植物由来のバイオマス燃料などがもつ、燃やしても大気中の二酸化炭素(CO2)の増減に影響を与えない性質のこと。「カーボン」は「炭素」を、「ニュートラル」は「中立」を意味する。バイオマスは、地球温暖化防止、循環型社会の構築に役立つ資源として注目されている。バイオマスを燃焼すると化石燃料と同じようにCO2を発生するが、植物は成長過程で光合成によりCO2を吸収しており、ライフサイクル全体でみると大気中のCO2を増加させず、収支はゼロとみなされる。 一方、事業活動などで生じるCO2の排出量を、植林や自然エネルギーの導入などによって実質的に相殺して埋め合わせる取り組みもカーボン・ニュートラルと呼ばれ、世界中の企業や金融機関などが導入している。環境省は、旧「カーボン・ニュートラル認証制度」と旧「カーボン・オフセット認証制度」を統合し、新たな「カーボン・オフセット制度」を創設。2012年6月に「カーボン・