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中東情勢
daikio9o2.hatenablog.com
先日、平日午後の休みを利用して、神奈川県立歴史博物館に行ってきた。最近鑑賞していなかった仏像を目当てに、「横浜 博物館」と検索をして辿り着いた。結局、博物館に仏像"以外"の素敵な楽しみ方があることを知り、たっぷり3時間半、満喫してきた。以下では、印象に残った展示や体験を、自分も見返しやすいよう、箇条書きに記す。 ・朱印状(1回目) 館内の構造もわからぬまま、まず初めに入ったのが1階の特別展示室。北条家に関わる文書がずらり。辞令や戦にかかわる命令、海上交通や漁業に関わるお達しなど。この段階では、「ふーん」程度。 ・古代の展示 2~3階が常設展示。3階からみていくのが順路だった模様。古代の土器や石器の数々。住居の復元。かなり真面目に、じっくりと解説を読んだ。そうして抱いた感想は「本当か?」であった(褒めています。意図は後述)。この大きな穴は本当に住居跡なのか? 大穴の中に空いた小さな穴には、本
子どもの体重が10 kgを超えて久しい。抱っこをする自分自身への負担が、文字通り痛いほど感じられ、体力がないのはいけないと、最近は以前にも増して筋トレやランニングを意識してするようになった。 筋トレはNintendo Switch『リングフィットアドベンチャー』でする。キャラクターのレベルは現在105。レベルって、軽々と100を超えてくるんだなと。その割に筋肉が付いた感じはあまりしないが、しないよりは良いはずなので、緩く継続している。 ランニングは専ら自宅か会社の近所で済ませる。音楽は最近聴かない。音で周囲の危険を察知できるようにという考えもあるが、ランニング中に思考が音楽に支配されるのが嫌という側面もある。本ブログのような駄文の構成や俳句、仕事のことなんかを考えながら走ると、案外頭が冴えて、捗るので良い。 あと最近は、ランニングフォームを気にしている。脚を前に出すという意識ではなくて、重
弊所の最寄駅でも、最近はリクルートスーツを纏った新卒採用者らしい若者が目立つ。背筋を伸ばし、我々の眼前には希望しかありませんといわんばかりの凜とした態度で、車内や改札前でたむろして、彼らは高尚な雑談をしている。あとは、改札を出たところできょろきょろと辺りを見回しながら誰かを待ち、あるいはわざとらしく、いささか大袈裟にふざけて自らの知性の低さをひけらかす学生たち。別に絡まれたり、とって食われたりすることなどあるはずはないのだが、私は毎朝、彼らの視界にはなるべく入らないよう、伏し目がちに、度を超えた早足で、地上へ続く階段を駆け降りる。 出社時間が特に決められていない私は、朝の通勤を急ぐ理由といえば、彼らのような華々しい、陽の世界に生きる人を避けることぐらいのものである。一方、帰路においては一応急ぐ理由がある。保育園に通う子の迎えや夕飯の調達という実務的な用事もあるが、それ以前に、さっさと家に帰
友人と本屋に立ち寄った折、「人間は自己肯定感が10割」と書かれた帯を見つけて笑った。肯定感の「こ」の字も知らない我々は、「人でなし」の烙印を押されたことになる。この先は、畜生という自覚をもってひっそりと生きてゆこうと思った。 さて、それぞれの専門性を持ち寄って仕事を進める特性上、自分の得意とする分野に明るくない人たちと議論することがしばしばある。すると、全てではなくとも、必要最低限の知識は理解してもらわねば議論が先に進まないという事態が発生する。そんなときは、一から十までは話さずとも(そんな時間も必要性もないことがほとんどだ)、あるところは誤魔化しながら、相手の理解度を推し量りつつ、説明をする。その説明が「わかりやすい」と褒められると素直に嬉しい。同時に、「何故そんなにうまいのか」と問われると、はて、と頭を悩ませる。 「元々は教師を目指しており、教員免許をとるための単位も一通り取得して知識
