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大谷翔平
lithos.hatenablog.com
約2週間、北米のユタ・アリゾナに単独で壁画の撮影に行くことになった。6月は海外の研究グループに同行してボルネオ島に行く話もあったが、手続きが整わず、かわりに選んだのが北米だった。 北米は面積が広いからあたりまえなのだが、壁画サイトの数が膨大で、どこから手をつけていいのかよくわからなかった。行くとしたら仕事をやめてから2ヶ月くらいかけて周遊するしかないのかなと思っていたが、ユタ州メインで考えれば10日間ほどでそれなりに見て回れるということがわかってきた。幸いユタに関しては壁画のある場所を網羅して、細かく位置データや歩くルート、所要時間などを示したサイトが複数ある。これをひとつひとつGoogle Mapに登録して、ルートを考えていった。 せっかくなので、壁画サイトだけでなく、ユタ、アリゾナ、コロラドの景勝地、遺跡などを加えて12日間の予定を組んだ。かなりの移動距離になる。ちょっと欲張りすぎな感
国立天文台の渡辺潤一さんが、月刊『化学』二月号の自己紹介の欄で、拙著『巨石』を「最近感銘を受けた一冊」に選んでくださっていることを知り、とても嬉しかった。執筆中、月の軌道に関してどう訳していいものかわからないことがあり、編集部を通して質問させていただいたが、わかり易く、丁寧なご説明をいただき、本当にありがたかった。 巨石に関する英語文献にMajor Standstill, Minor Standstillという月の軌道に関する用語が頻繁に出てくる。月の軌道は地球の赤道面とずれているため、18.6年周期で変化し、また、季節によって月の出、月の入りの位置は異なり、夏の月は南寄りを、冬の月は北寄りのコースを通るが、この通り道の変化の幅が最も大きくなる年をMajor Standstill、最も少ない年をMinor Standstillと呼んでいる。スコットランド北東部特有の祭壇状の横石が置かれたス
連休は家族で石川県に探石に出かける。高速道路料金値下げで、大変な渋滞になると脅かされていたので、3時起きして出る。それでも一部渋滞していた。恐ろしい。 そもそも我がボロ車にはETCが付いていない。ETCの普及促進をしているのが、どうも天下りの巣っぽい印象があり、気に入らなかったのだ。なので、値下げは関係ないのだ。とは言っても、やはり1000円になるなら...と、4月に入って申し込んだが、既に予約待ちが大勢いて、全く見通しが立たないとのことだった。法律が通るのはわかってんだから、もっと準備しておいてほしい。片道1000円で済むところが10倍の料金だ。支払い方法で、これほど金額が違うというのは、あまりに無茶なんじゃないか。 初日は医王山のオートキャンプ場でキャンプした。敷地のゆったりした、なかなかいいキャンプ場だった。最近のキャンプ場は焚き火禁止のところが多いが、焚き火台の上で焚く分にはOKと
小学校に入ったとき、ポケットに入るくらいの、小さな歌集をもらったのを憶えている。青い表紙に黒い二頭の象のシルエットがあり、花模様がついているという、どこか当時木馬座の広告などで馴染み深かった藤城清治っぽい雰囲気だったように記憶している。収録曲は「ニワトリとタマゴ」や「一週間」、タイトルは忘れたが、例の音が出なくなったクラリネットの歌など、外国の民謡などに詞をつけたものが多かったように思う。戦前の小学校唱歌の思い出などを聞くと、文語調の歌詞が多く、ほとんど意味がわからないまま歌っていたというような話があるが、私の年代に受け取った歌集も「クゥークヮイマニマニマニマニ.....」」とか「サラスポンダ、サラスポンダ」とか「アチャパ」だったか「アパチャパ」だったか忘れたが、不可解な言葉があふれていた。当時は音感の面白さと、添えられていたイラストだけが印象的だったが、改めて見ると「XX国民謡」とあり、
