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約十年前に公開した「入門向け時代伝奇小説五十選」を増補改訂し、倍の「百選」として公開いたします。間口が広いようでいて、どこから手をつけて良いのかなかなかわかりにくい時代伝奇小説について、サブジャンルを道標におすすめの百作品を紹介いたします。 百作品選定の基準は、 (1)入門者の方でも楽しめる作品であること (2)絶版となっていないこと、あるいは電子書籍で入手可能なこと (3)「原則として」シリーズの巻数が十冊以内であること (4)同じ作家の作品は最大3作まで (5)何よりも読んで楽しい作品であること の5つであります 百作品は以下のサブジャンルに分けていますが、これらはあくまでも目安であり、当然ながら複数のサブジャンルに該当する場合がほとんどです(また、「五十選」の際のサブジャンルから変更した作品もあります)。 そのため、関連のあるサブジャンルについては、以下のリストからリンクしている個々
リイド社『戦国武将列伝』10月号の紹介の続きであります。第六天魔王からラプトルまで、今回も戦国ものの枠を超えた戦国もののオンパレードであります。 『孔雀王 戦国転生』(荻野真) 突如現れた明智光秀に操られるように、孔雀と決別した信長。ここに来て孔雀と信長、本作の主人公というべき二人が別々のルートに行くことになりましたが…… しかしそれが作用したか、今回描かれるのは、孔雀が戦国時代に転生した時のエピソードであります。 既に物語がここまで進んでしまうと、そういえばまだ描かれていなかったかという気もいたしますが、もちろん気になるのは言うまでもありません(ここでいう「転生」が文字通りの転生なのか、言葉の綾なのかは相変わらず不明なのですが……) その一方で気になるのは、この戦いの背後に存在するという第六天魔王の奇怪な姿で……史実での信長と第六天魔王の「関係」は言うまでもありませんが、さて本作において
今月の22日、三重県で「海峡を越える忍者 日韓をつなぐ」という、荒山徹・金時徳ソウル大学教授・吉丸雄哉三重大学准教授のトークイベントが開催されます。その関係で吉丸氏の著書を調べてみたところ、八犬伝ファンとして大いに気になるものが。それがこの「武器で読む八犬伝」であります。 本書の内容はタイトルそのままと申しましょうか――曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」全編でどのような武器・武術が登場するかを調べ上げ、以下の章題の通り列挙したもの。 1 槍などの長柄の武器 2 刀剣のいろいろ 3 名刀列伝 4 鉄砲 5 格闘・捕縛 6 弓矢などの飛道具 例えば一口に刀槍と言っても様々な種類・用法があることは言うまでもありませんが、しかし読み手としては、何となく脳内でその大分類でまとめてしまい、その分類で理解しがちなもの。 しかし、本来であれば物語の中でわざわざ武器についてその細かい種別が描き分けられているのであ
最近はTVゲームでダウンロード専用ソフトが増えていますが、その中には時代ゲームファンも見逃せない作品も含まれています。 今回取り上げる「夜の魔人といくさの国 さまよえるヴァンピール」もその一つ。日本の戦国時代をモデルにした世界で、吸血鬼の生活を体験するという非常にユニークな作品です。 本作は一見ファンタジーのようなタイトルですが、ここで言う「いくさの国」とは、戦国時代の日本を思わせる戦国乱世の島国。 主人公は、この国に派遣されてきたヴァンピール=バンパイア=吸血鬼となって、覇王「織田のぶなが」の血を吸うことを目的として活動することとなります。 というと、かのドラキュラ伯爵の如く堂々たる吸血鬼を想像しますが、主人公はまだまだ駆け出し。乗っていた船がいきなり転覆して、無一文の状態でいくさの国に上陸し、戦国ライフを開始することとなります。 こうして始まるゲームは一日を昼と夜に分け、それぞれでコマ
