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『やばい源氏物語』、アマゾンにさっそく意地悪げなレビューがついていた。 色んなことを書いている中、よりによって、紫式部と道長の関係について、倉本氏の本を引用しつつ、比較するとは。 あれだけ見ると、さも私の説がいい加減に見えるけど、しかし、二人に関係がなかった、笑止! 的に断言もできないであろうと私は思う。 もちろん、あったと断言もできないわけだが。 あるなんて笑止みたいに倉本一宏さんが言ってるのを引用することで、「ある」としている私の本がとんでもみたいな印象操作をしているのです。 それについての私の考えは、下記に。↓ www.popote.tokyo しかも「芸新」とだいたい同じ……って、それはないだろう。 このレビューの人、私の本読んだのは『やば源』が初めてで、しかもその理由が「芸新」に書いてたからというのが違和感。 なんで「芸新」に書いてると、読む気になるのだろう。 「芸新」がきちんと
いいねも自分ルールでダメなら差別であるという言い分、腐という一般的に分かる表現ももっと差別的でない言い方があると、あたかも差別であるかの物言い。 すべては自分たちルールで世界が回っていると考えて、 人の考えも聞かない、本も読もうとしない、対話を試みても、人を見下した無礼な態度で、相手のメンタルをつぶしてくる。 これはそれぞれの立場の人の意見に耳を傾けよう、多様性を認めようとする寛容性とは真逆の姿勢で、マイノリティの権利を守ろうとする姿勢とは全く違う。 それこそ人をレッテル貼りして差別につなげる姿勢。 物凄いタコ壷、ムラ社会での集団リンチ……ネットという現代的な場所で、前近代の悪い部分が展開されている。 つまりこうしたことは、ネットのない昔から絶対あったはずで、ただ、今は「集団」の中に不特定多数の有象無象がいて、数が膨らんでいるというのが違いか。 ほんとうに、よってたかって、これでもかこれで
自分のツイッターには次々と通知やらおかしなツイートが届くので、ログアウトしていましたが、 豊崎由美さんとか、芝崎みゆきさんとか、面識のある方のツイッターでは、元気のもらえるツイートが多いので、ログアウト状態で、今朝見ていたら、あまりにもひどい嘘と名誉毀損のツイートを見つけて、ショックを受けています。 「本を読むガキンチョ」という人が、こんなひどいツイートをしていました。 私が本が売れないのに永遠に本が出せるのは、若い頃、男性編集者と毎晩デートしていたからとかいうのです。 もちろん、そんな事実は、一切ありません。 そもそも私の本の編集者はほとんど女性。 女性だとしても、毎晩デートとか、酒も飲めない私があり得ない。 それに売れてないわけでもありません。 これはまったくの事実無根の悪質な虚偽によるセクハラ誹謗中傷なので、 https://twitter.com/bookkukbook/statu
今でも覚えているのですが、大学の入学式の時、テレビ局が来ていました。 そこで取材されて、「大学に入ったら何をしたいですか」と聞かれたので、 「勉強です。好きな古典文学の背景を学びたいので、日本史の勉強をしたいと思って入りました」 と答えたら、「思いきり遊んだりはしたくないですか」と返され、 「いえ、勉強したいです」 とさらに言ったら、つまらなそうにして行ってしまいました。 当時、女子大生ということばが流行っていて、大学に入ったら遊びたいということばを期待してのインタビューだったのです。 大学までは片道二時間、往復四時間かかりましたが、下宿はとんでもないとのことだったので、四年間一生懸命通いました。 入学後は、よく勉強したし、成績もとても良かったです。 とくに当時、非常勤でいらしていた黒田日出男先生の授業が面白くて、「●●は『竹取物語』にもありますよね」などと言うと、「その観点は素晴らしい」
