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大谷翔平
donotforgetvictims.blogspot.com
2)性暴力、性犯罪の被害者を貶める邦訳への改変 次に、『その名を暴け』日本語版で、誤訳によって、性暴力を告発した被害女性を貶めていると思われる箇所を挙げよう。 なお、ここに出てくるフォード博士とは、ワインスタイン報道から約1年後、当時トランプ大統領から最高裁判事に指名されていたブレット・カバノーから高校時代に性的暴行を受けたことがあると、米国上院の司法委員会公聴会で証言したカリフォルニアの大学の心理学教授クリスティン・ブレイジー・フォード博士のことである。 フォード博士を#MeToo運動の最高のヒーローだと見なす人がいたが、その他の人々は、彼女をペテン師――増える一方のバックラッシュに対する弁護者――と見なした〔バックラッシュとは、ある動きが高まりを見せる時に生じる反撥(はんぱつ)、揺り戻し、バッシングのこと〕。(『その名を暴け』p.10) Some saw Ford as ultimat
ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー著『その名を暴け #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い』(古屋美登里訳、新潮社、2020年)は、著名な映画プロデューサーであったハーヴェイ・ワインスタインのセクシュアルハラスメントや性暴力に関する被害女性たちによる証言をニューヨーク・タイムズの女性記者二人がまとめたノンフィクションだ。 同書のポイントは、著者らが#MeToo運動やフェミニズム運動に親和的な立場から、被害女性らが性暴力を告発し、報道につながる経緯及びその後の社会の変化をも丁寧に記し、性暴力と闘うためにはどうしたらいいかを読者に考えさせていることだ。さらに、告発する女性を支えるさまざまな女性たちの連帯にスポットを当てている点も特筆に値する。住む場所も職業も全く異なり、これまで会ったこともなかった被害女性たちがカリフォルニアにある女優のプライベートな住居に集まる終章は、女性たち
以下の公開質問状を、フリーライターの木村嘉代子氏に宛てて、木村氏のサイトのメールフォームより12月13日に送付しました。 「セクハラ報道と検証を考える会」についての公開質問状 フリーライター 木村嘉代子様 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 私たちは、「広河隆一氏とデイズジャパン経営陣の人権侵害を忘れない会」と申します。フォトジャーナリスト、および株式会社デイズジャパン元代表取締役の広河隆一氏による性暴力やセクシュアルハラスメント、パワーハラスメントなどの加害行為、さらに株式会社デイズジャパンが適切に対応しなかったことによる人権侵害や、それらに関連する二次加害を許さないための活動に取り組んでいます。(会のサイト) 2021年11月30日に、木村さんはTwitterにおいて、「セクハラ報道と検証を考える会」のブログに「これまで50本投稿しました」と明らかにされました。 私たちは、
広河隆一氏は、いわゆる「人権派」のフォトジャーナリストで知られていただけに、2018年末の「週刊文春」を皮切りに世に知られることになった彼の長年にわたる性暴力は、「平和」「人権」のために権力と闘うと標榜している世界に衝撃を与えた。そのせいか、彼の同業者(フォトジャーナリスト、ドキュメンタリー映像作家、「チェルノブイリ」「フクシマ」など反原発の世界の人々など)とも言える人たちは概ね口を閉ざし、公に広河氏を糾弾することはほとんどなかった。私(乗松)が個人的にコンタクトをとった同業者は、1)無視する、2)広河氏の生い立ちなどを引き合いに出し同情する、3)「ああ、あんなの誰でもやっている」と矮小化するような傾向があった。同業者が、公的に懸念を表明するような記事やSNSもあったが、広河氏を結果的には擁護しているとしか思えなかったり、言い訳がましかったりするものがほとんどであった。 社会運動内のハラス
「考える会」bot の新ツイート セクハラ報道と検証を考える会(以下「考える会」)のツイッターアカウント @scshmjp が2021年4月1日に新しいツイートを行った。自動投稿されるツイートが大部分を占めるアカウントが単発で行ったツイートである。きっかけは『現代ビジネス』ウェブ版に掲載された西口想氏のコラム「ハラスメントの中で生まれた作品をどう評価すればいいのか」であるようだ。 西口氏が問題視しているのは山田洋次監督の映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019年12月27日公開)に広河隆一氏が撮影したと思しき写真が用いられており、エンドクレジットに名前が記されていることだ。西口氏は「その写真が広河の写真である必然性は物語上にはない」ことを踏まえて“なぜ差し替えなかったのか?”という問題提起を行っている。 これに対して「考える会」は次のような連続ツイートを行った。連続ツイートは2つのグ
前回の記事(「考える会」の性暴力報道のリテラシーとは(3))では、広河隆一氏の性暴力加害を擁護する「セクハラ報道と検証を考える会」が、ニューヨークタイムズ紙などの欧米メディアを文脈を無視して褒めちぎることで、『週刊文春』など日本のメディアに掲載された広河氏の性暴力の告発記事の信憑性を貶めようとしたことを指摘した。今回の記事でも「考える会」が英語媒体の翻訳情報を恣意的に使い、曲解をも交えながら紹介することで、広河氏の性暴力を擁護するために利用していることを明らかにしたい。 「考える会」のサイトには、英語媒体からの情報や、翻訳が多く掲載されている。自分たちが英語媒体にも通じており、最先端のジャーナリズム倫理に詳しいと言いたいかのようだ。そして、「考える会」は、英語媒体の情報を「権威」として扱うのみならず、それを広河氏を擁護し、『週刊文春』や「デイズジャパン検証委員会」を批判する目的で使っている
お断り:本記事が公開された後に「セクハラ報道と検証を考える会」のブログが移転(新ブログはこちら)しているのだが、以下で検証の対象とした記事「【検証・週刊文春】強要を否定の田村記者、記事では一転「抗えないまま」に: 田村記者の取材と記事の検証(1)」は移転されておらず現在閲覧することができなくなっている。 2020年の1月から note 上で活動を始めた「セクハラ報道と検証を考える会」(以下「考える会」)。会の名称からすると「セクハラ」報道一般に関する問題意識から発足しているようにみえるが、設立の趣意を記した記事ではデイズジャパン検証委員会の「報告書」を「検証」することが目的として掲げられ、現にその後2ヶ月半の間に公開された記事の大半は検証委員会「報告書」を批判するものとなっている。事実上広河隆一氏を擁護することを目的として活動してきた、と言っても過言ではないだろう。 本稿では「報告書」批判
(一般財団法人)日本フォトジャーナリズム協会、発足。発足時の代表理事は広河隆一氏。広河氏の配偶者や『DAYS JAPAN』関係者が理事や評議員に就任。
フェースブックでは公開設定で〈広河隆一氏への公開書簡〉 https://www.facebook.com/toshikuni.doi/posts/10231586633784778?locale=ja_JP (この記事をアップする直前に私は土井氏のFBからブロックされました) X(旧ツイッター)ではここです。 「広河隆一氏への公開書簡」 パレスチナ・ウクライナで「ジャーナリスト活動」を再開している広河氏への疑問と提言です。 4年前の広河氏への私信、「検証委員会・報告」に関する未公開のコラムも今回、初公開します。https://t.co/Z3KdD4LRr8 pic.twitter.com/mIJvw0Vzt2 — 土井 敏邦 (@doi_toshikuni) November 24, 2023ブログではここです。http://doi-toshikuni.net/j/column/20231
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