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(平成13年9月22日に行われた愛知県立大学公開講座「子どもと学校の未来をひらく」第3回の要約です。)
c)二重拘束(double bind)という見えざる「わな」 コミュニケーションの隠れた次元の1つの例をお話ししましたが、「二重拘束という見えざるわな」というのは、コミュニケーションの場合にとても大事なことがもう1つあり、それがこの種の問題領域なのです。 隠れた次元は、もっぱら非言語的な表現の領域にたくさんあります。言葉にならない行為の次元と言ったらいいでしょうか。言葉ではなく、行為の次元にたくさんの隠れた次元があるのです。そういった隠れた次元を非言語的な表現の領域全般に広げて考えてみたときに、教育の問題を考えるうえでとても大事な心理学的な事実があります。それが二重拘束という問題であり、Double bind(ダブル・バインド)といいます。これはグレゴリー・ベイトソンという人の用語ですが、二重に縛られるということです。何に二重に縛られるのかは、例を挙げてお話しするとわかるのではないかと思い
図2の流れが静かなところにブラックバスやブルーギルがいます。流れが静かというのは池のようなところです。池のようなところで動いているものを食べたり、逃げていくものを追いかけて食べたりするような魚は日本にはほとんどいませんでした。わずかにいることはいるのですが、それは地方によって違っていて、共通の魚はいません。 日本にブラックバスとブルーギルが入ってきたときに、日本で困ったことが起こりました。池のように流れが静かなところは全ての魚の子どもたちのいるところだったのです。流れの静かなところはいろいろなえさを食べる魚がすんでいるところばかりでなく、子どもたちが冬の間、じっと次の春を待ってすんでいるところでもあるのです。長良川の急流のアユがすむところは冬になったら魚はいなくなります。ところが、ずっと岸よりの緩やかなところにいきますと、ヨシ帯があったりワンド(本線の川の流れが、池に入っていき、行き来がで
(平成13年12月23日に行われた愛知県立大学公開講座「映画をいかに見るか。いかに読むか。」第3回の要約です。)
映画には文字言語はありませんが、言語に似たものはあります。映像文法に関しては、デイビッド・ボードウェルなどが様々な角度から研究しています。実際に映像文法とは何かをフレームから順に簡単に説明しましょう。 フレーム(枠取り) 映画は枠取りだと、よく言われます。垂直の構図とか水平の構図、縦とか横などと言われますが、構図によってイメージが異なります。映画では、人や物が横に平たく並んでいるのか、奥に並んでいるのか、横に歩くのか、奥に向かって歩くのか、奥から前に来るのか等によって、イメージが変わり、従って、意味づけ・解釈が異なってくるのです。 溝口健二やウィリアム・ワイラーなどは縦の構図を、オーソン・ウエルズは対角・斜角の構図をよく使いました。ウエルズはいろいろな構図を使っていますが、水平の構図はあまりありません。小津安二郎は水平の構図を使いましたが、これは平たい感じで、安定しています。しかし、
いつも「学びネットあいち」にアクセスしていただきありがとうございます。 このたび、平成26年11月1日に学びネットあいちは、リニューアルしました。 新しいホームページは、より使いやすくなっています!ぜひご活用ください。 このページをブックマーク(お気に入り)に登録されている方は、下記アドレスに登録先の変更をお願いいたします。 http://www.manabi.pref.aichi.jp ―情報提供機関様へ― 新システムでは、トップページ右上の「ログイン(情報提供機関向け)」から情報提供機関サイトにアクセスできます。 ※旧学びネットあいちの情報提供機関アドレスからはログインできませんのでご了承ください。 「学びネットあいち」は、公益財団法人 愛知県教育・スポーツ振興財団が愛知県教育委員会から委託を受けて運営しています。 お問い合わせ先 公益財団法人 愛知県教育・スポーツ振興財団 愛知県生涯
子どもが依存している時間(第一、第二幕)の間に自立力の基礎を身に付けさせることが大切です。第三幕を生き抜くだけの自立力の基礎でいいのです。これを身に付けておかないと、本人にとって不幸です。このときに赤ん坊のような弱さしかなかったら、大海原に放り出されて生き延びれません。自立というのは根限り自分が自分であること、個の孤独に耐えることです。自分は一人なのです。「私」という人間が自立して、外の世界と絶えずつながりを保ちながら立っています。今何を考え、何を感じ、どのような意欲を持っているかは、「私」だけのものです。誰にも分かってもらえないし、誰にもどうにもしてもらえないし、させもできないのです。自分は自分ですから、自立は外が支えられないものです。 『自』の付くものは全部自立のもとです。自分がかわいくて大切に生きていこうと思うのは「自己愛」です。例えば、砂漠に不時着をして水が一滴もなければ、自己愛