大学時代、黒田日出男先生が、「本はすぐ絶版になるから、売っているうちに買わないと」と言っていたが、ほんとにそう。 かといって、いちいち買っていたら狭い家に置き場所がないからどうしても図書館を利用することになる。しかしもはや図書館に置いていない本も多い。 この太田素子さんの本もいい本で、こんな高値がついているけれど、入手困難になってる。 子宝と子返し―近世農村の家族生活と子育て 作者:太田 素子 藤原書店 Amazon これはかろうじて手に入る。 江戸の親子: 父親が子どもを育てた時代 (読みなおす日本史) 作者:素子, 太田 吉川弘文館 Amazon 私の本も絶版だらけ。 人はご飯とかには千円くらい出しても、本に千円は惜しいと思うのか、売れない。売れないまま絶版になる。 ブス論 (ちくま文庫) 作者:大塚 ひかり 筑摩書房 Amazon 「ブス論」で読む源氏物語 (講談社プラスアルファ文庫
大河ドラマ、人気ですね。 私も例年はそんなに見ない大河ですが、専攻が日本中世史で、『吾妻鏡』などはまさに授業でおなじみで、『愚管抄』も愛読書だったりするので、今年はわりあい見ています。 同窓の野村育世さんが、大河関係でテレビに出ていたりして、ますます興味が湧きました。 はじめのうちは茶番な感じだったのが、義経が活躍して死ぬあたりから、どんどん面白くなっていって、周囲にもそういう人が増えているようです。 ただ、実在の登場人物はいいのですが、架空の人物が出てくると、ちょっと分かりにくいところもあって、善児の女弟子のトウが、善児を「父の敵!」と殺したところなどは、にわかには意味が分からなかったです(見ているとはいえ、あまり真面目に見ていなかったということもあった)。検索すると、トウは範頼が農作業とかしている時に手伝っていた女の子で、両親を善児に殺されたあと、善児の弟子になっていたのですね。 この
しかし容疑者の伯父という人は立派というか、強い人だな。 こういう事件の時、親族は一切関わりを絶とうとするだろうに、取材を引き受け、今までの関わりを話している。 この伯父が今までも容疑者やそのきょうだいたちを気にかけてきたことが分かる。 また、統一教会といかに熾烈にわたりあってきたか、腹に据えかねるものがあったかが。 普通はとてもこうはなれない。 私なら絶対無理。 凶悪犯の親族としては異例の感を受ける。
もう新年になるんですか? きょうクリスマスなんですか? わたしは毎日、地獄の日々で、世の中とのあいだに膜があるようですね〜。 www.shinchosha.co.jp
10年ぶりに二刷りになりました。 このご時世に嬉しくありがたいです! 解説は富野由悠季監督です。 どうぞよろしくお願いいたします。 www.chikumashobo.co.jp 送料無料【中古】愛とまぐはひの古事記 (ちくま文庫) 価格: 956 円楽天で詳細を見る 愛とまぐはひの古事記 (ちくま文庫) 作者:大塚 ひかり 筑摩書房 Amazon
プレジデントオンラインが『毒親の日本史』を紹介して下さいました。 president.jp 本ではリヤ王の次に、下の子二人を殺され自身は上の子に殺された斎藤道三、母に愛された弟を殺した織田信長、実は息子たちの兄弟仲を案じていた毛利元就の話を紹介してます。 『くそじじいとくそばばあの日本史』等でも書いてますが、私、秀吉のことは日本史上でも最も尊敬しているひとりです。 なぜって、秀吉ほど、何のバックグラウンドもなく、ここまで出世した人は日本史上希有だからです。 それに秀吉は、海外に奴隷として売られた日本人を連れ戻すようキリスト教関係者に訴え、国内の「人売買」も広く禁じたんですよ。 それまでは人身売買は横行していたんです。 それが1587年、南蛮奴隷貿易をきっかけに秀吉によって本格的に禁止され、江戸時代になると人身売買的な行為は「借金で女を縛りつけ売春させる」遊廓世界に限られることになります。多