64. 太宰治『斜陽』(新潮文庫) 再読したい度:☆☆☆☆☆ 一言、圧巻である。本作は、貴族に生まれた女とその家族の破滅を描く物語だ。斜陽、すなわち沈みゆく太陽。まさに表題の通りである。夕暮れ前、物語の始まりはあまりにのどかで、明るく、上品だ。その印象を担うのは少女の母親に他ならず、「陰」と「陽」という考え方をすれば彼女は作中唯一の「陽」といって良いように思う。作中において「日本で最後の貴婦人」と形容された通り、彼女に関する描写、所作、言動からは、作り物でない美しさが熱をもって伝わってくるようだった。 そこから一家は、衰退の一途を辿ることとなる。その没落の詳細は是非作品を読んで味わって欲しいが、つまるところ、この作品は「日没」に真っ直ぐ向かっている。だが、細かくみていくと、実は章によって味わいがかなり異なる。全8章の中には手紙、あるいは遺書の内容だけで構成された章もあり、これらは作中でも異
どうも、廃人あらため俳人の者です。 一昨年にお〜いお茶新俳句大賞で佳作特別賞をいただいて以来、どうも賞をもらう機会から遠ざかっているなと不思議に思っていたが、それもそのはず、そもそもお〜いお茶新俳句大賞以外に応募していなかった。 今年はいろいろな俳句コンテンストに応募しまくることを目標にも掲げ(2023年の目標)、今日まで既に3つのコンテストに応募した。 そして、うち1つは早々に結果が出た。やってしまいましたよ。入賞ですよ、入賞! 友人に言わせれば才能の爆発。もう感性爆発よ(感染じゃないよ)。爆発がとどまるところを知らない。 副賞としていただいたのが、能舞台版ひとり文芸ミュージカル「三毛子」のペアチケットだった。「能舞台」も「ミュージカル」も「三毛子」もその元となっている「吾輩は猫である」も全てが初めましてだったので、鑑賞するか否かかなり迷ったのだが、賞をいただいたのも何かのご縁と、行くこ
63. 百田尚樹『雑談力』(PHP文庫) 再読したい度:☆☆★★★ 「コロナ以降、学生の雑談力が低下している」という話を大学時代の恩師から聞いて、雑談については自分でも考えたいと思っていた。そんな折、図書館で本書を見つけ、手に取った。 まず、雑談とは何か。私も含め誤解している人が多そうだが、雑談は、話し手が一番興味のある話であって、聞き手の興味をうかがい話すのではない。すなわち、雑談の本質は、話し手がどんな嗜好、思想なのかをオープンにする行為だ。 だが、話し手の好きなように語るのでは、聞き手はしっかりと聞いてくれない。話し手の興味は、聞き手にとって興味のないことであることが殆どだからだ。では、どんな工夫が必要か。ここでは3つにまとめて記したい。 まずは、ストーリー性。ただ時系列通りに出来事を語るのでは面白くない。映画でも小説でも漫画でも、話の順序、とりわけ「つかみ」は重要視されている。話の
私の人生の「座右の銘」に突如躍り出た『直感を疑わない』(2022年の振り返り)への思いを語りたいと思う。 私は、選択するとか熟考するとか、何か人生の大きな決断と思われるようなことが得意ではない。だから、高い家電を選ぶとか、結婚するとか、家を買うとか、人生においてそれなりに大きなイベントと考えられることほど、悩まず即決する傾向にある。 「悩まず即決」という印象は他人から見た方が色濃いようだ。「決断力がある」などと形容されることもあるが、私自身はそうは思っていない。決断ではなくて、直感に従っているだけだからだ。 これはなにも、考えなしということではないのだ。直感というのは自分が生まれもった"ふるい"であり、考えるための明確な「判断基準」だと思っている。この考え方は大学時代の恩師の言葉によるところが大きい。それは次のような話だった。 私は、大学教員という職業柄、今の道を進もうと決断したのはいつ、
