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デザイナーは意外と文章を書くことが多い職業だ。たとえばイベントのポスターには、キャッチコピーとか開催要項などのテキスト要素がけっこうある。そしてほとんどの場合それらは、ポスターをデザインする前にすべて用意されているわけではない。 グラフィックのイメージを固めつつも、ここにはこういう情報が入るだろうな、という妄想...いや予想をもとに、デザイナーがテキストを打ち込んでいくのが実情だ。最終的にはライターが用意したテキストに差し替えられるのだとしても。 デザイナーは絵を描く職業だ、と思っていなくても、デザインのスキルアップのために文章を書く練習をする人はあまりいない。しかし私たちデザイナーが、情報や意思の伝達や対話を促す「 言葉の道具 」もまたデザインするのだと捉えるなら( ※ 1 )、仕事の半分がテキストを書くことだったとしても、なんの不思議もないのだ。 ダミーテキストlorem ipsum
来年新卒入社する UI デザイナーにブックリストをおくるから、おすすめの本はないかと同僚に聞かれたので「 そりゃあもう、オシドリ本一択だろう 」と即答した。 O'Reilly の『 デザイニング・インターフェース 第2版 』Jenifer Tidwell ( 著 )、色鮮やかな水鳥の細密画が目を引く、通称オシドリ本。UI デザイナーならおそらく、手にしたことないという人はいないだろう。 しかし私の返答に、同僚は苦い顔をしたのだ。 「 それはちょっと初学者には重いと思います... 」 重い?何もハーマンを読めとは言ってないじゃないか。オシドリ本だよ?何一つ難解な表現などないこの本が重い?心外だな、と思いつつも手にとってみたら、なるほどずっしり重かった。 うん、これは 1kg はこえている気がする。なんだか無性に気になったので測ってみたら 1,198g あった。 確かに重いな。電車で読んだりす
alt属性(オルト属性)というものをご存知だろうか。 Webコンテンツにおいて、HTMLのimg要素に記述される、画像の代替となるテキスト情報のことだ。Alternative text - 代替テキスト。よくaltタグと言われたりするがタグではない。imgタグの属性だ。しかしタグとうっかり言われてしまうぐらい、画像の本質と深く結びついている。 alt属性はそのWebコンテンツの画像を、ユーザーが知覚できない状況で利用される。視覚障害のある方達が利用する、スクリーンリーダーでの読み上げ時はもちろん、画像の読み込みが遅かったり、画像が何らかの理由で破損している場合に、その代替として表示される。 画像が知覚できない状況というのは、実はそれほど特殊ではない。帯域制限があったり、電車の中でブログなどの記事をiPhoneのスピーチ機能で聞いたり、スマートスピーカーで読み上げながら家事をしたり、今日のW
『 ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本 』をはじめとする、エドと太った猫の物語だ。このシリーズは、文法用語を使わず、二つの箱と矢印だけで英語のルールを解説した本と「英語を読むため」の物語 BFC BOOKS で構成されている。BFC シリーズとして愛されているこの物語は、英語なのだけどちゃんと向山貴彦な感じがする。私がとても大好きな本だ。 ところが本当に悲しいことに、向山貴彦は昨年、若くしてこの世を去ってしまった。だからもう、彼の新しい作品を読むことはかなわない。 しかし彼の英語作品を読んだのがきっかけで、私は自分が幼い頃読んでいた児童書を原書で、つまり英語で読むことを楽しむようになった。 私が英文を読むときは基本 BFC 読みをする。つまり辞書をほとんどひかず、2つの箱となる単語と矢印に注目し、頭から読んで英文を直接イメージにしていく。 マージョリー・W・シャーマットの『
大阪に本社をおく、創業14期目のアプリ開発会社。 社員は300名を少し超えるくらいで、クライアントのウェブやアプリのプロジェクトを常時百以上回している。 それが、フェンリルです。 フェンリルという会社の成り立ちは、Sleipnirというウェブブラウザの存在なくして語れないのですが、それを語り出すと日が暮れてしまうのでやめにしておきます。会社の成り立ちについては、ダイジェスト版がWantedlyに掲載してあるので、興味のある方はそちらをご覧ください。 そんなフェンリルが、今日から、ここnoteで、(noteをブログと言っていいのかどうかという議論はさておき)デザインブログを始めます。 もはや、noteはじめます、というエントリーというのも今さら感があるのですが、ここに至った経緯について、ぜひ知っておいていただきたいという想いから、このnoteを書かせていただきました。 フェンリルのデザインに