先週金曜(2/4)くらいから首が痛くて回りにくく、同時に左下奥歯が凄く痛くて、つらい。 デンマークの主治医に相談しても関連痛だろうとのことだし、歯に問題はあるにしても、急に痛くなったのは関連痛なんだろう。 なので、首の痛みを治そうとしているものの、五月に出る本のゲラがまた昨日きたから、それもやらなきゃだし……。 そんななか、きのう大きな地震。 怖いし、痛みもあって、五時まで眠れなかった。 福島はほんとに大変だ。 まだ本震の可能性もあるとのことだし、コロナもあるしで、もうオリンピックどころではないのではないか。 昨夜(地震の前)、家人と近くの神社に運動のため散歩したとき、ぶんぶんに太った野良猫三匹に餌やりしている人がいた。 まだ野良猫いるんだなぁ。 毒親の日本史 作者:大塚 ひかり 発売日: 2021/03/17 メディア: 新書
うしろの緑のカバーはタマの。 御骨は駐車場の裏のわずかな土の中に埋まってる。
爺猫ポロ二十歳と二ヶ月ちょっと、きょう1/25になったばかりの0:30ころ、息を引き取りました。
きょうは私の大好きな崇(山口)のお誕生日であると同時に、 爺猫ポロの誕生日でもあります。 なんと二十歳! タマ(16才9ヶ月)や犬のシバ(15才6ヶ月)をはるかに超えての長生き。 まさかポロがこんなに生きるとは思いませんでした。 もともと運動神経は鈍いし、六年位前にはソファから降りた(落ちた)とたんに、突如、半身不随に。 すぐ獣医に連れてったけど、しばらくは芋虫のように転がってるだけでした。そこからここまで回復し、今も右側が不自由で階段などは上れないとはいえ、四つ足なので歩けるし、走りも「欽ちゃん走り」なら凄いスピードが出る。 分からぬものです。 ポロは二十歳になった今日も食欲旺盛、うんちもひとりでできるし、元気そのもの(おしっこはちょっと垂れ流し気味なのと、失敗があるので、おむつをしていることが多い)。 私も八月末に始まった右膝の痛みが慢性化して、激痛こそ治れど、ピリピリ痛やつっぱり感と
きょう、T医科大に、二度目のmriの結果聞きに行きました。 結果は、腰椎・頸椎・胸椎には目立った異常はないとのこと。 今度はリウマチ膠原病内科を紹介されました。 今は激痛はおさまったとはいえ一時は車椅子じゃなきゃ移動できぬほどの激烈な痛みがあって、今もこんなにしびれがあるのに外科的な問題ないということに驚き桃の木……。 そして、年に一度くらい起きる胸痛(これは数年前に心電図とっても異常なく、狭心症だろうが心配要らないと近所の内科で言われた)が土曜に起きた件については、痛みなどのストレスがある場合、心電図に出ない程度の狭心症の発作が起きることがあるとのこと。 いずれにしても内科的な問題のようなのです。 親族が膠原病で死んでるから、膠原病の遺伝はあるだろうとは思う。 しかしそれでこんなに歩けなくなるほど痛くなるものなのか。 きょうも背中にやばい痛みがあって、呼吸が苦しい感じもあるのだが……。
今朝は、昨日よりは痛みが少ない感じがするけど、しびれは変わらず。 昨日とても痛くて、胸痛まであって、もらったリリカの説明みたら心臓疾患ある人(あるかどうか分からないけど、数年前からたまに強い胸痛が数分続くことがあるし)は必ず医師に相談て書いてあったから、今朝はカロナールだけにして、リリカはやめてみたけど、全然変わらない(むしろ歯痛とかなくていい気がする)。 (追記)夕方、右背中上部に、息苦しいまでの強い痛みが……ゆうべ寝る時もここは痛んだし、もともとこの部位は数年前から痛かったのだ。もともとは背中に原因があるのかも……。 (ツイツイキ)夜、右背中上部、ヤバイ痛みで息苦しい。 そして、引き続き『くそじじいとくそばばあの日本史』(10/5〜7発売)の再校がんばってます。 もう予約できますので、 どうぞよろしくお願いいたします!😇🐶🐮 くそじじいとくそばばあの日本史 作者:大塚 ひかり 発
