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大谷翔平
www.karugamo-cl.jp
悲しい話 先日某医療系のメーリングリストで悲しいお話がありました。正直打ちひしがれていました。 個人名は明かしませんが、今後こういう問題は他のところでも出てくると思うので、敢えて書くことにします。 そのメーリングリストでHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の話になりました。その中で、「HPVワクチン推奨している人たちは、自分自身やその家族(妻・娘)にも接種しているのだろうか?」「(メディアなどでHPVワクチンについて発信している女性医師)がHPVワクチンを接種していないのは何故なのだ」という話になりました。 私は「成人女性であれば自分のライフスタイルを考えて接種を決めるべきで、他人からとやかく言われる必要はありません。」「不安や疑念があるからということで許されるならば、不安から生じたと思われるヘイトスピーチすらも許さなければいけない。」とお話しました。「質問という名前の暴力」という言葉も使
日本の麻疹流行はようやく抑えられそうです。ワクチン流通も少しずつ改善しているようです。 しかし3年前(平成25年)、日本で風疹が大流行し、全国でMRワクチン(麻疹+風疹ワクチン)が無いと言われた騒動を皆さん覚えているでしょうか? 当時はアメリカのCDCが日本の風疹流行の状況を、Alert - Level 2 Rubella (German Measles) in Japan と注意喚起を促しました。この注意喚起をみて東京ディズニーランド行きを諦めた妊娠可能年齢の女性がいたと聞いています。 どうしてこういうことを繰り返すのか、というと、日本には予防接種を十分に接種していない世代が多いからです。 麻疹ワクチンの変遷では以下のとおりです。 昭和41年:KLワクチン(K(不活化)とL(生)ワクチンの併用)による任意接種の開始 昭和44年:KLワクチンに代えてFLワクチン(高度弱毒生ワクチン)による
近藤誠医師による「ワクチン副反応の恐怖」という本が出されました(リンクはしません)。 近藤誠医師やその本の評判というのは、すでに言い尽くされています。詳しくはこちらをご覧になって下さい。 近藤誠氏による「ワクチン副作用の恐怖」批判ツイートまとめ 近藤誠氏との対峙の仕方(岩田健太郎氏のブログ) 「感情」が認知に及ぼす影響(朝日新聞) 私が某MLで投稿した内容を一部改変してアップします。 世田谷区の宮原です。 (とある過去MLのアドレス) にも紹介した文章を引用しておきます。本来であれば、日本小児科学会が矢面に立つべきなのでしょう。 2017年1月ワクチン懐疑論者のロバート・ケネディ・ジュニア(ケネディ大統領の甥)がトランプ大統領と面談しました。ワクチンの安全性に関する委員会を設立し、ケネディーを委員長にするというのです(アメリカにはACIPという優れた諮問機関があるのに)。 すぐさまアメリカ
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)に関する4年前のブログです。 6月14日の予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会 最後に取り上げた高畑紀一さんについてコメントします。高畑さんのお子さんは幼いころ細菌性髄膜炎にかかりました。当時、世界で通常に使われていたヒブワクチンが日本にあれば、罹らなかった細菌性髄膜炎に、です。 一部を再引用します。今回は強調しているところもあります。 HPVワクチンの積極的勧奨の中止に関して 最後に、昨日の会議の傍聴は一種、異様な雰囲気でした。 今までには例が無い指定席制度、傍聴者の立入禁止エリアの設定等、前回の会議の最後に起きた出来事への対応策がなされていました。 耳に入ってくる会話も、「推進派」とか「反対派」とか、委員個人への誹謗とか、従来の傍聴経験ではあまり聞いたことが無い会話が多く聞かれました。 こういったことは、すごく頭にきますし、やめていただきたい。 私
ほんの数年前、日本では赤ちゃんが最初に接種するワクチンはBCGか三種混合ワクチン(DPT)でした。日本では1968年から導入されたDPT(DPT)ワクチンですが、幾つかの転換点やエポックメイキングな事がありました。それをいくつかまとめてみたいともいます。 百日咳について 文章で説明するよりも動画を見たほうがいいでしょう。 いきなり無呼吸発作から始まり、しばらくすると笛の音のような吸気音( whoop)から発作性痙攣性の咳から断続的に起こります。酸素がうまく取り込めないので、顔色が悪いです(チアノーゼ)。息を詰めて呼吸するので顔面の静脈圧が上昇し、まぶたが腫れているのがわかります。透明なたんも大量に出て苦しそうです。 一般的に月齢が早いほど重症化しやすいのです。無呼吸発作から痙攣・呼吸停止さらには脳症を引き起こすこともあります。私が見聞きした例では治療に数百万を費やした事例もあり、残念ながら