明治末期を舞台に、全身に奇怪な刺青を施した異端学者・九鬼銃造が、人に咲く花の巻き起こす怪事件に挑む伝奇ホラーの第一巻です。遊郭の少女の胸から花びらがとめどなく湧き出る事件を皮切りに、奇怪な人媒花を追って、聖なる塩の力を操る九鬼の冒険が繰り広げられます。 全体を通じての印象は――即物的な表現で恐縮ですが――大塚英志の作品から民俗学的色彩を薄めて幻想味を増したような作品、とでも言ったところでしょうか(そういえば作者の衣谷氏は、「リヴァイアサン」で大塚英志と組んでいましたな)。近代国家として成立しつつも、未だその周辺に、いやその内部に前近代的な闇の部分を抱えた明治の昏い部分を背景に、「“潮”の“難”には“南”の“塩”」と、怪異に対して塩の浄化の力で立ち向かう主人公というのはなかなかユニークだと思います(草薙剣=塩という異説には少々驚きましたが)。 また、画力については折り紙付きの衣谷遊氏によるも
私は時代もの以外、基本的に今のアニメにほとんど興味がないのですが、この秋からノイタミナ枠で放送予定の「UN-GO」(アンゴ)は非常に気になっております。 何となればこの作品、坂口安吾の「明治開化 安吾捕物帖」を原案としているのですから…! 今回、原案となっている「明治開化 安吾捕物帖」は、短編全二十話からなる連作短編小説。 捕物帖と言いつつ舞台は明治二十年代前後、洋行帰りの紳士探偵・結城新十郎を主人公とする探偵小説であります。 (ちなみに約40年前に「新十郎捕物帖・快刀乱麻」のタイトルでTVドラマ化されていますが、最終回以外テープが残っていないのが誠に残念) さて、この「安吾捕物帖」の目立つ特徴は、その物語展開でありましょう。 奇怪なシチュエーション下で怪事件が発生、警察でも歯が立たず、名探偵登場…というのは、これは定番中の定番ではありますが、しかし本作においては、新十郎の推理の前に、何と
岩国に住む青年エイサップ・鈴木は、友人が起こしたテロに巻き込まれた中、海から突如現れた戦艦に乗っていた少女・リュクスと出会い、リーンの翼の力により異世界バイストン・ウェルに召喚される。エイサップは、リュクスの父であり、かつてリーンの翼の持ち主であった元日本軍人のサコミズ王が、地上侵攻の野望を持つことを知り、これに対峙する。 突然ブログの趣向が変わったように見えるかもしれませんが、夏休みということでご勘弁下さい。三、四年前に放送された富野由悠季監督によるアニメーション作品であります。 本作は、監督の作品におけるバイストン・ウェルもの――魂の故郷と呼ばれる異世界バイストン・ウェルを舞台としたファンタジー作品――に属する作品であり、その多くに共通する、(現代人の)青年が突然バイストン・ウェルに召喚され、聖戦士として戦乱に巻き込まれるという基本パターンに忠実な作品ではあります。 そんな本作の特徴と
隆慶一郎先生の「柳枝の剣」を原作として、「コミックバンチ」誌に不定期掲載された「柳生非情剣 SAMON」が単行本化されました。 原作ファン、柳生ファンから高い評価を得ていた作品であり、単行本化が待ち望まれていただけに、まことに喜ばしいことです。 全五話中、第四話までは雑誌掲載時に紹介してきたのでここで詳細には述べませんが、本作の原作は、柳生左門友矩と徳川三代将軍・家光の愛とその終焉を、友矩の剣を通して描いた作品。 本作は、その基本ラインは抑えつつも、一人友矩のみならず、家光の、そして宗矩、十兵衛らの柳生家の人々の視点からも描くことにより、単に「柳枝の剣」のみならず、隆慶柳生もの全体の空気をも漫画化してみせた、希有な作品と言えます。 もちろんそれは、脚本の田畑由秋によるところも大きいのですが、しかしそれを受け止めて、我々が隆慶作品から受けるイメージそのままのビジュアライズを成し遂げてみせた余
