サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
Switch 2
www.ku-rpg.org
< 城について > 「城は鉄の柵と、深く、広く美しい水で囲まれていた」 (『アーサーの死』第十二巻・第六章) 0.メインページ
< 紋章について > 「沈んだ地色に置いてこそ、輝く黄金も映えるもの、……」 (『ヘンリー四世』第一部・第一幕二場) 0.紋章への誘い 中世の絵画に登場する騎士たちは、特徴的なマークを描いた楯をもっています。この華麗なマークを「紋章」ということは周知のとおりですが、中世ヨーロッパ風の世界で紋章を小道具として使いこなせるとしたら、雰囲気づくりにもってこいです。 たとえば、紋章旗に導かれ、軍装にも見目鮮やかな紋章を染めぬいた騎士団の隊伍が行進していくシーンはどうでしょう? また、愁い顔の伯爵が書状をしたため、印章指輪をとりだし、封蝋に紋章を刻印するシーンはどうでしょうか? しかし、架空の紋章を登場させるにしても、白紙の楯型の上に何のマークを何色でどう描けばいいのか、正確なルールを知っている人は少ないでしょう。どうせ架空だから、と適当にごまかしてもいいのですけれど。たかが紋章、されど紋章、ただの
< 騎士の宴会 > 「さあ、今こそ拙者は桎梏を逃れ、大いに飲みかつ啖おうぞ」 (シュタインマル『秋の歌』) 6.宴席の準備 では、中世に騎士たちが催した宴会がどういうものであったか見ていきましょう。 まずは、宴会場の様子から。 (1)騎士の広間 宮廷が開かれている君主の城であれば、その居館(パラス)の一室、それも「騎士の広間」と呼ばれる階上の大広間が宴会の舞台となるでしょう。壁際には、城の貴婦人自らが刺繍した、騎士物語を題材とするタペストリーがかけられています。 床に敷物がひろげられ、その上に草花が撒き散らされるのが通例でした。敷物に香水をまいたか、食卓の下で香を焚きしめたのか、辺りには芳しい匂い。壁を横に見ていくと、城主と家臣たちの盾がかけられ、数々の彩色された紋章が広間に華を添えています。 天井を見上げると、豪奢な王であれば銀製の、ふつうの城主たちなら鉄の輪のシャンデリアが吊されている
しかし、近年の研究者たちはこれらの数字を鵜呑みにせず、根拠の曖昧な推測を排して、より「正確な」人口を出そうとしています。 その結果として、フランスの人口は1000年~1328年にかけて約600万人から2100万人に増加したとか、イタリアの人口は1000年~1439年にかけて500万人から930万人に推移した、などの研究[Dupaquier,1988][Bardet/Dupaquier,1997]がなされていますが、これらの数字ですら最終的に決着したものではないのです。 (イングランドのドゥームズデイ・ブックには、1086年~1346年の間に人口が170万人から370万人になったと記されています。) けっきょく確実に言うことができるのは、10世紀から14世紀半ばにかけて西~中部ヨーロッパ(フランス・ドイツ・イギリスなど)では弛みなく人口増加が起こり、その増加率は3~4世紀間で約3倍にもなった
< 騎士たちの晴舞台 > 「トゥルネイ、これぞ騎士の嗜み」 (教訓詩『ティロールとフリデブラント』) 4.騎士叙任式 騎士叙任式が始まります。(またの名を、「刀礼」(とうれい)ともいいます。) これは騎士の一生のうちできわめて重要なできごとで、17~20才の若者が軍事階級をになう新たな仲間の資格を持ち、同時にその責務を負う一人前の戦士となることを意味しました。法律的に、社会的に、職業的に、成人となるのです。 聖堂でミサを行い、騎士になる若者が祝福されます。つぎに荘重な「佩剣」(はいけん)の儀式が行われます。「佩剣」とは、剣を腰に帯びる、という意味です。主君は自らの手で若者に剣を与え、また盾と槍を授けるのです。兜や拍車も渡され、騎士としての職務を特徴づける武具の授与が終わると、そのまま騎馬試合に移ることも珍しくありませんでした。群衆に施しがふるまわれ、最後は饗宴になだれこむわけです。 史実か
中世ヨーロッパの風景 ファンタジーRPG世界のモチーフとなることが多い中世ヨーロッパに関する文章です。 よく知られているようで実はあまり知られていないところなので、ファンタジーRPGをよくプレイされる方は一度読んでみてはどうでしょうか。 騎士について
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『京都大学RPG研究会 - 公式ウェブサイト -』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く