プライバシーが叫ばれ、顔にぼかしの入った映像や動画が見受けられます。匿名性を高め、プライバシーや人権を守るためだと思います。 ところが亡くなってからはそういった配慮はしなくても良い(?)ようで、最近虐待で亡くなったお子さんの写真が様々なメディアで流れています。中には明らかに虐待でできたと思われる傷や強制的に正座をさせられているものもあります。 マスコミ的には絵になると思いますが、罪もないのに亡くなったお子さんのそういった写真を公にするのは、死者に対する冒涜だとは思いませんか?そもそもこれらの写真は誰に許可をとったのでしょう(亡くなったお子さんですか?それとも逮捕された母親ですか)? 虐待の写真を医療関係者は目にすることはありますが、これは虐待の証拠を得るためです。安易に公表することは有りません。ですが今流布している画像は非常にドメスティック(家庭的)で日常的です。デジタル化された情報は、ブ
10月30日に第一三共株式会社から『はしか風しん混合生ワクチン「北里第一三共」』並びに『はしか生ワクチン「北里第一三共」』の自主回収についてというニュースリリースが流れました。 第一三共株式会社製のMRワクチンは当院で使用していました。10月30日の時点で回収を行い、それ以降は別メーカーのMRワクチンを使用しています。 対象となるロット&「 承認規格値を下回る可能性が否定できない期間」がある程度定まってきました。 2015年11月5日現在のデーターを載せておきます。第一三共製のMRワクチンの該当するロットで、なおかつ接種時期が「承認規格値を下回る可能性が否定できない期間」に該当する方々対象になります。 当院では対象なる方々に本日以下のお手紙を郵送します。一両日経ってもお手紙が来ない方は、ご連絡ください。 平素は大変お世話になっております。かるがもクリニック院長の宮原です。 先日患者様に接種
先日0歳児のお子さんを持つ保護者から、微熱+発疹で「デング熱」ではないですか?と問い合わせがありました(結局、あせもでした)。 現在のところ、日本での感染源は限られているため、世田谷区にいる限りは感染の危険性はないと診ていいでしょう。 デング熱ウイルスについて デング熱ウイルスは4タイプあります。同タイプには終生免疫あり、一度感染すると同じタイプには感染しません。しかし、他のタイプには感染性があります。つまり、4回感染する可能性があります(感染2ヶ月は他タイプに交差免疫があり、その間だけ感染しにくくなるようです)。 デング熱ウイルスの感染性 ヒトがデング熱ウイルスを持った蚊に刺されて発症するまでの期間(潜伏期間)は3-14日です。全てが発症するわけではなく、75%が不顕性感染(症状が出ない)と言われています。症状がでる1-2日前から一週間ほど感染性がありますが、不顕性感染でも感染性がありま
某所でお話したのですが、健診などで皮膚が乾燥した小学校低学年生が目立つようになりました。 理由はいくつかあると思うのですが、小学生になって自分で体を洗うようになり、強い洗浄剤(石鹸・ボディーソープ)で目の粗いナイロンたわしでゴシゴシ洗うようになったのも原因の一つでしょう。 泡立ちの良い(=洗浄力の強い)洗浄剤で、固めの(=刺激の強い)ナイロンだわしで洗えば、化学的にも物理的にも皮脂が削がれて皮膚も荒れてしまいます。 外からの強い汚れがなければ、原則として石鹸・ボディーソープ、それにシャンプーも毎日使う必要はありません。 こういう風に書くと、素直に受け入れられない保護者も少なくはないと思いますが、福山雅治が石けんもボディソープも使わないその理由と正しい体の洗い方なんて話をすると、保護者はより関心をもつようです。 こちらも… 福山雅治に完敗 -jasmin jasmin 女医の子育て。- a:
数年前ですが、私は「タミフルを出さない医者」ということで一部で有名でした(正確には保護者と話し合った上でタミフルを処方しない)。 一部でクレームが有ったかもしれませんが、流れが変わったのは「タミフルによる異常行動報道」です(タミフルが諸悪の根源としてマスコミが報道したのは今でも覚えています)。 それから暫くの間、私は「タミフルを出す医者」ということで一部で有名でした(正確には保護者と話し合った上でタミフルを処方する)。 そんなテレビが、今では 忘れたかのように点滴による抗インフルエンザ薬のCMを流しています。 そのCMを巡っては人口に膾炙した感はありますが、高山義浩先生の記事を紹介します。商品名は書いていませんが、新聞としてはかなり踏み込んだ内容だと言えます。 不誠実な製薬会社の宣伝キャンペーン 日本では通常のインフルエンザでも抗インフルエンザ薬の処方率が高いと聞きました。マスコミの報道も
8月12日行われた NHKおはよう日本での、炎天下の立体駐車場での火傷は、問題提起という点で素晴らしい内容でした(皮膚移植について説明したのは当院ではありません)。 その後、民放各局から日本小児科学会に問い合わせがあったようです。内容はほぼ同じ「保護者にインタビューさせてほしい」。 一年前当院に駆け込み受診した保護者と泣き叫ぶ子どもの姿は今でも覚えています。今回NHKからの取材依頼について保護者に伝えるのはかなりのストレスでした。 全てではないと思いますが民放記者の中には、問題提起と言うよりも興味本位でやっているのではと思わざるをえない電話対応もありました。 特別な事情がない限り、こちらから保護者に取り次ぐ予定は今後ありません。 よろしくお願いします。 a:28086 t:2 y:2
