とても面白く読んだ。著者はアメリカ人全体を所得でざっくり3つに分類する。エリート、ワーキングクラス、貧困層、この3つ。 基本的に彼女が話しているのは階級(class)や階級文化(class culture)のことで、ワーキングクラス(白人が多い)の状況とそれに紐づく一般的な感情や考えを理解しよう、そして共生していく道を探ろうという趣旨になっている。 アメリカを動かす『ホワイト・ワーキング・クラス』という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える"真・中間層"の実体 作者: ジョーン・C・ウィリアムズ,山田美明,井上大剛 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/08/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 言い換えれば、それは貧困層やマイノリティのほうばかりを見て、真ん中の層を真剣に見てこなかったリベラル勢への(自己)批判としての意味合いを帯びる。文中で