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現在のフランス社会に顕著な二つの対立する立場について触れている記事。 右派と左派という政治的観点によるスタンスでそれぞれの立場をはかるのにはもうやや無理があるということで、「連帯のフランス」と「自由主義的なフランス」という二項を提示しています。 最初読んだ時なかなかおもしろいと思ったんですが…実際日本語に訳してみると…どうなんでしょう。 現在のフランス社会を分析していて、その視点がおもしろいというか、自分がぼんやりと感じていることに近いものがあるかな…という印象だったのですが。 訳してみると、いまいちクリアじゃないところがあるなーというのが私個人の感想。 以下、全訳をのせておきます↓ ※( )は原文通り、〔 〕は訳注です。 連帯のフランスと自由主義のフランス 集団的希望、社会的・政治的連帯…こうした言葉は1936年の5月と6月のものであった。その「素晴らしき夏」から70年経った今、特に国際
今週月曜日(12日)に始まったバカロレア試験。初日は哲学でした。出題はこちらのブログに(引用されてるドゥルーズ、かっこよすぎて涙がでます)。 さて、フランスは、他の様々な名詞(「文学」とか「美術」とか)と並んで「哲学の国」とも形容されるわけですが、実際、高校で哲学が必修科目なのはヨーロッパの中でもフランスだけらしい。理数系のバカロレア試験(といっても「一般バカロレア」ですが)にも哲学の試験があるというのは、日本社会的視点から考えるとちょっと意外に感じられるかもしれません。哲学の授業を選択制にして、情報処理など現代的なものを盛り込むのはどうか、という話はずいぶん前から出ています。 というわけで、「哲学試験は何の役に立つか?」というお題。 っていうか、「高校で哲学が必修なことの是非」という感じですね。 ※()は原文通り、〔〕は訳注。 「哲学試験は何の役に立つか?」 パリ13区、ロダン高校。バカ
アムネスティ・インターナショナルは、日本が死刑を続行していることと難民受け入れを厳しく制限する政策を行っていることを非難したとのこと。 ル・モンドでも共同通信やロイター通信からの情報を元に、ほぼそのままのかたちで多少付け足しなどして記事を載せていることもあるのですが、この記事は東京在住の特派員、フィリップ・ポンスの手によるもの。ということは、ル・モンド独自の記事であり、世界を駆け巡る記事ではない可能性が高い?…とちょっと気になって、簡単に日本の新聞サイトをまわってみました。が、同内容の記事は見当たりませんでした。日本では報道されていないのかな? (ぐぐった結果、総括概略的な記事はニ、三見つかりましたが、日本が批判対象になっていることはほとんど書かれていないようです。) アムネスティ・インターナショナルについて、どういう団体かよく知らないのでウィキペディアで検索(その結果、日本語はこちら、フ
今朝、ド・ヴィルパン首相により若者失業対策として掲げられた新しい契約法が発表されました。Contrat premiere embauche(略してCPE)という契約で、どう訳せばよいかわからないのですが、無理矢理訳すと「第一採用契約」?「初期雇用契約」?? CPEにより、26歳未満の若者がCDI(Contrat duree indeterminee:無期限契約)で雇用されることが容易になると期待されています。 CPEはCNE(Contrat nouvelle embauche:新雇用契約〔2005年8月4日エントリに記述あり〕)と類似しており、違う点は前者が年齢制限つきであることと、社員20人以上の会社に適用されること(CNEは社員20人以下の会社に適用される)。明らかな類似点は、「La periode de consolidation(強化期間)」、つまりは試用期間のことですが、これが2
久々にネット版ル・モンドの諷刺画関連ページを開いて、ちょっと興味深かった記事を訳してみました。フランス在住のムスリムたち、それも色々な場所で、色々な職業、年齢もまちまちな人々の意見を拾ったものです。 ネット版には2月14日、紙面では2月15日に掲載された記事ということで、ちょっと古いですが、それ以来フランス国内では大きな動きがないということで(イタリアはまたヘンなことになってますが…)、彼らの意見はそれほど変化していないのではないかと思います。 イスラムがただひとつではないこと、多分フランスに住むムスリムとその他の国に住むムスリムが示す反応は全く同じではないこと、だから西欧に敵対心や憎悪を持ったムスリムばかりではないこと、それでも差別に心を痛めているムスリムがいてフランス社会の今後が問われていること…などなど、私自身にとって特に目新しい意見はなかったのですが、自分の感じてきたことが彼らと隔
また、本文中に言及のあるL'UOIFのサイトにも転載されています。 筆者のオリヴィエ・ロワ氏は研究者で、研究機関CNRSの研究長。2005年、Stockより「La Laicite face a l'islam(イスラムに直面する非宗教性)」を出版。 ※本文中〔 〕内は訳注です。 諷刺画:憤慨の地政学 デンマークの諷刺画についての軋轢は、自由な西洋と表現の自由を拒否しているらしいイスラムとの間の文明の「衝突」の現れとして提示されることがよくある。このテーゼで満足するには、多くの無知と、更なる偽善がなければならない。全ての西洋の国において、現在、表現の自由は制限されている。それは、法律と一定の社会的同意という二つによって制限されているのである。反ユダヤ主義は法的に抑制されている。しかし他の共同体に対する打撃も同様である。2005年、フランスのカトリック教会は、使徒の代わりに短い服を着た女性を配
一週間ほど前(11月15日)ですが、ル・フィガロ紙に哲学者アラン・フィンケルクロート氏のインタビューが載っていました。 和訳に挑戦してみましたので、興味のある方はご一読ください。 尚、原文はル・フィガロのサイトでは無料閲覧できなくなっていますので、転載されている他のブログ(MINORITES、Le site des Amis belges de Shalom Archav)をご参照ください。 〔 〕内は私が付け加えた語、( )内は原語です。 哲学者アラン・フィンケルクロートが郊外における暴動について最初の統括を立ち上げました。 ル・フィガロ―暴動からどのような政治的・知的教訓を引き出しましたか? アラン・フィンケルクロート―この暴力に慄きました。慄いた、しかし驚きはしませんでした。既に兆候があったのです。例えば、「マルセイエーズ」がフランス対アルジェリアの〔サッカーの〕試合で罵倒されたり、
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