サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
cir.nii.ac.jp
本研究では, 裁判員裁判を想定した状況設定を行い, 質問紙実験によって, 裁判員を演じる実験参加者の判断に及ぼす被告人の身体的魅力の影響を検討した。独立変数は, 被告人の身体的魅力(高, 低), 被告人の性(女性, 男性), 実験参加者の性(女性, 男性)の参加者間変数であり, 従属変数の測定は事後測定計画であった。実験参加者は, 219名の大学生であり, 印刷された裁判資料を読んだ後, 質問紙に回答した。被告人の身体的魅力は, 裁判員の課す量刑を軽くすることが示された。そして, 被告人の身体的魅力の増加は, 情状酌量の余地の認知を高め, 犯行の性格への帰属を低めることによって, 裁判員の量刑判断を甘くし, 殺人罪適用を減少させることが実証された。本研究の結果は, 身体的魅力のステレオタイプが裁判員の判断に影響することを証明した。
JaLC IRDB Crossref DataCite NDL NDL-Digital RUDA JDCat NINJAL CiNii Articles CiNii Books CiNii Dissertations DBpedia Nikkei BP KAKEN Integbio MDR PubMed LSDB Archive 極地研ADS 極地研学術DB 公共データカタログ ムーンショット型研究開発事業
<p> 松本・崎原・菊地・佐藤(2014)は,「自閉症は方言を話さない」とする印象が全国で普遍的であることを報告している。しかしながら,共通語を使用してきたASD が学齢期あるいは青年期において方言を使用するようになる事例が存在するとの報告が教員・保護者からあった。該当する5 事例について,方言使用開始時期および対人的認知スキルに関する55 項目についての質問紙を実施した。方言使用開始時期は,7 歳,9 歳,16 歳,16 歳,18 歳で事例によって差がみられた。獲得されているとされた対人的認知スキルのうち,方言使用開始前後の時期に獲得されたとする項目数の割合は,26%〜97%であった。また,それ以前に獲得されていた項目数と方言使用開始時期に獲得された項目数の割合を領域別で求めたところ,意図理解および会話の領域での伸びが顕著であった。これらの結果にもとづいて,ASD の方言使用と対人認知の
タイトル別名 The Urban Folklore of the “Morning Set” (Part I. Papers) モーニングの都市民俗学 モーニング ノ トシミン ゾクガク 本論文では、都市民俗学の立場から、喫茶店、とりわけそこで行なわれるモーニング(朝食を、自宅ではなく、喫茶店のモーニングセット〈モーニングサービス〉でとる習慣)という事象に注目し、記述と問題点の整理を行なった。本論中で行ないえた指摘は、およそ次のとおりである。(1)モーニングが行なわれる理由は、①労力の軽減、②単身者の便宜、③コミュニケーション、のうちのどれか、あるいはそれらの複合に求められる。(2)日本におけるモーニングは、豊橋以西の、中京圏、阪神圏、中四国のそれぞれ都市部、とりわけ工業地帯の下町的な地域に分布しているものと見ることができる。(3)モーニングは、一九六〇年代後半から行なわれるようになってい
<p> 日本のSTSは,公害問題についての宇井純や原田正純,もしくは反原発運動の高木仁三郎らの系譜を受け継ぐという想定があるが,これはある種の思い込みに終わっているのかもしれない.実際,日本のSTS は今や体制や制度への批判ではなく,科学技術と社会の界面をスムースに接合させる機能を自ら担っている.そのため本稿では,日本のSTSで“科学批判”と呼ばれる潮流の衰退が進んでいる現状について,まずはおおまかな図式を示してみる.</p><p> またこの変容を考えるため金森修の所論を,戦後日本の科学批判の歴史にそって検討する.さらに日本でSTSの出現に至った2 つの重要な潮流,すなわち一つ目は廣重徹に濫觴を持ち中山茂が本格展開した思潮(この流れは80 年代に吉岡斉を生み出す)と同時に,村上陽一郎のパラダイムがある種の転換(「村上ターン」)を迎えたことが,戦後科学論の分岐点として,STSを制度化の背景に
タイトル別名 コウガイビョウ ヒテイ ノ シャカイガクテキ コウサツ カドミウム ジンショウ オ ジレイ ニ Why is Kidney Dysfunction Caused by Cadmium (Cadmium Nephropathy) not Officially Recognized as a Pollution-related Disease by the Japanese Government ? Environmental cadmium pollution causes cadmium poisoning. The first cadmium-polluted area ever discovered in the world was the Jinzu River basin in Toyama Prefecture in Japan. The most severe c
type:Article この論文では、人びとが恋愛をどのようにはじめて、それを結婚にどう結びつけているのかを、ソーシャル・キャピタルの視点から検討する。そうした恋愛の壁と結婚の壁における社会的格差を分析することで、家族形成プロセスを解明し、少子化防止にどのような支援が必要かをかんがえる。そこで、ランダムサンプリング調査によって恋愛経験を計量的に測定した。その結果、恋愛の壁をこえて恋人と交際するのに教育や職業といった社会階層は影響をもたず、恋愛はすべての人に平等にひらかれていた。それよりむしろ、成人前の友人関係、部活動、恋人といったソーシャル・キャピタルがその後の交際人数を増加させた。さらに、交際人数が多ければ、とりわけ1人とでも付きあったことがあれば、結婚の壁を乗りこえるチャンスがふえた。これらの結果は、ソーシャル・キャピタルを蓄積することが、恋愛経験や家族形成に役だつことを示唆する。