例年通り、生活、仕事、趣味からいくつか目標を掲げたい。 【生活に関して】 1. 首〜肩〜背中〜腰の痛み軽減 昨年11月くらいから凝り・張り・痛みが我慢できなくなって、鍼灸・接骨院に通っている。鍼・電気治療とマッサージを毎週受けているが、折角通うなら良くしたいのでストレッチや運動に気を遣っているところ。今年一年かけて習慣を定着させたい。 2. 体重1 kg減量 昨年達成できなかったため、継続目標。1 kg/yearの増加に歯止めをかけたい。上記のストレッチ、運動とも関連する。 3. 保険に加入する 3年目の継続目標。絶対入るからな! 絶対だからな! 【仕事に関して】 1. 論文1本投稿 現在投稿中の内容の他に、もう1本。周りからは2本というプレッシャーを感じないでもないが、それほどの才能がないことは私が一番わかっている。 2. 1つ1つの報告を大事に 学会や委員会での発表・報告に慣れが生じ始
振り返りをしないうちに年が明けてしまった。昨年の初めに掲げた6つの目標(2022年の目標 )に沿って一年を振り返る。 【生活に関して】 1. 保険に加入する→× 堂々の二年連続失敗。入る気ないなコイツ。いや、ずっとよくわからんのよ。いいじゃない、何も残さず、静かにいなくなったって。 2. 座右の銘を決める→○ 年の初めにいろいろ候補を挙げたが(座右の銘候補を考える)、いま決めた。「直感を疑わない」だ。挙げた候補にない、全く新しい言葉のようだが、個人的にはそうでもない。当然、はじめから直感でそう思っていた(これはウソ)。詳しくはまた別の記事にまとめたい。 【仕事に関して】 1. 課題を完遂→○ 前任者のお膳立てがあってのことだが、順調に思う。報告会は終了し、今まさに報告書を仕上げている最中。 2. 学会発表を2件→○ 馴染みの内容で一件、新しいところで一件の目標だったが、先に新しい方だけ完了
59. 伊集院静『冬の蜻蛉』(講談社文庫) 再読したい度:☆☆☆☆★ あっさり読み進められるけど味わい深い、7つの短編が収録されている。料理に例えるなら、なんだろう、塩鍋だろうか。読みやすいのは、語りが淡々としているのと、定番の型に当てはめられる話がほとんどだからだろう。もちろん、その型におさまりきって縮こまっていないところが面白さであり、味わい深さである。ただ、結末が明確に描かれず、シメの炭水化物がしっかり欲しいかなという印象のものもあった。 優劣付け難い作品たちであるが、あえて一番のお気に入りを挙げるなら、『チルドレン』だろうか。いい年の男が初恋の女に幻想を抱いて遠く訪ねてきたところ、ぼったくりバーに連れ込まれてしまうのだが、実は……。 60. 伊集院静『峠の声』(講談社文庫) 再読したい度:☆☆★★★ 図書館シリーズ。『冬の蜻蛉』が面白かったので借りてみた。珍しく同じ著者の作品を続け
私がグリーンフラッシュを見たのはこの海だった。 この海と一口にいっても、当然ながら太平洋は広大だ。洋上に浮かぶ船で体感するそれと、今こうして、防潮堤に腰掛けながら眺めるそれは、空間的には繋がっているにしても、果たして一括りにして良いものか、些か疑問ではある。 日没の直前に、太陽が緑色の閃光を放つことがある。空気のきわめて澄んだ日に、水平線や地平線を遮るものがない場所で起こるこの現象は、グリーンフラッシュと呼ばれている。 私はそれを、この太平洋のど真ん中で見た。見渡す限り水平線。穏やかな夕暮れ時は、緑の閃光にとって好条件この上ない場所だった。 その一瞬の閃きは、私の悩み、そして私という存在がいかに矮小であるかを知らしめた。 「太陽は、太平洋には絶対沈まないんだって」 粉雪がちらつく街路を歩きながら、彼女は言った。 私の実体験を交えつつ、反例ならばいくらでも挙げられたが、そのときの私は、短く微
