1999年、 ブライアンウィルソンが東京国際フォーラムで 初のソロコンサートをやったときのことだ。 コンサートに行った私は、 ブライアンと直接会っている。 コンサートがはねたそのあと。 すぐ近くの帝国ホテルの すかすかに空いているラウンジバーで飲んでいたら ブライアンとツアーメンバー(ワンダーミンツら)が ぞろぞろ入ってきた。 私の座っていたテーブルのすぐうしろ。まさに 肩越しにブライアンが、いる。 ブライアンはニコニコしながら メンバーたちの雑談を黙って聞いていた。 誰とともなく、 おそらくはアメリカの古い民謡(だと思う) を歌い始めた。 すると、それに合わせて ブライアンがあの細いファルセットをかぶせてきたのだ。 生のブライアンの声が背中越しに聞こえてくる。 I LOVE YOUR MUSIC , AND,ILOVEYOU . 帰り際、思いきって声をかけて、 小学生みたいな英語で話した