4.1 判 別 分 析 と は 1 4章 判別分析 4. 1 判別分析とは いくつかの群ごとに得られている過去のデータに基づき,新しい 1 つのサンプルが得られたとき,このサンプルがど の群に属すかを判別(判定, 予測)する手法を判別分析 (discriminant analysis) という。そこで,どの群に属すかを判 別するための基準をつくることが課題である。そして判別するために用いる関数を判別関数 (discriminant function) という。つまり, m 個の群が想定される場合, 判別関数は変数のとる領域を m 個の領域に分割するものである。 簡単な場合として,2 群の 1 次元の場合を考えてみよう。例えば走り巾跳びで 7m 以上跳べば決勝進出でき,そう でなければ決勝にでられないと判別されるとすると図 4.1 のように 7m を境として分れる。 7m 図 4.1