58. 夏井いつき『2017年版夏井いつきの365日季語手帳』(マルコボ.コム) 再読したい度:☆☆★★★ 図書館シリーズ。1日1句、全365句が味わえるようになっているのを、2週間弱で堪能した。取り上げられた俳句は写実的で基本的なものが多い印象。調べると年ごとにシリーズ化して出ているようなので、例句を比較する意味でも、別の年のを読みたくなった。以下では、各月で印象的だった句を紹介していくことにする。 1月4日「歌留多」 かるた切る心はずみてとびし札 高橋淡路女 お正月の楽しい一場面が目に浮かぶ。しかしカルタというのは一枚一枚が厚いし滑るし本当に切りづらい。 2月23日「梅」 つやつやと梅ちる夜の瓦かな 栗田樗堂 街灯に照らされて「つやつやと」梅の花びらが映えているのだろう。それが夜の瓦という闇に吸い込まれていく。 3月9日「春雨」 春雨やゆるい下駄貸す奈良の宿 与謝蕪村 春雨が降ってきて
56. 中村文則『遮光』(新潮文庫) 再読したい度:☆☆☆☆★ 冒頭の印象はZAZEN BOYS『ASOBI』の世界観だった(曲を知らない方は下の動画を見ていただきたい)。主人公の男は、女や友達の話を全く聞いていない。バカのふりをして、でも研ぎ澄まされた感性を持ち合わせているふうを装って、本当のところはやっぱり心ここにあらずなのだ。それが曲の内容とマッチする。今まで、曲中の男女を想像するとき、聞かれてもいないのに変な話をしてくる女がおかしいのだと思っていたが、実際は全然話を聞いていない男の方が狂っていたのだと、この小説を読んではっとした。 詳細は伏せるが、主人公の男は狂っている。狂うバックグラウンドは前から整っていた。そして、ある悲しい出来事をきっかけに、脆くも一人の人間が崩壊していく。そのさまを、この小説は生々しく描いている。誰かを演じることでしか、男は正気を保てなくなっていた。自分が本
息子が一歳になった。 彼にとっては自分の力でできることが増え、また我々はそれに応じて気付かされることが多い毎日だ。 彼の微笑ましい動作の一つに「手をぐっと握り、ぱっと開く」を繰り返すというものがある。光り輝くものを指して、我々大人は手をパーに開いたまま手首を捻って手のひらと甲を交互にみせてやる(歌『きらきらぼし』の手遊びといえばわかりやすいか)のだが、どういうわけか、これをみると彼は「ぐっ、ぱっ」をするのだ。 はじめは大人の真似をしようとしても出来ず、結果的にこの動作になっているのだと思った。それも恐らく一因だろうが、どうやら少し違った意味もありそうなことに、最近気がついた。 彼の目、「ぐっ、ぱっ」の手、その延長線上に必ず光源がある。光源に向かって手を伸ばしている。彼は、光を掴もうとしているのではないか。手にすることのできる物体とその他の事象との境界が、彼にはまだないのではないか。『名月を
異国の地へ6泊7日の「くいだおれ」の旅へ行ってきた(本当は仕事だよ)。 舞台はこちら。写真ですぐにおわかりだろう。そう、韓国は釜山の海雲台(ヘウンデ)である。 初日は到着が遅かったのでホテルでカップラーメンを食べながらビールを一杯。日本語や英語の説明が皆無なので、何分待てば良いかもよくわからなかったが、ほぐしながら適当な時間でいただいた。やさしいお味。 こちらはパッケージ通り、激しいお味。ビールが進んだ。 昼間にヌタウナギの塩焼きとプルコギをしこたま食べた後(写真は撮り忘れた)、夜も強気に焼肉へ。肉は焼いただけで美味! よって最強! 付け合わせのカニ(ヤンニョムケジャンというっぽいが)は異常な辛さで悶絶手前。 ホテルのバイキングで朝から辛めのキムチ。皿によそったのは二日目くらいまで。あとは優しいシリアルや生野菜で自分の胃を気遣う毎日。ちなみに、箸はどこでも金属で、角が鋭く、硬いし重い。か弱
故郷で毎年8月上旬に開催される花火大会が、今年は荒天で延期になった。代替日は約1ヶ月後の9月上旬だった。 当初の日程は乗船出張の直前であり、調査の準備などで忙しかったことと、感染対策でなるべく外出を避ける必要があったこととで、帰省を兼ねた観覧を諦めていた。しかし、開催が延期されたことで、代替日は下船直後の休暇のタイミングとなり、一泊二日の弾丸ツアーではあったものの、晴れて何年かぶりの花火観覧が実現した。 花火観覧といっても、我が家では打ち上げ場所に行くことはしない。自宅にあるささやかな屋上から、夕飯を食べながらゆったりと眺めるのだ。 代替日も天候が怪しく、夕方には一時小雨を浴びながらも、せっせと屋上での花火観覧兼ビアガーデンの準備を進めた。結局、浮き立って準備開始が早すぎた。馬鹿話をしつつ酒を飲み、天候の心配をしつつ焼肉を食いながら、花火の開始を2時間待った。 途中、父の再就職先の話になっ
