懐かしい日本語探索152 自民党の総裁選についての次の新聞記事(「毎日新聞」08.09.23)があった。 麻生を支持した官房長官の町村信孝は、直後に行われた麻生選対の打ち上げ式で「頑張らなきゃならない戦いが、すぐ間近に間違いなくある」とげきを飛ばした。 下線部の用法は正しいのだろうか。 少し前の同じ新聞に次の記事があった。文化庁が行った「国語に関する世論調査」の結果を伝えるものである。 「檄(げき)を飛ばす」 ◎自分の考えを広く知らせて同意を求めること 19.3% 元気のない者に刺激を与えて活気付けること 72.9% 「どちらの意味だと思う?」という質問に対する答の割合である。◎は「本来の意味」の印。 どの世代も7~8割が、本来でない方を選んだという。 この慣用句の「本来の意味」はどういうものか、確認しておこう。 『明鏡国語辞典』は、次のように記述している。 檄を飛ばす