[序文] これから書くのは、"女性ゲームユーザーの存在を織り込んだ、日本のテレビゲームの歴史"です。 日本は女性ゲームユーザーの存在感が抜群に高い国です。女性ゲームユーザーの存在がゲーム文化に影響を与えた度合い、というパラメータがあるならば、ぶっちぎりの世界一でしょう。 いまから25年前の1993年には、世界初となる女性をメインターゲットに据えた家庭用ゲームソフト「アンジェリーク」が発売されています。それは単発的なムーブメントで終わることなく、ここから始まった女性向けゲーム群は熱心な女性ゲームユーザーに支えられ、乙女ゲーム→ロマンスゲーム、とジャンル名を変えながら発展。そのジャンルは途絶えることなく、いまなお続いています。 2000年代には、玩具の展示会に女の子向けデジタル機器が多く出展されるようになり、ゲームソフト売り場には女の子向けゲームのコーナーが作られ,るようになりました。2010