4年以内に70%で直下型地震と言われ、すぐに富士五湖を震源にして大きな揺れがあったこともあり、なんとも気味が悪いので、あらためて非常時の備えを考える。キャンプ用品的なものはかなりあるが、非常食は期限もあり、なかなかやっかいだ。数年前にパンの缶詰めを買ったが、そろそろダメになるんじゃないだろうか。時々スーパーで缶詰めの安売りなどしていると、非常用にも使えるかなとまとめ買いしたりするが、なんとなく食べて、無くなってしまう。元々、そんな風に先々のことに備えるなんて、苦手なのだ。 とりあえず非常用ラジオを買った。自宅で使っていたラジオが壊れ、ずっとパソコンでradikoを使っていたのだ。非常用ラジオは昨年の震災後にはほとんど在庫がなくなっていたが、翌日届く。手回し発電がついているが、こんなものを何千回も回して電波を聞くようなことが無いように願う。 福島第一の4号機のプールが崩壊したら最悪の事態にな
70年代にフランスで活躍したモダン・トラッド(?)バンド、マリコルヌ=Malicorneが昨年一夜の再結成ライブを行ったらしい。CDが出ているが、本国ではDVDも出ていると知って、早速フランスのアマゾンから購入。Palだが、再生できる安いプレーヤーを持っている。当然ながら皆歳をとっていたが、なかなか力の入ったライブだった。 マリコルヌはブルターニュのケルト・ハープ奏者アラン・スティーベルのバンドに参加していたガブリエル・ヤクーと妻のマリエが中心になって結成され、独特な混声コーラスが特徴的な、強い個性をもったバンドだった。ベルギーで活動していたハンガリーのバンドKolindaも在籍していたHexagoneレーベルから出された最初の4枚が素晴らしく出来の良いアルバムで、今でも愛聴盤だ。80年代に入るとポピュラー音楽業界の激変の影響でトラッド色が薄れ、ポップになり、「テクノ調」にさえなるが、方向
久しぶりに奥久慈に家族でメノウを拾いに。 ちょうど一年前くらいに玉川、山田川で採取した。 玉川では赤味のある、縞模様のあるメノウが採れるので、玉川メインで夜明け前に出かけたが、昨日までの雨で増水していてとても石が拾えるような環境ではなかった。かわりに北富田から流れる沢に向かう。 コブシ、桜はソメイヨシノや垂れ桜や八重桜など、さらに菜の花やチューリップと、東京の平地では少しずつずれて咲く早春の花がいっぺんに咲いている。昨日までの無茶な寒の戻りの余韻で朝は少し寒かったが、気持ちのいい日だ。 北富田から流れる川で採れるメノウは基本的に無色、乳白色で模様はほとんどない。ときどき、酸化してオレンジ、赤味を帯びたものがある。 縞模様などはほとんど無いが、透明なベースに白い羽毛のような綿毛のような模様が散っているものが多く、この密度が濃くなると全体に白濁した感じになる。 この羽毛模様がバランスの良い形で
浜岡原発停止の要請は、この政権で初めて評価できる判断じゃないか。人気取りとか唐突だとか、ここだけとり上げるのは不公平とか言われているが、そんなことはどうでもいい。この原発が動いていること自体がどうかしているのだ。それに党内であれこれ議論などしていると、あっという間に外堀を埋められてしまう可能性が高い。民主党は今や自民党以上に原発イケイケ党になっていたからだ。なんとか押し切ってほしい。 地元は助成金と雇用の問題でいろいろ影響も大きいだろうが、福島第一の地元・双葉町は、過去に大変な金額の助成金を受け取っているにもかかわらず、今は早期健全化団体に転落していることをみても、原発は一度受け入れると定期的に増設を受け入れないと金まわりも雇用も成り立たなくなる麻薬のようなものだ。 また、この機に電力会社の構造そのものにメスを入れ、発電・送電を切り離し、電気料金の設定に関する法律も変えなくてはいけない。で
ユカタン・ビワハゴロモの標本が安く売りに出ていたので、アメリカの業者から購入した。 届いてみれば、安かったただけあって、足が半分くらい無くなっている。が、私は羽の模様と頭だけ見られればいいので、OKなのだ。 この虫について知ったのは、ロジェ・カイヨワの『メドゥーサと仲間たち』という本だった。同心円状の、目玉模様の持つ力について書かれたとても面白い本だが、石に興味をもつきっかけになったのもカイヨワの『石が書く』だったので、この人の本には随分影響をうけている。 この虫の羽には眼状紋と呼ばれる目玉模様がついている。昆虫に多く見られる、擬態の一種と考えられている模様だ。目玉模様が捕食動物を一瞬威嚇する、何か他の動物を見間違えさせる力が、本当にあるのかどうかについては議論があるようだ。私の場合、石も目玉模様が入ったものが好きなので、この模様にしっかり呪縛されていると言える。 以前の日記にも書いたが、