昨日は有給をいただいてお休みしたのですが、その前の晩にテトリスDSのwifi対戦しすぎて寝ぼけ眼をこすりながら起きてきたのですが、新聞のTV欄を見たら一気に眠気がすっ飛びました。「暴れん坊将軍 江戸壊滅の危機!すい星激突の恐怖」という文字を見たら。 これ! まさか時代劇ファンの間でプチ伝説と化しているこのエピソードが、偶然私がお休みしている日に再放送されているとは! 小躍りしながらビデオをセットした次第。 この「江戸壊滅の危機!すい星激突の恐怖」というエピソードは、こんなお話。 ある夜、望遠鏡を覗いていて地球に近づくほうき星を発見した吉宗(天文マニア)。地球への落下を懸念した吉宗は、在野の天文学者・西川如見を長崎から呼び寄せ、ほうき星の軌道を算出させようとする。が、その如見を襲う不逞浪人集団・世直し天狗党。実は吉宗のライバル・尾張宗春の配下である天狗党は、如見を利用してほうき星に対する人々
全国の荒山徹ファンが待ちに待ったトークセッション。池袋のジュンク堂で昨日開催されたこのイベントに、もちろん私も行って参りました。 聴衆は三十名前後でしょうか、大きくない会場は満員に近い人の入りで、もの凄い熱気。細谷正充氏の司会も見事で、非常に充実したイベントとなりました。 というわけで以下、イベントの概要を。できるだけ要約しますが、あまりにも充実しすぎてあまり要約になってないかも…長すぎるので、数回に分けて掲載します。 (斜体は、私のコメント・ツッコミ等) 朝鮮との出会いについては有名なので省略 細:なぜ朝鮮の歴史なのか? 荒:勉強するならまず歴史からと思った。一年間語学留学もした 細:その結果がなぜ小説なのか? 荒:勉強した結果を何か形に残そうと思っていた時、李舜臣に関心を持った。題材的に小説向きだと思ったし、ミステリなど、小説を読むのは好きだったので 細:ミステリはどのようなものを 荒
特別企画として「入門者向け時代伝奇小説五十選」(第一期)を掲載しています。 入門者にとって、間口が広いようで狭いのが時代伝奇小説。何となく興味はあるのだけれど何を読んだらよいかわからない、あるいは、この作品は読んでみて面白かったけれど次は何を読んだらよいものか、と思っている方は結構な数いらっしゃるのではないかと思います。 そこで今回、これから時代伝奇小説に触れるという方から、ある程度は作品に触れたことのある方あたりまでを対象として、五十作品(冊)を紹介したいと考えた次第です。 さて、第一期五十選については、膨大な作品の中から以下のような条件で選定しています。 (1) 広義の時代伝奇小説に当てはまるもの (2) 予備知識等がない方が読んでも楽しめる作品であること (3) 現在入手が(比較的)容易であること (4) 原則として分量(巻数)が多すぎないこと (5) 一人の作者は最大二作品まで (
さて、二周年記念の特別企画として「入門者向け時代伝奇小説五十選」(第一期)を掲載したいと思います。 入門者にとって、間口が広いようで狭いのが時代伝奇小説。何となく興味はあるのだけれど何を読んだらよいかわからない、あるいは、この作品は読んでみて面白かったけれど次は何を読んだらよいものか、と思っている方は結構な数いらっしゃるのではないかと思います。 そこで今回、これから時代伝奇小説に触れるという方から、ある程度は作品に触れたことのある方あたりまでを対象として、五十作品(冊)を紹介したいと考えた次第。 本来であればもっと早く…それこそこのサイトを作ったときにでもやるべきことではあったのですが、ついつい延ばし延ばしにしてしまったのは全くもって情けない話ですが、今回、ブログ連続更新二周年というきっかけがありましたので、ようやくふんぎりをつきました。 さて、なんだかんだと言いつつも膨大な作品の中から、