子どもができる前までは、週末が来るのを心待ちにしていた。 金曜の夜はいつも夜更かしして、本を読んだり、録画したドラマをみたりして、昼に起きてカフェでブランチして映画を見に行ったり、はたまた家から一歩も出ないでガラスの仮面を読んだり。 新しいデザインツールが出てきたら、片っ端から試したし、自分のブログも更新したし、絵を描いて絵本を作ったりもした。あまつさえ、ジムに行って腹筋を鍛えることすらできた。 自分がどの時間を使って何をするのかは自分でコントロール可能なもので、時間とは作るものだと思っていた。 私の子どもは現在 5 歳、まだ週末を十分に理解しない。彼には毎日、日の出とともに新しい日がやってくる。それは希望に満ちた日だ。 今が何曜日の何日なのかは関係ない。目覚ましも必要ない。私は毎朝5時に、それはそれは可愛い声で目を覚ます。 「 ママおはよう、お腹空いた 」 時間がない時間がない、時間がな
失敗したところでやめてしまうから失敗になる。 成功するところまで続ければ、それは成功になる。...なんてことがよく言われるように、失敗は成功と対のようで、実はそうでもない。いやいや、これは成功した人による美談で、意識の高い人の幻想にすぎない、と思うかもしれない。 しかし意外と我々は、それを身近に経験している。 小さな淀み例えば人がコーヒーを飲む様子をイメージする。 カップに手を伸ばし、持ち手を掴んで口元にもっていく。なんてことのない単純な動きが思い浮かぶだろうか。 しかし実際に、コーヒーを飲む行為をつぶさに観察してみると、手を伸ばす途中で少し停滞したり、カップに触れる直前に指の開き具合や手の角度を変えたりと、微妙な速度の変化を伴った複雑な調整を繰り返して、ようやくコーヒーが口に運ばれていることが分かる。 ほとんど無意識の行為であっても、人は周囲の環境を身体で把握しながら、それを知覚し、修正
フェンリルのプランナーの柴田です。 日本には、常に変化と増殖を続ける自動生成ダンジョン渋谷駅や、ミノタウルスでも封印されてそうな巨大ラビリンス新宿駅など、数多くの迷宮駅があります。梅田駅(大阪駅)も迷宮ランキング上位駅の一つですが、梅田駅の迷いやすさは構造よりも案内標識のせいではないかというのが今回のお話です。 梅田エリアは複雑怪奇僕は5年ほど大阪に住んでいたことがありますが、住み始めた頃梅田エリアでよく迷子になりました。梅田エリアは7駅が接続されており、路線数も多いのにそれぞれ絶妙に離れている複雑な構造。それが地下や地上や空中で繋がったり分断されていたり、出口があったりなかったりするので慣れている人でも時々迷うレベルです。それに拍車をかけるのが名称問題で、大阪駅=梅田の知識すらなかった僕には最初チンプンカンプンでした。 ここに梅田地下街で接続されている駅を簡単に整理してみました。名称だけ
私が初めてテプラを貼ったのは、バイト先の飲食店のメニュー写真だった。彩り豊かな「タコライス」の写真に、青緑のテープに印字されたそれを貼った時、なんとも言えない達成感があった。 タコは入っていませんバイト先の飲食店はあんまりオシャレじゃないチェーン店で、おじさんが気軽に来るような店だった。そこに「タコライス」という夏の新メニューが登場したのだ。この「タコライス」というメニューはとても厄介だった。 「タコライス」は「タコスライス」で、タコとは何の関係もない料理だ。しかし多くの人が、タコが入っているものと勘違いする。あげく「タコが入っていない」というクレームがつく。 クレームへの対応など、たいした事ではない。そんなものは慣れっこだった。しかし「タコライスとはタコスライスで、タコは入っていない料理なんです」と説明する時の居たたまれない気持ち、振り上げた拳の収めどころがみつからないお客さんの顔。 あ
