●974万立米のうち130万立米は決まるか? JR東海の「リニア中央新幹線」計画では、5680万立米という東京ドーム約50杯分もの建設残土が排出される。 このうち、長野県での排出量は974万立米(環境影響評価書より)。 だが、他県もそうだが、長野県ではその処分地がほとんど全く決まっていない。 つまり、これから本丸であるリニア本線となるトンネルを掘削しようと思っても、残土を処分できない以上は、トンネルを掘ることができない。 JR東海は、企業としては当然ではあるが、今、この処分先の確保に四苦八苦しているはずだ。 だが、長野県では、ようやく130万立米は処分先が決まるかもしれない。 ●なぜ処分地が決まらないのか? いろいろな理由がある。 長野県に限って言えば、一つには、住民の抵抗があること。 ★例えば、豊丘村の小園(おぞの)地区。 住宅地から200mほどの沢筋の谷が残土置き場候補地とされたが、住