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ノーベル賞
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21 日本におけるフェミニズムとエコロジーの 不幸な遭遇と離別 ―フェミニズムとエコロジーの結節点に関する一考察― 1. はじめに ―フェミニズムにおけるエコロジー という対象領域の不在 60 年代以降のエコロジー運動の隆盛以来、 少なく ともフェミニズム運動はエコロジーとの関わりを持っ ていた。70 年代リブ運動の一部の人たちは、 エコロ ジー危機の認識から、無添加や無農薬の安全な食品を 求める傾向や、自然食品を求める傾向、あるいは身体 を自らの手に取り戻すといった「からだの自己管理」 などを実践していった。つまり、フェミニズムにもエ コロジーにも問題関心を持ち、 かつ双方の運動と関 わっていた女性がいた。また、エコロジカルな視点を 持った多くの運動の興隆の中で、主体的に関わった層 が女性、とりわけ主婦層であったという具体的な運動 のありようからも、エコロジーと
統治行為論再考──《ある》が《ない》── 33 統治行為論再考──《ある》が《ない》── 君塚 正臣 はじめに 統治行為論とは、「法の拘束のある国家機関の行為の合法性が具体的訴訟で 争われても、『高度の政治性』を帯びているという理由で、司法権が及ばない とされる行為」1) であるとされ、「対象事項としては、①内閣及び国会の組織 に関する基本的事項、②それらの運営に関する基本的事項、③それらの相互交 渉に関する事項、④その他国家全体の運命に関する重要事項」であり、一般に 「司法権には一定の限界があること」(内在的制約説)と「法政策的観点から裁判 所には一定の自制が必要とされること」(自制説)が根拠とされる 2) 。だが、ど の程度が「高度」であるかは曖昧である 3) 。そればかりか、ベテラン為政者の 胸先三寸のことではないにせよ、これを誰がどのように決めてよいものか、不 明であり、一定の
ドビュッシーの和声法について そのカデンツの変容と崩壊一 西 沢 昭 男 On the Harmony of Debussy -The Development of bi島 Cadence- Akio NISEIZAWA* S tJ虹M AR Y The purpose of this article is to treat, from different points of view, the revolutionary style of Debussy, and to show what place he occupies in the history of modern music・ The writer of this aritcle wishes,丘rstly, to classify the characteristic aspects of Debussy's method
1 唐十郎の演劇実践における肉体から生み出される言葉 ― 上演分析の提案 ― 0.問題設定 劇作家・兼役者・演出家、唐十郎の演劇活動は、従 来のヨーロッパ型のリアリズム演劇とは全く異なるも のであり、世界の演劇史上類を見ない独特な、劇的イ リュージョンを構築している。しかしながら、そこで は幻想の世界を創造し、実世界を否定しようとするた めに、役者の身体―上演において具体的に現前する生 身の肉体―の重要性が強調されているように思える。 唐十郎の演劇活動を研究テーマとして取り上げよう とすると、さまざまな問題点が現れる。ここで、それ らを明らかにするために、まず、以下のような唐の主 張を紹介しておきたい。 「まず、戯曲があるのではなく、演出プランがある のでもなく、バリッとそろった役者体があるべきなの です。そして、彼の近くに作品がなければ、彼が本を つくればいいでしょう」(『特権的
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