ストーンヘンジからわずか900メートルしか離れていない牧草地で、木の柱を円形に並べた、ウッドヘンジとかティンバー・サークルと呼ばれる施設の痕跡が見つかったのだそうだ。しかも、使用されていた年代はストーンヘンジが現在の姿に作られた時代とほぼ同じくらいだという。 http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-10718522 木の柱を円形、同心円状に並べた施設はいくつか見つかっているが、最も有名なのはストーンヘンジ北方にあるウッドヘンジだ。もっとも、木の柱そのものは遺っておらず、あるのは柱の穴だけなので、どのような施設だったのか、あれこれ想像を逞しくするしかないわけだ。 ただ、ストーンヘンジの石のつなぎ方が木工的な手法であることから、本来木の柱を用いて作られていた施設の「石版」がストーンヘンジなのだという説があり、それなりに説得力がある。 安息日の禁忌を破って結婚式
一ヶ月ほど更新していなかったが、世の中いろんなことがあった。 民主党には、くれぐれも「なんとなく自民党」にならないことを願う。 連休を利用して東北旅行にでかけた。例によって石拾いと、久しぶりに遺跡の撮影に出たのだが、さすがに青森は遠かった。中学の修学旅行以来だ。道も混んでいたし、初日は出発が少し遅くなったのも災いして、盛岡にたどり着くのがやっとだった。 盛岡市内の「岩手」の名称の元になったという「三ツ石神社」の巨石を見に行った。 悪行を重ねる羅刹という鬼を捕らえて、「二度と悪さをしない」と約束させ、岩に手形を押させた、という伝説と、坂上田村麻呂が東征の際、蝦夷の三人の首領を捕らえて、服従の約束として岩に手形を押させたという伝説があるのだという。岩につけられたという「手形」は今はどこにあったのかわからない。雨が降って岩が濡れるとうっすら浮かび上がるともいうのだが。 なかなか迫力ある巨石が三つ
板橋区立美術館にスロヴァキアの画家ドゥシャン・カーライ展を見に。 カーライは童話絵本画家として有名で、日本にもファンが多い。最近はアンデルセンの全ての作品に挿絵をつけた大判の3巻本を完成させた。 一方、エッチングでは昆虫、機械、幾何学的な立体モチーフ、鳥類のイメージなどが複雑に交錯したシュールな作品が多く、私はどちらかというとそちらの作風が好きだ。 童話絵本画家と後者のテイストが絶妙に融合しているのが、キャロルの「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」で、邦訳書が長らく品切れになっているのがもったいない。 絵本の原画、エッチングに加えてかなり大きな油彩なども来ていて、なかなか見応えがあったが、彼が受注仕事として切手の原画など描いていたというのも面白かった。魚やキノコなどの細密画もある。 同時に、カーライの美術学校の生徒であった作家たちも紹介され、嫁も私も大ファンの出久根育さんの原画も数点
翌日は黒石市内の非常に古い旅館に泊まる。全体に昭和40年代のまま時間が停止しているような宿だった。 近くの和食屋で夕飯をとっていると、ビールのつまみに出された枝豆がびっくりするくらいおいしい。一皿追加し、主人に尋ねると青森特産の「毛豆」という種類で、今が旬だという。確かに、全体にうっすら茶色い産毛が生えている。 欲しければ朝5時半から開かれる朝市で売っているから買って帰ったらどうか、というのだが、5時半!...。人気があるからすぐに無くなっちゃうという。さすがにそれはきついかな...と思っていたら、ちょうど5時過ぎに目が覚めた。好都合なことに市は宿の隣の農協だ。行ってみると結構な盛況で、昨夜の和食屋の主人もいる。枝豆の大きな束が100円、いや、すべて100円均一で売っていた。 この日は津軽半島の西岸の七里長浜で一日石拾いをする。この一帯は錦石と呼ばれる色とりどりのジャスパー、メノウ、珪化木