約一年前、暑い夏の出来事でした。 慌てた両親と泣き叫ぶ子どもが突然当院に受診して来ました。子どもは両手のひらに火傷を負っていました。小さな掌が火傷による大きな水疱で一面覆われていました。その子どもは立体駐車場の鉄板(鋼製床材)上に立ち入り、両手を床につけたのです。炎天下の夏で、鉄板は子どもをやけどさせるためには十分なほど熱くなっていたのです。 私達は、保護者の了解のもと小児科学会に報告しました。それが、Injury Alert(傷害速報)No.35 鉄板による熱傷です。 その報道が、本日(8月12日)に行われることになりました。NHKのおはよう日本です。時間は7時台で、おそらく7時半過ぎくらいになるということです。 突然のご連絡ですが、宜しかったらご覧になってください。 よろしくお願いします。 a:15669 t:9 y:11
お知らせ クリニックへのお問い合わせは公式ライン又は、お電話にてお願いいたします。お電話が繋がらない時や急なキャンセルなどご連絡が必要な場合は公式ラインをご利用ください。 ただし、返信までお時間を頂く場合がございます。 ※公式ラインでは診察・検査のご予約はできません。予約サイトをご利用ください。 お知らせについて (引っ越しました) 最近のブログ 今後の公式ライン通知の運用について拡散希望:「小6~26歳の女性必見HPVワクチンの話」HPVワクチンのキャッチアップ大事:子宮頸がんで安楽死を決断した方のドキュメンタリーです。 クリニックについて 世田谷区桜丘2丁目・千歳船橋駅近くにある、小児科を中心としたクリニックです。小田急線千歳船橋駅から歩いて2分のところにあります。最近は傷・熱傷や渡航医学も行っています(大人の方もご利用ください)。全ての診察において、キャッシュレス決済が可能です。クレ
子宮頸がんワクチン 接種呼びかけ中止へ 子宮頸(けい)がんワクチンについて厚生労働省の専門家会議は、「接種のあと原因不明の体中の痛みを訴えるケースが30例以上報告され、回復していない例もある」などとして、積極的に接種を呼びかけるのを、一時中止すべきだという意見をまとめました。 これはCRPS(複合性局所疼痛症候群)と考えられます。CRPSについてはあとで書こうかと思いますが、採血など痛みを伴う行為に合併するものですので、この考え方だど検診の採血も「積極的に接種を呼びかけるのを、一時中止すべき」なのかもしれません。 この対応は、平成17年の日本脳炎のワクチン以来のものです。この通達で日本脳炎ワクチン接種が激減しましたが、日本脳炎ウイルス自体が激減したわけでもなく日本脳炎発症が増えました(私見ですが、日本脳炎ワクチンがアレほど危険だど言っていた人たちの多くは、「積極的な勧奨を一時中止」後に日本
ガ:学会でと、書いていたら怪しい セ:成分を強調していたら怪しい ネ:ネズミ(動物)の実験だったら怪しい タ:体験談は意味なし デ:デイ単位の話なら意味なし(デイ単位=日の単位での変化、つまり短時間の変化) ス:少ない例数の話は怪しい シ:試験管の中(実験的)な話は怪しい。 ”ガセネタデスシ”が揃っている健康情報・医学情報は、基本怪しいと思っていいと思います。いわゆる専門家が言っている・書いていることでも、何処の学会なのか、これは動物(あるいはヒト)の話しなのか、、、というツッコミをすると、受け手のメディアリテラシーは上がると思います。
ワクチンをするリスクとしないリスク:自閉症という事例を通して XXさま、宮原です。 以前から、ワクチンで含まれているチメロサールという物質が自閉症の原因になるのではという「うわさ」がありました。 http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02931_05 http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02933_07 1998年にイギリスでウェイクフィールドという医師が「自閉症はMMRワクチン(麻疹・おたふく・風疹混合ワクチン)が原因」と発表しました。掲載した雑誌がランセットという比較的有名なものであったため、一般社会のみならず医学界に与えた衝撃は強いものでした。 http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02935_04 イギ
とある大学の学生さんから、HPVワクチン(俗称子宮頸がんワクチン)について卒論を書きたいということで、インタビューを受けました。学生さんに送ったメールを個人情報などは伏せた上で載せておきます(許可は得てます)。 「HPVワクチンに反対してる医師」を紹介して欲しいという件で 宮原です。 お返事ありがとうございます。 私の知り合いには、3人の子宮頸がんを経験した人がいます。 二人は子どもと離れて入退院を繰り返し、もう一人は非HPVによる子宮頸がんでしたが未婚だったためか偏見に苦しんだということです。 ワクチンについては作為過誤と不作為過誤が存在します。作為過誤によって失う命、不作為過誤によって失われる命、私はどちらも少なくしていきたいです。 HPVワクチンは目的ではなく手段です。目的は子宮頸がんの発症及び子宮頸がんによる死亡を減らすことです。私は、子宮頸がんを減らすためにHPVワクチンは反対と
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