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『日本美術全集』20巻の完結を記念して、編集委員を務めた山下裕二先生(明治学院大学教授)にお話を伺って来ました。後編では近年変化した日本美術に対する見方、全20巻が完結したことに対する所感についてお聞きします。 Tak:山下先生は講演会等で、もし展示されている作品のなかから一つもらえるならこの作品が欲しい、といったお話をされていますが、『日本美術全集20』に収録された作品でしたらどれを選びますか。 会田誠『紐育空爆之図』掲載ページ 山下:そうですね。欲しかったけれども買えなかった作品に、会田誠さんの『紐育空爆之図』や山口晃さんの『頼朝像図版写し』などがあります。山口さんの作品は発表当時、今よりもずいぶん求めやすい価格で販売されていました。今でしたらすぐ買っていますね。 Tak:あえて一点を選ぶのは難しいですね。あれも欲しい、これも欲しいという気持ちでページをめくってしまいます。ところで、基
20年ぶりに刊行され、紙媒体では最後の美術全集になるのではと囁かれている、小学館の『日本美術全集』。2012年の第1回配本「法隆寺と奈良の寺院」から足掛け5年の歳月をかけ、この春に最終巻「日本美術の現在・未来」まで全20巻が出そろいました。 『日本美術全集』20巻の完結を記念して、編集委員を務め実質陣頭指揮をとられた山下裕二先生(明治学院大学教授)にお話を伺って来ました。講演会やトークショーでは聞けないあんなことこんなことから、ちょっと脱線したお話しまで一時間半にわたるお話を前編・後編の二回に分けてお届けいたします。 『日本美術全集20』ケース表 Tak:今日は今年2月に発売になった山下先生責任編集の『日本美術全集20 日本美術の現在・未来』についてと、『日本美術全集』を全て刊行し終えた今のお気持ちなど伺って参りたいと思います。まずは話題の第20巻ですが、「はじめに」にも書いてらっしゃいま
『日本美術全集19 拡張する戦後美術』の責任編集を務められた、椹木野衣(多摩美術大学教授)先生にお話しを伺ってきました。 戦後70年の節目にあたる今年(2015年)8月25日に刊行となった『日本美術全集19 拡張する戦後美術』にはどんな思いが込められているのでしょうか。3回にわたって記事をお届けしますので、じっくりお読みください。 『日本美術全集19』ケース表 Tak:さっそく、お話を聞かせていただきたいのですけれども、いつ頃この19巻の責任編集の依頼があったのでしょうか。 椹木野衣:何年くらい前ですかね。震災より後だったと思います。編集委員の山下裕二先生や編集長からそれぞれメールが来て、引き受けますと返事をしたのが、東北の震災の少しあと、2011年の秋頃だったと思います。はっきりとは覚えていないのですが、とにかく考えるというよりは、それなら是非やりたい!と思ったもので。 Tak:ご自身と
2013年9月に始まったこのブログも、『日本美術全集』全20巻の刊行を終えるため今回をもって終了する。長期にわたって愛読して下さった皆様に深謝の意を表します。 最終回は私の身の廻りの話をしよう。 2013年3月に東京・板橋区立美術館を定年退職し、4月から萬美術屋の屋号で活動を始めたのはいいのだが、打合せ場所に困った。 近所の喫茶店での打合せが一日に何回も度重なると、飲み物にも飽きてくる。 ちょうど退職を機に家の外壁修理をしようと計画していたので、一階の駐車スペースを潰して壁で囲って打合せ場所を造った。 萬美術屋打合せ処と銘打ったのはいいが、机と椅子だけではガランとしている。 それなら壁に掛軸でも掛けようかと思ったが、毎月掛けかえる程の本数がなく、その後何本か縁のあるものを買って、ようやく今年になって、毎月変えられるようになった。 その中では、福岡の元気印、亀井少琹(かめい・しょうきん)の作
――美術ブログ「青い日記帳」は、開設から今年で10年を迎えました。主催者Tak(タケ)さんは、毎日欠かさず記事をアップし(単純計算でも3650本!)、少なくとも3000以上の展覧会をご覧になっています。日々の仕事を抱えながら、そこまでできるエネルギーはどこからくるのでしょうか。今回は『日本美術全集』編集部がTakさんに、お話を伺ってきました。 ――展覧会めぐりは子どもの頃からなさっているのですか? Tak:自分で美術館や博物館に行くようになったのは、大学生になってからのことですね。小さいときは行かなかったです。虫取りをしたり、野球を見たり、普通の男の子でした。美術とは遠い世界にいたかもしれませんね。 ――画集が家にあるような環境だったのでしょうか。 Tak:父が出版関係の仕事に携わっていたので、いろんな本が常に家の中にありました。毎週日曜日はお昼ごろまで父と図書館にいて、日本そばを食べて帰
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