冬の貝拾いシーズンが終わり、今度は山に石拾いに行く。 茨城県の久慈川周辺は瑪瑙の産地なのだ。瑪瑙といっても、無色透明で模様にも乏しい、カルセドニー、玉随なのだが、有名な産地なので前から一度行ってみたいと思っていた。ネット上で詳しい場所を記している方があり、『鉱物採集フィールドガイド』にも多くの頁が割かれている。 先ず、常陸太田市の玉川で転石拾いに。川岸近くの農家に車を停めさせてもらうが、「石を拾いに来た」というと、「石? 砂利かな?」という返事。「いいえ、瑪瑙です」というと、「そんなのあるの?」という感じの反応だった。この辺は古く立派な造りの農家が多い。 川岸に降りると、無色のものは結構簡単に見つかる。オレンジ色がついたものもそれなりにある。いずれも薄い板状のものだ。中には、ささやかな縞模様が入った、十分に「瑪瑙」と呼べるものもある。木目のしっかり残った珪化木も多い。 河岸の草地には雨蛙が
年末恒例の池袋のミネラルショーに。年々参加店が増えているし、来客数も激増している感じ。 今年は最近あまり余裕がないので見るだけにしようかと思っていたが...意に反して(?)散財するはめになってしまった....。 通常日本のミネラルショーではメノウやジャスパーなど、私が好きなものはあまり売っていないのだが、今年は守備範囲のもので面白いものが少なくなかった。 さらに、今年から青森の青弘苑さんが出店されている。新宿に比べて面積も広いので、これまたいいものがたくさん、あぁ、とてもじゃないが素通りできない。しかも佐藤さんがいつものように出血大サービスしてくれるもんだから、つい、じゃあこれも...となってしまう。佐藤さん、ありがとうございます。しばらく禁欲生活せねば。 金曜に一人で、土曜は娘が行きたいというので一緒に、二度足を運んだ。事務所の近くなのがありがたい。 おそらく、私のサイトを見てくださって
主に70年代に活躍したアメリカのバンド、リトル・フィートが紙ジャケで発売されたので、ひとそろい買ってしまった。昔からアメリカの南・西系のバンドはあまり聞いてこなかったのだが、このバンドはアイデア豊富、変幻自在なところが以前から好きだった。リーダーでギタリストのローウェル・ジョージはドラッグ漬けだったようで、若くして亡くなった。 このバンドのジャケットはネオン・パークというイラストレータがほぼ一貫して手がけていて、一度見たら忘れられない個性がある。ポップで面白い絵だ。が、好きかと言われるとなんとも言い難い。聴くようになったのは80年代末くらいなので、LPを買ったことはなかった。「名ジャケ」として名高いセカンド・アルバムの「セイリン・シューズ」は、10代の頃にレコード屋でみかける度に、「なんて気持ち悪いジャケットなんだろう」と、忌避していた。ちょっと怖かったと言ってもいい。 今回購入した見開き
ブライアン・フェイガン『古代文明と気候』(東郷えりか訳、河出書房新社)を読んだ。最近のこの分野の深化には著しいものがあるようだ。類書もいくつか出ている。自分の本でも、アイルランドの火山噴火による天候の悪化で、巨石文化に大きな転換点が訪れた可能性があるという最近の仮説を紹介した。人間の歴史は気候変動に大きく左右されてきた歴史だということがよくわかる内容だった。移動生活の狩猟民の一部が、気候の温暖化によって、ドングリを主食とする半定住生活に移行し、安定した食料供給を得るようになるが、ドングリという食用に大きな手間がかかり、貯蔵庫が必要な食材への依存が大きい分、急激な気候の変動に極めて脆かったことなど、とても興味深かった。どうも、大氷河期以降も、急激な温暖化や寒冷化など、地球の気候は度々大きく変化してきたらしい。より住みやすい環境を求めて移動することが容易だった狩猟民と比較して、ドングリなどの採
最近、前世紀の世界恐慌との相似についてあれこれ言われてきたが、元厚生次官襲撃の報を聞くと、金融・経済だけにとどまらない相似が浮かび上がってくるようでなんとも気味悪い。もうひとつ要素をあげるとすれば、軍部ということになり、元航空幕僚長の問題をして、五・一五、二・二六を想起させるという人がいる。この場合は比べるべくもない浅さだろうと思っていたが、政治の質の低さを見ると、「歴史は繰り返す....二度目は茶番として」という言葉がえもいわれない気持ちの悪いものに思えてくる。ものみな「低き」に流れているように思えて仕方がない。 もうひとつあげるとすれば、宗教なのだろうが、これもまた低き、茶番としかいいようのないものの花盛りで、20年代初頭に流行した心霊ブームと、くだらない相似をなしていると言えなくもない。心霊ブームは当時の軍部にもおよび、青年将校で大本教の筆先や審神者(さにわ)に傾倒した者も複数いた。
