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ノーベル賞
note.com/kouku_cola
初対面の人とあえば、○○ですと互いに自分の名前から自己紹介をはじめる。そんなとき、僕は頭の中で、この人の名前をどう書くんだろうと自分のなかの音訓の知識を駆使してあてようと試みるが、これがなかなか難しい。 それは現代の人々の名前で用いられる漢字と、常用の漢字とでは訓が(ときには音も)かけ離れていることが往々にしてあるためである。 しかし、それはなにも今にはじまったことではなく、古来、日本において名前に用いられる漢字の読み方は尋常の読みとは異なっていたらしい。近世の考証随筆を見てみれば、名乗りの漢字に用いられる読み方に、これはかかる事情があって…と漢籍を引いて説明しているし、中世の百科事典の類でも、「シゲ」と読む漢字にはこんなのが、「ノブ」と読む漢字にはこんなのが、と漢字を列挙する記述を見出せる。歴史を研究する中で、人名の読み方は、あるいは慣習にしたがって、あるいは上記の史料を用いることで、は
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