一週間に三回目の荒山ネタで恐縮ですが、こういうのはやる気があるうちにやっておいた方が良いので、荒山作品年表を。 基本的にその作品でのメインの出来事があった年を挙げていますが、ものによっては開始年から終了年も書いています。ついでに関連になりそうな史実や他の作者の作品のことも参考までに。 また、※がついているのは同一世界観(通称友景時空)の作品です。 1281(弘安04) 弘安の役 1283(弘安06) 「柳生大戦争」※(過去) 1443(嘉吉03) 「密書「しのぶもじずり」」(過去) 1506(永正03) 「柳と燕――暴君最期の日」 1592(天正20) 文禄の役 「耳塚賦」 ~1622(元和08) 「サラン 哀しみを越えて」 1596(文禄05) 「太閤呪殺陣」※ 1597(慶長02) 慶長の役 「高麗秘帖」 1598(慶長03) 李舜臣没 「魔風海峡」「匠の風、翔ける」 1600(慶長0
十二日発売のはずが既に発売となっていた「KENZAN!」第二号。早速入手しましたが…今回の「柳生大戦争」もひどい。ひどすぎます。「荒山ファン」と胸を張って言いにくくなってきた(性的な意味で)昨今ですが、今回はそんなこちらの葛藤をハナっから無視して飛ばしまくる狂いぶりであります。今回の展開を簡単に表せば、男色⇒柳生⇒捏造⇒男色…の地獄コンボ。見よ満タンからこの減り! 何せ冒頭からして「(あの名作をホモシーンを全カットしてお調子者の伝奇マニアしか喜ばないようなイイ話に変えやがった)生意気な漫画家コンビをシメてやる!」とばかりに濃密に描かれる友矩×家光の閨房のありさま。 私はクリエーターの方には常に敬意を払いたい、罵詈雑言をもって当たるなどもってのほか、とは思っているのですが、どうにも我慢できないのであえて言わせていただければ、若竹じゃねえよバカ! バカ! いやはや、そのうち2chで「荒山徹のガ
「小説トリッパー」誌でいきなり連載が始まって一部で騒然となった荒山先生の最新作「柳生百合剣」。「柳生薔薇剣」の直接の続編たる本作、薔薇の次は百合ってどうよ…とか思いつつ読み始めたら、そんなことが頭からスッ飛ぶほどの作品でした。これはひどい(ほめ言葉)。 第一回で描かれるのは、「薔薇剣」の後、柳生の里に隠棲した十兵衛の姿…なのですが、この十兵衛、もう姉萌えが脳に回って、人として男としてダメすぎる域に達しています。 ネタバレになりますが、「薔薇剣」ラストで最愛の姉であり主人公である柳生矩香に手酷く裏切られた(十兵衛ビジョン)十兵衛、わかりやすくいえば「姉上でなきゃダメ」状態。あと夢の中に矩香が出てきた次の朝起きると(以下自粛)。先生、うら若い女性読者もいるんですから(いや本当に)、こうなんと言うか手加減というか…(と、ここで第一章のタイトルに気づいて憤死しかける)。 特に、冒頭から延々と詳細に
さて、八日発売の講談社の新雑誌「KENZAN!」。比較的若い層を狙った、比較的若い作家が執筆する時代小説誌というコンセプトのようで、話を聞いたときから非常に楽しみにしていたのですが、早速入手してきました。まだ巻頭の作品を読んだだけなのですが…たぶんこの巻頭の作品が最大の問題作でしょう。だって作者は荒山徹先生。 いやはや、本などを評するに一読三嘆という言葉がありますが、この作品に関しては、冗談抜きで読んでいる最中に三回噴き出しました。すなわち一読三噴。以下、たぶんネットで一番早い紹介を(例によってネタバレが多いので、ご注意下さい)。 さて、この荒山先生の最新作ですが、タイトルは「柳生大戦争」。 `;:゙;`(;゚;ж;゚; ) …早速噴きました。つまりあれですか、朝鮮妖術に操られて三大柳生が戦ったり、はたまた古代朝鮮の遺跡から復活した大妖怪と日本中の柳生が戦ったりするわけですか、と勝手な想像