「ナショナル・トレジャー2」を観たんだけれど、相変わらず突っ込みどころ満載だった。 そもそも、「先住民が残した遺産が」というけれど、どうしてアメリカがスペイン領であったメキシコの先住民の石造物をあんなに大規模にガメているのか。「これはオルメカの文字だわね」とか言っていたが、お宝はアステカ風あり、ボリビアのティワナク遺跡風あり、と、もうグチャグチャで、しかも、ひとつの祭壇には漢字が彫られているじゃあないか! 以前にも紹介したが、中国人の「研究家」で、オルメカなどのメキシコの古代文明はそもそも殷王朝の末裔が開いたもので、オルメカの古い文字など、甲骨文字として読めると主張しているトンデモな人がいる。この説を受けて入れてみたのかしら。 そもそも、このシリーズでは、フリーメーソンの財宝が、そもそもテンプル騎士団によって秘匿されてきたものだという話になっているが、この、メーソンはテンプル騎士団と連続性
アメリカのebayに面白いものがアップされていた。フォーダイトという名のメノウだ。デトロイト産のメノウと書いてあるので、聞いたことがないなと思い、詳しく説明を見て大笑いした。自動車工場で生まれた「メノウ」だったのだ。そもそもメノウは冷えた溶岩中の細かな空洞や、堆積岩中の隙間などに鉱液が流入して出来るが、いろいろな模様のバリエーションが生まれる仕組みは完全にはわかっていないようだ。少しずつ、様々な成分を含んだ鉱液がしみこんで、カラフルな層状の模様ができるということもあるが、この「フォーダイト」は北米有数の自動車産業の町デトロイトの、おそらく名前からするとフォードの工場の中で生まれた「メノウ」だという。現在は閉鎖されてしまった古い自動車工場の外装の吹きつけを行う工場で、長年にわたって様々な色のペイントが行われていた副産物として、硬く層状に堆積した塗料の塊ができる。これを小さく切り取って磨いてみ
読んではいないけれど、30日の読売新聞に、「アンティキティラの機械」の復元に成功、というような記事が出たらしい。「アンティキティラの機械」というのは、ギリシアのアンティキティラ島近辺の沈没船から見つかった、青銅の歯車が組合わさった何らかの機械の断片だ。2000年前のものだという。昔から「オーパーツ」として有名なのだ。「オーパーツ」というのは、「場違いなもの」という意味で、本来そこにあるはずのない遺物というようなことなのだ。つまり、古代遺跡から出てきた飛行機の模型のようなものとか、電池のような構造の遺物とか、「古代の技術では作り得ない」と言われる様々な遺物のことなのだ。「超古代文明」論を支持する人たちにとっては、「古代に現代よりもずっと進んだ文明があった」証拠として、デニケン(!)さんのような人にとっては、「古代に宇宙人が来訪した」証拠として重要なのだ。 「アンティキティラの機械」は素性がし
朝早く宿を出て、デリーに飛ぶ。デリーを夜に出る便で日本に帰るのだが、半日時間があるので、デリー観光をすることに。ネットで大きな荷物を預かってくれる場所を知ったので、スーツケースを預け、地下鉄に乗った。地下鉄に乗るにはX線による荷物検査がある。 空港とデリー市街を結ぶ特別なラインだが、とても近代的だった。乗車券はチャージ式のカードか、窓口で現金で買うQRコード入りの切符だ。車内には「COVIDと闘おう」という表示が。 デリー市街で降りて、さてどこに行こうかと迷ったが、ひとつくらい名所に行っておこうかと、フマユーン廟に行ってみることに。タクシーやリキシャ乗り場からおじさんが近づいてきた。 「どこに行くのかね?」 「フマユーン廟に。電車で行こうかな」 「ちょっとこれを見て(路線図のようなものをぱぱっと見せる)。な、フマユーン廟には電車で行くのは難しいんだよ」 あれ、おかしいな...。さっき調べた
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