51. 越谷オサム『陽だまりの彼女』(新潮文庫) 再読したい度:☆★★★★ 見慣れない本が私の棚に入っていたので、おやと思い手に取った。妻のものが本棚の整理中に紛れたことを数ページ読んで確信した。 学生時代に互いに恋心を抱いていた男女が、取引先との打ち合わせで運命の再会を果たす。序盤はゴリゴリの恋愛ものの雰囲気で、甘ったるくて何度か読むのをやめようと思ったのは内緒だ。 中盤まで辛抱すると、少々意外な展開を見せ始める。彼女がどこか普通でないのだ。彼女という「謎」を知りたい感情が、ページをめくる手を加速させた。終盤に差し掛かると、話がどう着地するのか気になって仕方がなかった。だが、読んでいる途中で、ある程度結末の予想がついてしまったのも内緒だ。 52. 三島由紀夫『午後の曳航』(新潮文庫) 再読したい度:☆☆★★★ 図書館シリーズ。タイトルに惹かれて借りた。曳航(えいこう)とは、船がものを引っ
ゴールデンウィークは出張の代休を利用して7連休にした。そして、初日から6日間を妻と私の実家への帰省に費やした。交通手段は息子が飽きたり暴れたりしてしまったときのことを考えて、レンタカー。ワイルドで狂気的なドライブ、怒りのデスロード、死のカーアクション。そんなハリウッド級の大スペクタクルを期待して望んだ帰省だったが、終わってみれば案外平和なものだった。 初日、東北道の渋滞を懸念して常磐道経由で妻の実家へ向けて出発した。途中、当然のごとく大雨に見舞われる。長距離ドライブに出るといつもこうだ。雨男の友人は「マックス! 怒りの労働中!」のはずだが。 雨でスピードが出せなかったこともあり、結局7時間をかけて実家に到着した。孫との久々の再会が嬉しかったのか、義父はよく酒を飲んだ。私は嗜む程度で抑えておいた。妻の実家で失態を犯すことはできないし、まだ旅の初日でもあったし。 あとは、息子が飼い猫と決闘して
ろばた焼仙樹 本店〒780-0052 高知県高知市大川筋1-3-47 088-823-7769地図や店舗情報を見るPowered by ぐるなびr.gnavi.co.jp 今回は、昨年の高知出張の際に立ち寄った店『ろばた焼 仙樹』にて味わった日本酒2種をご紹介。偶然一人で立ち寄った店だが、高知をよく知る上司もしばしば利用する(上司が帰るときにすれちがった。あぶねえ)人気店のようで、料理も酒も美味しくとても気に入った。今年も出張がありそうなので是非行きたいし、家族や友人との旅行の際にもおすすめしたい。 お店のおばさんも本当に良くしてくれて、会議前日というのに一人でガバガバ飲んでしまった。ビールを引っ掛けた後にたっぷり6合(記録&記憶にある分は……だが)、6種類ほど飲み比べてきたので、高知のお酒紹介は次回も続く予定だ。 6 無手無冠 酒槽一番汲み 評価:まじか(S) 日本酒度:+2.7 酸度:
2年前の今頃、私の心はマインドマップによって丸裸にされた。 daikio9o2.hatenablog.com 結果として、私は深層心理でカニを欲している一方、殻をむいて食うのはとても面倒臭いと思っていることが明らかとなった。何処かの誰かが、「殻なしガニ」など開発してはくれないものか? 自分さえ気づかぬうちに、そう願っていたのだ。 そして、その2年越しの願いが、突如として叶ってしまった。下の写真を見て欲しい。 「殻なしガニ」である。現れたときからこの姿だったので、野生で間違いないと思う。私の知らぬ間に、本当に殻なしガニが開発されてしまっていたのだ。そして、心ない飼い主が、その奇跡のカニを手放したことで、野生化してしまったのだろう。 望んではいたものの、実際に眼前にすると「これは神への冒涜ではないか?」という思いを抱かずにはいられない。ひどいもので、防御力がゼロのカニである。いや、関節部分は甲
