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Éternitéの、 第1連と最終連は 同一詩句の繰り返し=ルフランですが これがどのように訳されているか この4行だけを 色々な訳で 手あたり次第 読んでみることにしましょう。 「地獄の季節」の訳があるものは あわせてそれも掲載します。 ◇ まずは 昭和5年に、 小林秀雄が「地獄の季節」を翻訳した中の 引用詩、 また見付かつた、 驚かしなさんな、永遠だ、 海と溶け合う太陽だ。 (アルチュル・ランボオ「地獄の季節」白水社) ※これは「新編中原中也全集」からの孫引きです。) ◇ 同じ小林秀雄が 戦後の、昭和23年に出した「ランボオ詩集」(創元社)の中で訳した 「地獄の季節」の引用詩、 また見付かつた、 何が、永遠が、 海と溶け合う太陽が。 ◇ 堀口大学 「永遠」 もう一度探し出したぞ。 何を? 永遠を。 それは、太陽と番(つが)った 海だ。 (「ランボー詩集」昭和26年発行、平成23年88刷
恍惚の鵯 ヒヨドリin ecstacy 2 11月の初めの澄み渡った青空に 忽然と現れた無数の金の珠が やっと赤黒いあんぽ柿みたいになったのは2023新年の初め ヒヨドリたちはいちはやく その変化を察知し 誰よりも早く 鈴なりの柿に飛びついた 結果、豆鉄砲を食らった鳩が 脳天をやられて 狂った猿面冠者の顔になった ーーというわけである そう、その顔が もう30年以上前に 隅田川土堤の草原に 出現した時の驚きとともに甦る 野生化したピラカンサスの 鮮烈なダイダイ色が 目の周りに黒い輪を描いた ヒヨドリの顔の背後にあった ヒヨドリは ピラカンサスの実をたらふく食べ終えたばかりで そのヒヨドリと偶然にも目を合わせてしまった 築地の職場を抜け出して 佃島を散策する習いのできた ある秋の日の昼下がりのことだった
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