爺猫ポロつんが。 気持ちよさそうにびよーんとのびて寝てる。 文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか (草思社文庫) 作者:ひかり, 大塚 発売日: 2016/12/02 メディア: 文庫 女系図でみる日本争乱史 (新潮新書) 作者:大塚 ひかり 発売日: 2019/09/13 メディア: 新書 女系図でみる驚きの日本史 (新潮新書) 作者:大塚 ひかり 発売日: 2017/09/14 メディア: 新書 これもよろしく↓ www.dailyshincho.jp
『源氏物語』の六条御息所と葵の上の“御車の所争ひ”は有名ですよね。 賀茂の新斎院が立たれ、賀茂祭のための禊ぎを賀茂の河原で行う“御禊<ごけい>の日”、源氏が行列に加わるというので、見物に来た愛人の六条御息所の車を、あとから来た妊娠中の正妻・葵の上の一行が、どけさせ、車のながえを載せる“榻<しぢ>”と呼ばれる台なども壊されてしまった。 その時の恨みなどから六条御息所は生き霊となり、さらに源氏の慰めが足りないことなどから、生き霊の活動が激化して、葵の上は出産後、帰らぬ人となる設定です。 そんなふうに場所争いというのは、自分の権力や地位を見せつける格好の機会でもあり、また恨みのもととなることなのですが……。 うちの15歳と19歳の老犬猫も、時に、場所争いをしとります。 たいていは、先住猫のポロ(雄)が、シバ(雌)の寝床をちゃっかり取ってしまい、それをシバが許容するというパターンなのですが(ポロと
シバ、2020年7/9永眠しました。 2005(平成17)年1/26生まれなので約15歳半。 正式名・峰の小雪姫号。 (追記) シバ、きのう7/9、朝起きたら死んでいました。 午後三時過ぎ、四年前、タマもお世話になったペット霊園の人にきてもらって、きょう骨になって帰って来ました。 ここのところ毎晩、シバは夜鳴きしてたから、最後の夜も弱々しく鳴いていたのに、そのまま寝てしまったことが本当に可哀想で悔やまれます。 猫のポロは気づいていたのに……。 爺猫のポロがそばで寝ていたからさびしくなかったよねと自分に言い聞かせているものの、鳴いているということは私たちを呼んでいたのではないか、と思うと、またどうしようもなく可哀想で悲しいのです。 猫のタマの時は最後まで足がしっかりとして、階段をのぼることはできなくなっても歩くこともできていたし、寝たきりになることもなく、おむつにはなっても、下の世話の必要も
きのう、夜中恐ろしいものを見てしまいました。 猫のポロ(19歳オス)はいつもシバ(15歳メス犬)の大きな寝床を奪ってるせいで、最近はシバははじめからポロの小さな寝床で寝ることが多いのですが(泣)、 昨夜もそんな感じでいたところ、それをポロがじーっと見ていたかと思うと、シバの背中にポポ手をぐいと差し込んだのです。 何をするのかと思いきや、ぐいぐいと力任せに、シバをどかそうとしている! それで勢い余って、自分がひっくり返ってしまいましたw 今までくっついてるの仲良しとか思ってたけど(もちろんそういうところもあるけど)、こういうテリトリー争い的なこともあるんですね。って、まぁ正直、ふたりの様子から気づいてはいたけど、こうして寝ているシバを露骨にどかそうとする現場を見てしまうと、こわいわ〜〜って思ってしまいました。 まぁこういう時もあるんですけどね。これだって、シバがシバ自身の大きな寝床にいるから