行きずりにつと手に取りし古本に心躍らすような幸せ 本業が山場を迎えつつあり、自宅に帰ったら寝るだけの生活が続く中、読書の時間がこれまでと比較して増えた。交通手段を地下鉄に替えたからだった。 地下鉄を待つ間、乗車中、乗り継ぎの間、行き帰りのそれらの時間を合計すれば四十分程度にはなるだろうか。その時間と、週一回程度こうして記事を書いている時間が、最近の唯一の楽しみと言ってしまって良い。 一年程前からこうして記事を書くようになって、文章を読むと「ほう、こういう描写もできるのか」とか、「うむ、筆者はこういう言い回しを使うように(あるいは使わないように)気を付けているんだろうな」とか、内容だけでなく表現までをも味わおうとするようになった。 ああ、これまでも注意して読んでおけばよかったな。読み終えた本をコートの左ポケットから本棚に移すたび、先に収められた本たちを恨めしく思うようになった。これは真に理不
そのフェスは”ジャズフェス”というのに案外ジャズ奏者のパフォーマンスは多くない。 数年前に友人Sに連れられて行ったのが最初だった。 当時はまだジャズにそれほど関心がなく、ただただ「なんだかカッコいいなぁ」と思ったり、ひたすら「ビールうめえなぁ」と思ったりしただけだった。 一変、今回はとある旅(詳しくは 国境は別れの顔 - ライ麦畑で叫ばせて を参照願いたい)以降ジャズは好きになっていたし、さらに目当ての演奏もあったしで前回とはまた違った心意気で会場に足を運んだ。 その目当てというのはある後輩の演奏だった。 彼女はなんでもゴスペルサークルなるものに所属しており、今回のフェスでも選考を通過して歌えることになったというのだ。 これは早速ジャズではないのだが、ゴスペルというものを生で真剣に聴くのは初めてだったし、日々熱心に練習する後輩の歌がどんなのか心惹かれたので、喜んで拝聴させていただくことにし
久々に青空の広がる晩夏のある午後。 今日はいい天気ですね。地上5階のビルの廊下を一緒に歩く後輩が話し掛けてきた。 そうな、最近ずっと雨だったもんな。淡々と、だが心から彼の言葉に頷く。 あのビルは何なんですかね? 廊下の一番向こう側、遠くの窓からに見える大きなビルを指して、後輩は言った。 何って、何だろうな、考えたこともなかった。毎日のように歩く廊下だ。毎日のようにそのビルも目には入っているはずだが、全く意識したことはなかった。 そのときは下に用事があったので、その窓には近づくことなく、途中でエレベーターに乗ってしまった。 それから少しして、次の日だったかそのまた次の日だったか、一人で廊下を歩いているとそのビルが目に入った。窓からはそのビルと、木の緑葉と、青い空しか見えない。 何処の、何のビルなのだろう。近づいてみるか。 同じ5階でありながら、エレベーターを挟んで向こう側の廊下を歩くことは少
*再び旅行記はひとやすみ 高校時代,私はバドミントン部に所属していた。 顧問であった男性数学教師はバドミントン未経験者で,練習にもほとんど来ず,公式戦のオーダーなんかも「キャプテンに任せるわ」といったふうで,顧問のわりにあまり関わりはなかった。 ある夏の日の練習中,そんな顧問が突然バドミントンラケット片手に体育館に現れた。 どうしたのかと思ってみていると「私もバドミントンを練習しようと思って」と部員の一人を相手に基礎打ち(野球でいうキャッチボール的なもの。基礎にして重要)を始めた。 まあ,すぐやめて帰るだろうと思っていたが,なかなか帰らない。こちらは次の練習に移行したいのにコートを占領しているし,正直ちょっと邪魔だった。 なんやかんやでその日の練習を顧問は一緒にこなし,我々の体育館割り当て時間は終了間近,交代で練習に入るバレー部がやってきた。 何人かが向こう半面にバレーのコートを作り終える
