現代仮名遣いでは、zi,zuの表記には、原則として「じ・ず」を用います。「ぢ・づ」を用いるのは例外であって、これは「同音の連呼」と「二語の連合」の場合に限られます。「同音の連呼」というのは、「ちぢむ/ちぢれる/ちぢこまる/つづみ/つづら/つづく/つづめる/つづる」といったものです。「二語の連合」は所謂「連濁」で、「ち・つ」で始まる語が後部要素となって複合語となり、連濁して出来たzi,zuは「ぢづ」で書こう、というものです。「はなぢ」などです。 問題の「地震じしん」は以下の規則によります。 〔注意〕次のような語の中の「じ」「ず」は、漢字の音読みでもともと濁っているものであって、上記(1)、(2)のいずれにもあたらず、「じ」「ず」を用いて書く。 例 じめん(地面)/ぬのじ(布地)/ずが(図画)/りゃくず(略図) この「もともと濁っている」というのは、「連濁によるものではない」ということで、伝統