タイトル別名 チキュウ オ スクウ ジンルイ テツガク ノ レイメイ : ウメハラモウ ノ 「 モリ ノ シソウ 」 ト カセ ヒデアキ ノ 「 ハッシン スル カイ 」 The Dawning of an Integral Philosophy of Humanity: The Forest Thoughts by Umehara and the Restoring Japan by Kase type:Article 日本人は伝統的には、他の東アジア諸国と同じように、大がかりな環境破壊を知らない社会に住んでいた。しかし現代では、アジア諸国にも消費化社会や工業化や資本主義などの波が押し寄せてきて、これが次第に環境を劣化させるようになった。自由・平等・人権と云った現代社会に必要不可欠のイデオロギーは、伝統的な社会の持つ人間に対する不自由で抑圧の多い社会から人々を開放して、より幸福にしてきた
タイトル別名 ヒョウオン モジ ノ ヒヒョウオンセイ : サハゴ ト ゲンダイ カンコクゴ ノ タイショウ オ チュウシン ニ Degree of phonological correspondence in phonetic writing systems : Contrasting the writing systems of Sakha and Modern Korean This paper provides a contrastive analysis on the writing systems of Sakha and Modern Korean. Both languages use a phonetic writing system and exhibit rich patterns in their morphophonemic alternation. In spit
タイトル別名 ジョウホウ システム ロンブン ノ トクシツ ト ヒョウカ On Characteristics and Evaluation of the Paper in the Information Systems Domain 招待論文 情報システム(IS: Information Systems)は社会や企業のさまざまな場面において人間活動を支援する重要な役割を担っている.このためIS 領域の課題は多面的であり,その研究は広範囲にわたっている.そのうえ,IS の問題解決は,技術的な側面から社会的な側面まで幅広く,研究方法も多様である.一方で,IS 論文をいかに書くかに関する悩みをかかえている研究者や実践者も多い.このような状況のもと,本論文では,IS 領域における論文の特質について分析し,さらにIS 視点での論文の書き方および有用性評価について考察する. The informat
タイトル別名 Humor and Gender in Japanese Female Conservative Movements: Through an Analysis of Participants’ Interaction 「行動する保守」運動における参加者の相互行為とジェンダー : 非一示威行動の場での参与観察調査から 「 コウドウ スル ホシュ 」 ウンドウ ニ オケル サンカシャ ノ ソウゴ コウイ ト ジェンダー : ヒイチ ジイ コウドウ ノ バ デ ノ サンヨ カンサツ チョウサ カラ ―非-示威行動の場での参与観察調査から― <p>1990年代以降に草の根レベルで展開されるようになった保守運動に人びとが参加する理由は、「癒し」や「不安」といった言葉で論じられてきた。しかし、冷戦体制の崩壊やグローバル化の進展などの社会変化に由来する「不安」がナショナリズムへと接続するこ
type:text 731部隊に所属した医者・高橋正彦と金子順一が戦後それぞれ慶應大学, 東京大学に提出した医学博士論文を基礎にして, 同部隊のペスト班責任者・高橋のもとで人体実験を行なって研究・開発されたペスト感染蚤が, 実際に1940-42年に中国十数地域で散布され, 多数の死者を出した実態を明らかにし, さらに戦後, 731部隊・細菌戦に関連する資料が部隊幹部・医者の戦犯免責と引き換えにアメリカに提供され, 高橋らが詳細な英文の報告書作成に協力した事実を明らかにする。そして, 戦後日本の大学医学部が731部隊関係者に医学博士号を授与したことに象徴されるように, 日本の医学界が731部隊への医者の関わりについて何ら自己批判せずに今日まできているその在りかたを問う。 Based on the doctoral dissertation in medicine submitted to K
1980年代以降、世界的に「すし」ブームが広がった。世界でsushiとして想定されているのは、約200年前の江戸・文政年間に誕生した江戸前鮨(握り鮨)である。しかし目下、世界で食べられているのは、主に巻き寿司を中心とした「ロール寿司」や「変わり寿司」である。本稿では寿司の特徴を考察し、日本と世界の連続性の有無を明らかにした。 寿司の特徴を列挙すると、①握り鮨は江戸で生み出されたファストフードであった。②握り鮨の誕生後にマグロが使われるようになった。③握り鮨が全国に広がったのは、終戦直後に委託加工制が導入されたからであった。④戦後の物流と冷凍技術の発達によって、世界中のマグロが取引されるようになり、寿司のグローバル化が進んだ。⑤回転寿司はファストフードとしての特徴を最もよく表わし、グローバル化に貢献した。⑥寿司のグローバル化はフュージョン化を意味し、世界の各地域に合った寿司が生み出された。
フォード・ピントの設計上の欠陥の事例は, その設計のもとになったとされる非倫理的計算を示す「ピント・メモ」とともに, 日本の技術者倫理教科書の中で頻繁に言及されてきた. しかし、この事例についての「通説」には多くの不正確な点があり, とりわけ, 「ピント・メモ」は実はピントの設計に直接は関係しない文書であることが分かっている. この問題についての注意喚起はすでになされているが, 技術者倫理教育コミュニティの反応はそれほど敏感とはいえない. 本論文では「通説」の不正確な部分をより一次資料に近い文献をもとに確認するとともに, 現行の技術者倫理教科書でこの事例がどのように扱われているか, 具体的に検討し, 分類する. さらに, 現行のさまざまな取り上げ方に長短があることを踏まえ, 本論文で「フィクション派」と名付ける, 別の取り上げ方を提案する.
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『CiNii Research』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く