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画力アップ
hmsk.hatenablog.jp
サンフランシスコに来て3つ目の物件に越してきた。1件目は1年半、2件目は3年を過ごした。上京した後に繰り返した引っ越しを思い出すと、実地で自分の価値観を擦り合わせてようやく熟れてくるのが3件目からのように思う。1件目はその土地に移るという高揚感から様々な要素が軽視されがち、2件目は1件目より良くなっていればまあそういうものかという我慢が機能し、3件目でようやく全ての不満と向き合うからかと予想している。実際、3件目の部屋は1年近く目をつけていた建物に運良く滑り込むことが出来たのもあって、暮らし始めて2週間を過ぎたところでの感想は「額を見ると暗い気持ちになる家賃の金額を除けば、ほとんど不満がない」となり、満足度の高い結果であるように思う。 ここで現れる価値観というのはあやふやで、不動産情報に乗るようなカタログスペックで比較するよりも、もう少し自分たちの生活に向き合って何が辛いのかを取り除くよう
勤務先に大きな変化があってから、結構な数の同僚と道を分かつことになった。代表の変化に合わせて、自身たちの変わり目となっても良いかという空気感で、毎週のようにお別れメールを見ることにも少し慣れてしまった。気づけば自身が入って拡大していた頃の開発チームは5倍くらい小さい規模となり、新たな立ち回りがそれぞれに求められ直すこととなっている。 その結果、とうとう自分に降り掛かったのが採用で、毎日採用システムのSaaSから届く通知に目を通し、レジュメを読み、GitHubのアカウントを這い回ることとなった。コーディング面接にも立ち会うようになり、個々の応募者についての評価を書き下すことに時間を割くのは精神的な相性が悪く、本業の生産性も著しく低下しているのが分かる。 公にするような形で人を評価するのが苦手なのである。評価をする瞬間に、自身は果たしてその評価基準を満たせるのかという考えがつきまとい、平気でそ
ハイジが働き始めた。今となっては人が羨むアメリカのH-1Bビザのホルダーにも欠点はいくつかあるのだが、その代表的なものに同行者にあたるH-4ビザでの入国者が労働出来ないというのが、専門職に就いていた配偶者を持つ僕にとっては特筆事項であった。インターネットがまともに無い頃に作られたルールとのことで、「労働できない」の解釈も曖昧で、リモートワークで日本源泉の仕事をすることも人によっては良い、悪いの意見が分かれることも多く、テクニカルにどう対処するかをずっと頭の隅に置き続け、居心地の悪い立場を過ごしていた。当人はある側面では自身のアイデンティティの大部分を潰されたような心地だったろうし、申し訳なく思うと同時に「働かずに好きなことをしていい」という現実に対しての羨ましさもあり、何度か衝突もあった。 未だ手に入っていない永住権だが、その中途で特定のステータスになり、ビザに依らず働くことや再入国するこ
Finalは利用先限定、ワンタイム利用を前提としたクレジットカードを逐次発行してくれるクレジットカードサービス。2016年で最も自分の生活に入り込んできたサービスといえる。 Welcome to Final. サービス登録が即ちクレジットカードの発行で、登録時に信用調査や限度額の決定などの普通のクレジットカードと同様のプロセスを経て、自宅にカードが郵送されてくる。ウェブサービス自体はそのウェブ明細。iOS/Android向けのネイティブアプリもある。 received the my first final card finally. pic.twitter.com/R5uqcq4Gvl— Kengo Hamasaki (@hmsk) 2016年8月14日 それに加えて、サービス上で随時カード番号を発行出来る。ワンクリックで、カード番号、有効期限、セキュリティーコードが吐き出され、その場でE
Shiftは複数のGoogleアカウントの切り替えに対応した、Gmail (Inbox), Google Calendar, Google Driveの専用ブラウザアプリ。 Shift Macのリソースを豪快に食べ続けるChromeを未だに使っているのは、Googleアカウントの切り替えが大きな理由になっている。やるべき作業や国などのコンテキストごとに切り替えるべきGoogleアカウントがだいたい4, 5つあって、それぞれのアカウントプロファイルで、Gmail(もしくはInbox)とGoogle Calendarのタブを常にピンしている状態を基本形とするようになって結構長い。 メーラーアプリを用いていることもあったがどうしても検索の面やアプリ自体の不具合にやきもきすることが多く、ブラウザアプリに回帰している。(それでもAirmailは気に入っていて、前職の仕事用のマシンでは丸2年は使ってい
無事に新たな籍が作られた。婚約のような形になるまではほんの数日のことであったが、そこから10ヶ月程を経てしまい、親族の面々は危なっかしく感じていることには変わりがなかったかもしれないが、当人たちにとってはようやくという印象に変わっている。お礼とか報告ではなく、事実と気持ちの整理をする。 10月下旬のその後は、冬に改めて会ってからの意志確認、春にそれぞれの実家への挨拶、この夏で両家の顔合わせと四半期ごとの帰国で同居しながら、それらしいイベントを順当に過ごしていた。 当事者間のことについては、ハイジの記事にある事実の通りで、 この記事が予想以上に多くの人に届き、多くの人からの祝福(とてもありがたかった)と同時に憶測、感想などをブックマークコメントはじめ色んなところで読むことが出来て面白かった。先方のご家族に顔を見せるよりも先に、こういうインターネット上での見え方をし得ることも予想されたのもあっ
高専の後輩が二人、サンフランシスコに訪ねてくれた。一人はロボットを作るチームで一緒だった子で、大学の博士後期過程に居るためか学会発表のためにNapaを訪れていた帰りだという。今では彼が関わった人工衛星がいくつか宇宙に居るらしく、ロボットを作りすぎた果てに成果物が宇宙に行くなんて子どもの夢みたいなものを体現していた。最近はまた宇宙空間での微細なエネルギーによる物理シミュレーションみたいなことがメインらしく、選り好まず気になったものに手を付けて取り組んでいた結果でその姿に至っているのだから素敵だ。偶然にも小・中学校の同級生の弟でもあり、妹の同級生でもあるので、不思議と縁が続いている。もう一人は在学期すら被っていないのだが、ロボットをつくっているチームに遊びに行った時などでお互い顔を見知っており、一人での卒業旅行の旅程中に立ち寄ると連絡を受け、せっかくなので二人同時に近辺を少し案内した。 二人と
10月は客人が相次いだ。GitHub Universeに来た藤原くん、6年前にこのベイエリアを一緒に回った里田くん、一緒に働いている田沼さん、はてなのバイト仲間の灰色ハイジ、11月まで含めるとクックパッドで同僚だった山口さんやRubyの福森くんも来訪にあたって声をかけてくれて、それぞれの間も数日空くかどうかでずっと賑やかだった印象が強い。 サンフランシスコに越してから、Caltrainの移動にやきもきすることもなく(Uberを使ったとしても都市部まで30分以上)、空港以北なら軽く足を踏み出せば会いに行けるようになったのもあり、客人を迎えるのが楽しくなっている。それは東京に居た時の生活と近く、サンダル履いて外に出たらすぐに知人に会えてしまうというのは本当に自分を助ける。が、それは時に甘やかす。東京では知人も順当に増え、そうやって会いに行くことが慢性的になってしまっていたので、意志の弱い自身に
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