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ノーベル賞
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理想的福祉の国スウェーデンというイメージをぶっとばすような、衝撃的な本が出た。 武田龍夫『福祉国家の闘い』(中公新書)である。 この本にはスウェーデンの現実 (本当の素顔) が豊富な資料と体験に基づいて明らかにされている。その結論は「モデル福祉国家としてのスウェーデンの歴史的役割は終わった」それは「砕かれた神話となった」である。 第二章「福祉社会の裏側──その光と影」の冒頭には、次のようなエピソードが紹介されている。一世紀を生きてきた老人に大学生が尋ねた。 「お爺さんの一生で何がもっとも重要な変化でした?」と。 彼は二度の世界大戦か原子力発電か、あるいはテレビ、携帯電話、パソコンなどの情報革命か、それとも宇宙衛星かなどの回答を予測した。しかし、老人の回答は彼の予想もしないものだった。 「それはね──家族の崩壊だよ」。 この一言に高福祉社会の問題が集約されている。 老人の介護はいかなる時代で
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