* 京都旅行記(旅行記って言っちゃった)は一時中断 何事もあまり長続きしない私であるが,運動不足解消のため週1回5 km 程度のランニングを始めてしばらく経つ。 この習慣を利用して,お盆休みの帰省中に近所を少し巡ってみることにした。 当時部活や授業でよく走ったところといえば,小中学校のグラウンドや高校の周りの山であったが,グラウンドに無許可で入ることはできないし,高校までは少し遠かった。 そこで,まずは小学時代のマラソン大会のコースに向かうことにした。小学校のそばの川辺に設けられたランニングコースだ。 毎日歩いていた通学路を走る。 よくノートや筆記用具を購入していた文具店がなくなっていた。下校時によく見かけたお婆さんの家や,社会科見学でインタビューに行ったガソリンスタンドや,一緒に遊んだことはない同じクラスの友達の家も。 思い出を振り返ろうというのに,変わってしまったところばかりに目がいく
daikio9o2.hatenablog.com 目的には二十分程で到着した。 「ここが三十三間堂だな」 「ああ。実は一度,ここには別の仕事で来たことがある」 相棒のSは自転車を駐輪場に停めながら言った。 そうか,と相槌を打つだけにして深く詮索はしない。この世界の相棒同士とはそういうものだ。 「ここで手掛かりを見つけるのは,正直骨が折れるだろうな」 駐輪場で聞いたSの言葉の意味を私はすぐに理解した。 お堂に並ぶは千体もの千手観音立像,風神・雷神に二十八部衆像,そしてそれらに囲まれひと際存在感を放つ千手観音座像。 確かに,この中から手がかりを探るのは至極困難のようだ。 「安い表現だが,これは壮観だな」 「ああ。国宝に重文,お宝だらけだ。これを狙っても十分金になりそうだ」 「だがどうだ,『木は森に隠せ』という」 「やはり臭いな」 我々は参拝客に紛れ,順路に沿って礼儀正しく調査を開始した。 「『
皆さんこんにちは。 春ですね。春といえば,桜ですね。 風流ですね。桜。 ここで桜に関する歌を一首。 屋台店 あめかわずなく この声と ついに散りしは 徒桜かな 解説をつけます。 屋台の立ち並ぶ道を歩いていると,ぽつぽつと雨が降り出し,何処かで蛙も鳴き始めた。向こうからは屋台で売られる飴を買って貰えずに泣いている子が親に手を引かれてこちらに近づいてくる。その親子と対になるように,桜は雨の影響もあってか,いよいよ儚くも花びらを落とし始める。ああ,このまま散ってしまうのだなあ。 どうでしょう,こんな趣深く風情と無常観に満ちた場面に,皆さんも一度は出会ったことがあるのではないでしょうか? ちなみに私はありません。妄想で詠みました。 さて,中学時代の理科の教師に,季節感が4カ月ほどズレたひとがいた。 雪が降り,体育館での集会の際にはボウボウと音を立てる馬鹿デカいストーブを焚く頃には,こんなの全然平気
1か月以上前になるが,とある試験を受けた。 その科目中には一般教養も含まれていた。相当前に受けたセンター試験のような内容に加えて,高校では選択していなかった政治経済やら日本史やら生物やらも勉強した。 そのオベンキョウ中にふと考えたことについては以前に記したが(ここにある - ライ麦畑で叫ばせて),今回は試験を受けてみて得た知識,考えたことについて書き留めることにする。 まずは全体の手応えをざっくりと。 序盤の社会系(地理歴史・政治経済・倫理など)は自信無しだったが,中盤の読解(国語・英語)と終盤の理科数学はまずまず解けたといったところだろうか。時間不足を心配してハイパー急いで解いていたからか,意外と時間には余裕があってよかった。 さて,これらの中で今回特に取り上げたいのは「国語の読解」である。 問題にあたってみての感想は,思ったより読めるやん自分,というか現役のときより読解力上がってないか
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