2004年頃、シドニーには無料の語学学校(英語)が存在した。 そこは、「語学学校の講師を目指す人が訓練するための学校」で、生徒は「ボランティアで受講してあげる」というシステムだった。 だから料金を支払うのは講師見習いの方で、生徒は無料だったわけだ。 毎日、午後に2~3時間ほど授業を受け、その後は生徒仲間でつるんでいたものだ。 (なんてお気楽な時代だっただろう!) 無料語学学校では、授業内容はローテーションされていたから、しばしば同じ内容の授業を受けることがあった。 すなわち、今週、講師Aが仮定法について解説し、翌々週、講師Bが再び仮定法を教えるといった具合に。 「また同じ文法?」 そう不平を漏らす生徒もいたが、私は全然気にならなかった。 不満を言う割には、彼らの誰一人として仮定法や過去完了形を会話中で正しく使ってなどいなかった。 だから繰り返し練習すべきなのだ。 また、講師は必ずしもネイテ