シバが15歳になりました! 11/30に余命一、二か月(年内)と言われたシバ、対症療法として、咳がひどくなると三週間おきに水(腹水、胸水など)抜いて、とうとう今日、無事、15歳の誕生日を迎えられました! 今のところ咳も出ず、昨年11月19歳になった猫のポロと元気に共生してます。 もともと犬は好きじゃない、というか、小学生時代、嚙まれそうになって以来、嫌いで、犬を飼うつもりは毛頭なかったのが、GWのある日、当時小学生だった娘がペットのコジマで生後三か月になって売れ残ってたシバを見て「ママも見に来て」と言われ、私も行ってみて抱っこしたらペロリとなめられてヤラレてしまいました。 それで、値引きしてもらったわけです。 帰宅すると四歳だった猫のポロがいなくなり、可愛いから盗まれたか? と本気で思ったものでしたが、おびえてカーテンの陰に隠れてました。 五歳だった今は亡きタマは全然おびえてなかったっけ。
きょうは即位式。 NHKで所功先生が「前近代は中国を手本に、明治以降は欧米を意識して変化してきている」とおっしゃってたのが心に残った。 そうやって柔軟に変化してきたからこそ生き延びてきたんだよな。 本当に長く続く伝統って実は先進的だしラディカルなんだ(ラディカルって根源的という意味もあるんですよね)。 一方アベさんは幻想の伝統を追い求めているんだな……などと思ったりした。 即位式というとどうしても思い出してしまうのは花山天皇と馬内侍。 『江談抄』第一の二によれば、花山天皇は即位の日、“大極殿の高座(高御座)”の上で、鼓や鉦で知らされる刻限の合図の前に、“馬内侍を犯さしめ給ふ”ため、玉の装身具と冠が揺れて鈴の音が鳴った。それに驚いた弁官の藤原惟成は“鈴の奏”と称して、叙位の申文を持参した。 要するにセックスの振動で鳴った天皇の装身具の鈴の音を合図に儀式を始めようとしたところ、天皇は手で惟成を
佐藤雅彦さんに会ったのは二十年前。 「とっぱちからくさやんつきラーメン」という妙なネーミングのラーメンのCMがテレビに流れて、「これは!?」と思って取材することにしたら、製作者として佐藤さんが出てきた。 当時、佐藤さんは電通の、SP局(セールスプロモーション局)から第一クリエーティブ局に移ったばかりで、このCMは佐藤さんの作ったCM第一作目か第二作目だった。当時佐藤さんは33歳だった。 その後の活躍は書くまでもないが、佐藤さんによると、 「ティファニーで朝食を」を見て突如イメージが百くらい湧いて、メモするスピードが追いつかなくなって、「CMを作りたい」と思ったという。 また、SP局時代、クリエーティブ局の人に、 「広告は作品ではない。商品を売るための手段であって、広告自体、商品だ」などと言ったら、 「言うのは簡単だよ。じゃあお前、つくってみろよ」と言われたので、社内の試験を受けてクリエーテ
井原西鶴の作品には元気なお婆さんが多い。 『世間胸算用』には伊勢海老を買い忘れた息子に、稚魚のうち安値で買っておいた海老を高値で売る九十二歳の老母や、なくした銀が一年後、息子のいる母屋で見つかったからといって、一年分の金利を息子から取り立てるがめつい七十一歳の老母が出てくるし(次の近畿「産経」夕刊=毎週火曜連載で書いた)、 『好色一代女』には七十あまりの同性愛の婆さんも出てくる。 西鶴の作品は「好色」と付くものが多い割に、あまりエロくはなく、むしろ当時の優れたルポルタージュとして読めるのでは? と思っていたが、 西鶴って、今なら優秀な社会学者になれたんじゃなかろうか(社会学者をしながら、小説を書くような感じの)。 西鶴の何が凄いって女性同性愛をはっきり書いているところだ。 平安末〜鎌倉初期に書かれた『有明けの月』なども女性同性愛的な要素はあるけど、はっきりと、ではない。 男性同性愛はすごー