世の中には 2 種類の人間がいる。コードが書ける人間 と 書けない人間 だ。 デザイナーはプログラミングができた方がいいのか、という議論は本当によくされている。議論するまでもなく、できた方が良いのは明白だ。 しかし別に好きでもないプログラミングを、身につけるべき他のスキルへの投資を削ってまでやる必要があるのだろうか。 まして身近にプログラミングが得意で大好きな人がいるのだとしたら、もうその人に任せて、自分が好きで得意なことに没頭したほうがお互いにハッピーじゃないか。プログラミング以外をすごく頑張って、プログラミングが得意な人と仲良くなればいいさ。 ...といった具合に、やらない理由を探しつつ、プログラミングを学ぶことを後回しにしているデザイナーは多いと思う。かくいう私もそうだった。 これまでの挫折とはいえ私も、今まで全くチャレンジしていないわけではない。通算で過去 15 回くらいはチャレン
ブルーボトルコーヒー、関西2店舗目、国内9店舗目となるブルーボトルコーヒー神戸カフェの内覧会に行ってきた。 正直、最初は海外から来たオシャレなカフェという印象しかなかった。スタバとの違いもよく分からずで、そういう意味では、かなりフラットな状態で内覧会に足を運んだことになる。 中央にカウンターがあり、そこそこの面積を占めるが、真鍮のフレームが、客席とカウンターの境界の役割を果たしているせいで、開放感を保ちつつも、メリハリを感じられる。 天井は高く配線が剥き出しで、椅子やテーブルもナチュラルで無骨なイメージ。まるで、どこかの工房のようである。そういえば、神戸はアパレルメーカーを始め、多くのクリエイターが活躍している街だったな、とふと思う。 ソファー席やハイテーブル席など、63席あるという客席は、スペースが広く取られており、ストレスを感じることはない。 ブルーボトルコーヒーの店舗はインテリアも含
フェンリルのプランナーの柴田です。 デザイナーではない人にとって、デザインの良し悪しを判断するのは難しいものですよね。「なんとなく良い」「ピンとこない」まではわかるのですが、「なぜ良いのか」「なぜピンとこないのか」を言葉にするのは、それなりの経験と知識が必要となります。 しかし、そこをきちんと言葉にできないとデザイナーへのフィードバックは難しく、適当な指示で無駄な作業をお願いすることになります。何よりプランナーは自分でプレゼンすることが多く、デザインの魅力をクライアントに十全に伝えることができなくなります。この「デザインを言葉で説明するの難しい問題 」は、最もありふれていながら対処が難しい問題です。 今回はデザインの勉強もしていない僕が、どうにかデザイナーさんやクライアント様に対してデザインを言葉で議論する時の方法論を整理してみたいと思います。 デザイナーもデザインを説明するの難しい実はデ
入社3年目のデザイナーがいつの間にかディレクターをやらされてるのに誰もディレクションについて教えてくれないうちの本社は大阪にあるのだけれど、わちゃわちゃしてる問題をいい感じに調整できるディレクターとリーダー不足の東京支社のために、3ヶ月間だけ東京に転勤して来てくれた、当社が誇る敏腕ディレクターが期間満了で本社に戻ることになった。 そんなわけで「しゃーないな、もう大阪帰るけど最後にデザイナーやディレクターに求められる要件定義フェーズの考え方とか進め方をHCDとか交えつつ教えたるわ〜」とか言いながら、置き土産的にディレクターとして要件を考えたりステップ回したりする方法に関してHCDの手法を取り入れてわかりやすく勉強会をやってくれた。 今回は特に入社3年目のデザイナーに向けてマンツーマンでやる予定だったものを、デザイナーだけどなんだかんだでディレクション方向のほうが多くなりつつある私(ほんとはデ
Flash を初めてから十数年が経ち、Flasherがレッドリストに載ってしまった今でも、他の言語でプログラミングを用いて動的なアニメーションをつける機会は多々あります。ここで言う動的アニメーションとは、時間軸に沿って再生するのみでなく、動的に生成されるものやインタラクティブなものも含みます。気に入っているポイントをまとめてみました。 アニメーションとはanimation(アニメーション)は、ラテン語で霊魂を意味するanima(アニマ)に由来しており、生命のない動かないものに命を与えて動かすことを意味する。(Wikipedia)のだそうです。命の無いものに命を与えるというデザイン行為と言えます。その作り方は、ご存知の通り、手で描いたり一枚一枚写真に撮ったものを動かして映像にしたり、3Dソフトで動かしてみたりして映像にするわけですが、プログラミングで作る場合は、違ったアプローチをとります。
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