mixiの方で某氏から「柳生宗矩に黒いイメージがつきまとうようになったのはいつからなのか?」という疑問が提示されているのですが、これは「霧隠才蔵はいつからクールな美形になったのか」と並んで個人的にも大きな疑問だったもの。良い機会なので、これまであれこれと考えたりしたものをざっと挙げてみます。 あくまでもまだまだメモ程度のものであり、材料も大いに不足しておりますので、あらかじめそのつもりでご覧くださいますよう…いや本当に穴だらけでごめんなさい。 1.史実 「日本武術神妙記」等に引用されているような当時の随筆・武芸譚等をざっと見ましたが、特段の黒さは感じず。尤も、剣術や武術にまつわる逸話ばかりなので、「黒さ」はそもそも描かれにくいのかもしれません(一手指南と言ってきた相手にに飼ってた猿と試合させたり、煙草吸いすぎと言われたら長い長い煙管作って隣の部屋で煙出るようにしたり、能が超好きで周囲に進め
荒山徹の未収録短編その二である本作は、日朝の文化交流を背景としたハングル文字誕生秘話が、一転してあの伝説の剣豪の決闘譚に繋がるという、色々な意味で荒山イズムに満ち満ちた作品です。 前半で描かれるのは、室町時代中期に来日した朝鮮の優れた文臣であり文化人であった申叔舟の物語(「――実は、申叔舟は日本に来たことがある」という一文を目にしただけで吹きそうになりましたが、残念ながらこれは間違いなく史実)。通信使として京を訪れ、公卿・清原業忠と肝胆相照らす仲となった申叔舟が業忠の屋敷で目にしたのは、朝鮮の宮廷の蔵書も及ばぬほど大量の書物。 しかし、それまで日本を文化的後進国とみなしていた認識を一転改めた申叔舟を、真に驚嘆させたのは、国民文字であるかな文字の存在。一般民衆の間に芳醇な文化を誕生させしめたかな文字に感動した彼は、朝鮮においても、特権階級だけのものではない、国民文字の成立を志すことになります
荒山徹氏には何篇か単行本に収録されていない作品があるのですが、この短編もその一つ。「金髪くノ一絶頂作戦」という近年稀にみるダメタイトルがつけられていますが、これがその実、なかなかに良くできた作品でありました。 主人公は長崎奉行に仕える忍者・筌堂塔太郎。実は五代目服部半蔵の名を継ぐ彼ですが、家は三代目の代にお取り潰しになって以来すっかり落ち目で、細々と暮らしている状態です。と、そこに、聖母マリアの告げで服部半蔵を探して来日したというオランダ人女性ミランダが現れたことで、彼の運命は大変転することに。 話を聞いてみれば、船乗りである恋人が海で消息を絶って以来、欠かさず神に祈りを捧げてきた彼女のもとにある日聖母マリアが現れ(いや、現れちゃったんだからしょうがない)、恋人たちが朝鮮にいること、そして彼らを救い出すためには、服部半蔵なる者の助力が必要と告げたのこと。最初は厄介ごとを持ち込んだミランダ暗
ということでみのもけんじ先生の「嵐山スターウォーズ」の紹介。画像は載せられませんが、できるだけ細かく紹介しますので絵ヅラを想像してみて下さい。いや本当に妄想とかじゃないんですってば。 ○嵐山山中――上半身裸で断崖絶壁を登る助さんと格さんの姿が。足下を滑らせた格さんにすかさず手をさしのべる助さん。「気合いッ!! 一発ッ(いっぱーつ)!!!」と引き上げるところでタイトル「嵐山スターウォーズ 最強タッグ伝説 助&格」がバーンと登場。 ○ここでナレーション。 「舞台は江戸時代 諸国漫遊先にて鍛錬を積む助さんこと佐々木助三郎―― 格さんこと渥美格之進―― 二人は自他共に認めるベストパートナー!! 今日も黄門様の護衛をきちんと果たせるよう体作りは欠かさない!! 基礎練習を終え山中へロードワークに出かけて来ていたのだった――」…ということです。 ○と、爽やかに崖の下で休憩する二人の上に転がり落ちてくる大
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