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ノーベル賞
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その年のことをこの日付から書き始めることが姿勢として正しいものなのかどうかはよくわからないのだけど3月11日、3月の1日から始めた出社拒否2週目の後半のその時間、私は部屋のソファに座りずっとそうしていたようにPCの画面を眺めていて、そのときはちょうど、タイムライン上にあった何かに触発されて青山真治の『ユリイカ』と『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』を見に行った何年か前のテアトル新宿のオールナイトの晩と朝を思い出していたところで、その日付を調べてそういったことに関してツイートをして、それが反映したかされないかのタイミングでタイムラインの空気が一変して、何かが起こったらしいということを知った。家族と連絡を取り、友人たちの安否が一つずつ確認され、それから本社の人事部から「リスケ」との連絡を受けた。夜、気があまりに滅入ったので外の空気を吸いに本屋まで出て、店に入るか入らないかするとき、自分もいつ死ぬの
私のいる土地に手紙がくる。東京でいくらも遊んだ友だちから手紙が来て、その手紙は水戸で書かれていて、浜松で出されて、私のいる土地までやってくる。そういうのが面白くて、私は便せんに何枚も何枚も言葉を連ねてそれはたまに集中力とか失うので現在の実況中継のようになるのだけど、そういうことで手紙を書く。送る。届く。書かれる。送られる。そんで届く。物語なあと思って、それは紛うことなき物語なあと思われるので喜ばし。結局知らん土地で過ごしてひと月といくらかの晩が過ぎたけれども私は結局のところ元気で、順応性が高いのかどうかはわからないけれども最初の2週間はやっぱりというか思いのほかに地獄で帰りたい、東京に、帰りたい、アデュートーキョーとか思って出てきたけれどもサリュートーキョーつって軽やかに舞い戻りたい、とそればっかり思って、毎日のように空えずきが止まらなかったくらいなのだけれども、改めて自分はデリケートなの
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