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ドラクエ3
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今月号の雑誌「優駿」にて、「名馬に魅せられて」という旬の種牡馬特集が組まれている。現役馬と比べて、種牡馬はどうしても上がってしまった馬たちということもあり、これまであまり興味深く読み入ることはなかった。また、サンデーサイレンス全盛期には、その他の種牡馬は泡沫扱いになってしまうため、真剣に引退後の生活をウオッチする気も起きなかった。しかし、昨年は日高の生産馬から多くのG1ホースが出たように、種牡馬においても群雄割拠の状況が生まれつつある。日本馬の血統レベルの向上に伴い、サンデーサイレンスを起点として枝分かれする種牡馬たちは底上げされ、まさに脈々とその血を広げ伝えようとしている。 今回の特集で取り上げられているのは、ゴールドシップ、キズナ、ディープインパクト、オルフェ―ヴル、スクリーンヒーロー、ブラックタイド、ヴィクトワールピサ、ロードカナロア、ダイワメジャーなど、新種牡馬から実績のある種牡馬
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凱旋門賞2013―観戦記― 自ら率先して逃げる馬は見当たらず、道中は馬群が詰まった形となる、いつもの凱旋門賞らしいスローな流れ。オルフェーブルとキズナの日本馬2頭は、いずれも馬群の外を回す形で折り合いに専念していた。勝ったトレヴをはさんで前後のポジションであり、結果的には、外を回したことによるマイナスはなかったと考えてよい。それよりも、最後の直線に向いてからの、瞬発力勝負における勝ち馬の圧倒的な強さになす術がなかった、というレースであった。 トレヴは5戦無敗で頂点まで登り詰めた。凱旋門賞馬になるためにトレードされたようなものであり、その素質を見抜いたオーナーや極限まで仕上げ切ったトレーナーらの想いが、最後の直線における切れ味として結実した。デットーリ騎手から乗り替わったジャルネ騎手も、ベテランらしく、勝負所を過たずに上がって行き、早めに突き放した騎乗は見事であった。これだけ強くて完璧に仕上
藤田伸二騎手は素晴らしい騎手である。特別模範騎手賞を2度も受賞していることが、それを証明しており、腕が立つだけではなく、安全かつフェアなジョッキーであることに異論はない。それは言葉で言うほど簡単なことではなく、たとえば格闘技において、相手を傷つけずに勝つという離れ業に近いかもしれない。また、藤田伸二騎手は外見や言動の派手さとは裏腹に、実にソツのない騎乗をするという印象を私は持っている。道中のミスが極めて少ないため、馬券を買っているときは安心して見ていられる、数少ないジョッキーの一人である。 そんな藤田伸二騎手によって書かれた本書であるが、あまりにも独りよがりな内容であった。騎手の一分というタイトルや、講談社現代新書から出版されているのだから、アスリートとしての騎手の魅力を、藤田伸二騎手なりの視点で、余すところなく語っているのだろうと読む前は想像していた。先輩格であった田原成貴元騎手の著作は
JCダートにおける清清しい勝利の陰に隠れてしまいましたが、その前日には、10歳馬のトウカイトリックがステイヤーズSを制するという出来事がありました。北村宏司騎手の見事なエスコートに応えたトウカイトリックの走りは、とても10歳馬のそれとは思えない、生き生きとしたものでした。これだけ競走馬の入れ替えが激しい時代に、トウカイトリックが10歳まで走ることができているのは、もちろん本人の走る能力や気持ちが衰えていないということもありますが、それ以上に、トウカイトリックに携わる人々の理解があるからでしょう。特に、ずっと生活を共にしている厩務員の方の喜びはひとしおだと思います。 トウカイトリックが走ってきた数々のレースの中で、私の記憶に最も残っているのが、2006年の阪神大賞典です。この年の阪神大賞典は、馬場もあまり良くなく、風が猛烈に強かったことを覚えています。勝ったディープインパクトの上がり3ハロン
大変お待たせしました!「ROUNDERS」vol.2がようやく完成しました。公式発売に先行して、予約受付を開始します。 「ROUNDERS」は、「競馬は文化であり、スポーツである」をモットーに、世代を超えて読み継がれていくような、普遍的な内容やストーリーを扱った、読み物を中心とした新しい競馬の雑誌です。 第2号の特集は、「ジョッキー 馬5騎手5の時代」。この10年間において、日本の競馬界では大きな変化が起こりました。圧倒的な性能を誇っていたサンデーサイレンスの直仔たちによる競馬が終焉し、レースにおける各馬の能力差は次第に縮まりつつあります。また、地方競馬や海外の競馬から一流騎手たちが流入したことで、新しい勝ち方やレースの形が生まれました。そういう時代だからこそ、「ジョッキー」の存在がより重要になってきています。 かつて競馬がギャンブル一辺倒だった時代、騎手は単なる記号に過ぎませんでした。勝
競馬ブックで毎年恒例の「新春ジョッキー対談」にて、福永祐一騎手とミルコ・デムーロ騎手がお互いの競馬観について語り合った。その対談の内容が、日本競馬の現状を鋭く指摘していて非常に面白かったので、ここに紹介したい。 まずは昨年、関西リーディングを獲った福永祐一騎手に対し、ミルコ・デムーロ騎手がネオユニヴァースを引き合いに出して賞賛する。 ミルコ・デムーロ 「彼はいつも笑顔で感じがいいし、競馬に関しては馬との折り合いをつけてなだめるように乗っていて、馬のいいところを引き出して勝つところが印象的です。激しく追うのではなく、彼のように馬と静かに折り合いをつけて持って行く乗り方は、僕の目指している形です。そうそう、彼の乗っていたネオユニヴァースに乗せていただいたことがありますが、扱いやすい馬ではなかったけど、うまく乗れるように馬を作ってくれていたから、なおさらすごくいい印象があります」 最近の関西のレ
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競馬騎手になる方法 競馬を見たことがある人なら、一度は騎手になるにはどうすればいいのか?と疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。ここでは、私の実体験をお話ししたいと思います。すべての始まりはある出来事がきっかけでした。私の父は以前、建築業を営んでいたのですが、あるプロジェクトを完成させた際に、なぜか報酬として馬をもらったのです。私には4人の姉と弟が1人いますが、誰も馬に乗ったことはありませんでした。運命というものを信じているわけではありませんが、その時なぜか兄弟のうち私だけが牝馬のミス・クレアに乗るようになったのです。 とはいえ、私は昔から馬に興味がありました。子供の頃、よく母の目を盗んで厩舎に行き、母が馬に囲まれた私を見つけるのがお決まりのパターンでした。馬はセラピーアニマルであり、人間の様に反応することもありません。そのおかげで人よりも馬と仲良くすることができたのです。 お恥ずか
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