ 。 その姿勢に「感動した」などの声を多く聞いたが、なぜか私は全く感動することは無かった。 正確には、背景や指し手などの要素から感動する人がいる事は理解できるのだが、自分では全く実感しないと言う状態である。 当時は自分のこの心境が何に起因しているのかさっぱり分からなかったが 時間を置き、様々な意見を見ることでなんとなく分かってきたので、自分の考えを整理する意味もこめて書きたいと思う。 原因1,将棋観戦に求めるものの違い 以前から自覚してはいたが、私は勝ち負けよりも面白さを将棋に求める傾向にある。 (私が感じる将棋における面白さとは何か、と言う
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