私はこの大学に来る前、横浜で31年間ソーシャルワーカーとして働いておりまして、その最後の6年が寿町というドヤ街でした。私が行ったとき、初めてそこに女性ワーカーが入るということになったんです。それまでは非常に危険だということで、男性のワーカーのみだったんですけれど、私のようなベテランはそういうところに行ってくださいということになって、私もおっかなびっくり行ったんです。6年そこでじっくり観察して、私が得たものは非常に大きいものでした。 横浜の特徴というのを私が簡単に説明しますと、寿町という、ベッド数として約1万人くらい用のドヤ街、寄せ場があるということですね。それがひとつ大きな特徴で、それからもう一つ大きいのは、横浜は、生活保護法をドヤ街に早い時期から実施したことです。それに加えて、援護対策課というのも私が入った頃からありまして、生活保護法外の法外援護として、パン券やドヤ券という現物給付、そ
小津の代表作品『東京物語』(1953)を紹介します。小津の映画には外国の研究者の関心が深く、小津で日本の伝統を知った、日本を好きになったという人も多いのですが、これが日本だと思われたら非常に困るということもあります。日本的なるものとは単純に言えないからです。 小津の代表的な作品には、父と娘、父母と息子など、家族の関係を描いたホームドラマが多く、日本的な家族像と言われています。映像上で考えますと、小津の映画にはパンや移動撮影はなく、ワンシーンをすべてカットだけでつないでいます。非常に単調であり、映画に出てくる人間は植物みたいだとアメリカのある研究者は言っています。また、非常に静止的で、カメラで見える範囲が制限されているような視野の狭さを感じます。戸外は別として、カメラは必ず固定されたロー・アングルで、これは畳に座った位置だと言われます。このロー・アングルがしばしば畳文化とみなされ小津=伝統的
(平成13年7月21日に行われた愛知県立大学公開講座「響きあう「知」…ボーダレス時代の学際的研究の試み…」第6回の要約です。)
映画とはショットだともよく言われます。アメリカの映画のコンティニュイティーも含めたスクリプトには、ミディアム・ショットならMDと略語でセリフの前に書かれています。それによって、セリフをどのようなショットで撮影するかが分かるのです。 ショットとは漫画で言うと1つのコマ、カメラ1回の動きです。映画の最小単位です。エスタブリッシング・ショットとは、作品のテーマを全部凝縮しているショットです。フリッツ・ラングの『M』(1931)におけるエスタブリッシング・ショットは、文学作品ならば「エリー、エリーと母が呼んでもエリーはどこにもいなかった」というような文章になるところが、ここでは空の皿と椅子だけがワンショットで捉えられます。それだけで、エリーの不在と殺されていることがわかるのです。映像にしかできない表現です。 オーソン・ウエルズの『市民ケーン』(1941)では、妻スーザンが自殺未遂をする場面があ
戦後になって入ってきた植物にセイタカアワダチソウがあります。黄色い花が以前に比べて小さくなっていると思いませんか。セイタカアワダチソウは地表から深さ50センチくらいのところにある栄養をとって成長します。我々が歩いている地面から50センチくらい下のところに、どのようにして養分が蓄積されたのでしょう。日本にはモグラとネズミがいて、これらの動物が土のなかで生活しています。そのモグラが土のなかで生活をしている位置がちょうど深さ50センチのところなのです。セイタカアワダチソウが入ってきたような日本の川の周辺は、モグラやネズミの住みかです。だからちょうど地下の50センチくらいのところには、モグラやネズミが何年も何年もかかって、生活することによってたくさんの肥料を蓄えていました。日本の植物のなかには、50センチという深いところの肥料を栄養にして成長していく植物がありませんでしたので、まだ手つかずのまま肥
(平成14年6月29日に行われた愛知県立大学公開講座「フランス―伝統と革新」第3回の要約です。)
(平成13年12月22日に行われた愛知県立大学公開講座「映画をいかに見るか。いかに読むか。」第2回の要約です。)
(平成13年12月24日に行われた愛知県立大学公開講座「映画をいかに見るか。いかに読むか。」第6回の要約です。)
(平成14年6月30日に行われた愛知県立大学公開講座「社会福祉と人権擁護」第4回の要約です。)
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