編集者になって2年目の夏、いきなり『編集会議』という雑誌を任されることになった。 雑誌名の通り、同業である編集者や編集者を目指す人向けの雑誌をつくることは、最初から最後まで恐縮でしかなかった。 それでも、僕がつくっていた2015〜2017年の3年間、季刊誌だから春と秋とで合計5冊を刊行し、販売売上は担当以前よりも3倍以上、トータル300%アップした。 ささやかだけど、出版、とりわけ雑誌不況下における快進撃(と言ってみたい)。 このnoteでは、その裏側でやっていたことについて書いていく。 雑誌不況は深刻を極めている。でもやり方によっては雑誌はまだまだ売り伸ばせる――。 そんな可能性の一端を少しでも感じてもらえたら嬉しい。 ※ここで書くことはすべて、僕が担当していた2015〜2017年当時の戦略であり、独自の見解に基づくものだ。 【1】 編集会議のない『編集会議』僕が担当していた3年間、『編