いま出てる「週刊現代」11/2号で、 轡田隆史さんが「人生のことば」という連載の丸1ページ使って、 私の『ブス論』(太古、ブスは女神だった)を紹介してくれてます。 絶版なのが残念だけど、自分の書いた本が時を経ても、こうして評価されるって嬉しいです。 週刊現代 2013年 11/2号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/10/21メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る
東原伸明、ローレン・ウォーラー編『新編土左日記』(おうふう)を、 ご恵贈頂きました。 英文の解説が付いているところが、 英語の勉強になりそうで、 受験生や大学生にうってつけな気がして、 そそられる。 と、思いきや、それだけではありませんでした。 というのも、この本のタイトルをよく見ると、『土佐日記』ではなく『土左日記』。 なぜなんだろう!? と、解説を見たところ、 「現存する伝本がすべて『土左日記』という表記であり、『土佐日記』という表記ではないという理由による」 とのこと。 そして、「土左」という国名の表記は、 「『古事記』等に見られる一時代古いもの」 で、平安時代において、紀貫之が土佐の守として赴任していた頃は、「土佐」と表記するのが普通だったそうです。 本書の編者は、 「書き手である紀貫之が、歴史地理的な実在の地名「土佐」とは異なる、「土左」という表記をとることにより意図的に、歴史地
『女嫌いの平家物語』のことをブログで書いてくれてる人が。 わたしのすでに絶版になった『ブス論』や『美男の立身、ブ男の逆襲』についても書いてくださっている。 ありがとう〜。 http://aragnee.blog89.fc2.com/ そして、伏見憲明さんの『百年の憂鬱』、最初、娘が一気に読んでしまっていたので、面白いのだとは分かっていたが、本当に読み始めたら一気だった。 第一世代・松川さんの憂鬱と狡猾が第二世代の義明や、今は颯爽としている第三世代のユアンの未来にも重なる。 他人事だと思っていたら、全然違った。 アメリカで幼少期を過ごした母(私の)のこととか、彼女が私に与えた影響とかも嫌でも心に浮かんでくる。 なんで私が全然違うように見える伏見さんの書かれるものや、伏見さんに引き寄せられるのか、という理由もちょっとだけ垣間見えた気も。 伏見さんの『百年の憂鬱』は、 きっと読む人に、 自分のル
山本淳子さんの『わたしが源氏物語を書いたわけ』というタイトルも衝撃的でしたが、助川幸逸郎さんの、 『光源氏になってはいけない』 も強烈なタイトルです。 さすがは『源氏物語』、もう出尽くしたかと思いきや、最近また次々とこうして今までになく面白い『源氏』本が出ているんですね。 11/22創刊の「週刊朝日百科 絵巻でよむ源氏物語」の鼎談(「平成の女房が噂する源氏の恋」)が11日にあったので、その行き帰りにでも読もうと持っていったところ、これがタイトル以上に楽しめた。 「日本の最高権力者は、<空気>でしょう。」という冒頭から、『源氏物語』時代の貴族たちがいかに空気を読むことに汲々としていたか、そういう社会で並外れた才能をもっていた紫式部が、どれほど生きることに困難を感じていたか、ときて、すでに共感の嵐なのですが、 『源氏物語』は「セミノンフィクション」という、画期的なジャンルを開拓した作品」であっ
『私が源氏物語を書いたわけ』、 この、どきりとするタイトルは山本淳子先生の新刊。 読んだのはまだ三分の一ですが面白いです! 紫式部が一人称で人生や源氏物語について語るというアイディアが凄い。 紫式部の自伝でありながら伝記でもあり、彼女や当時の人の考え方と同時に源氏物語のポイントもつかめる、という仕組み。 随所に紫式部集や紫式部日記、源氏物語から歌の引用があるのですが、歌の引用って意外と読む気がしないものなのに、この本の訳はとてもすんなり頭に入ってきて、読むのが楽しい。 憂き世を生きた紫式部の「心の伝記」(『私が源氏物語を書いたわけ』あとがき)に、憂き世をしばし忘れる自分がいます。 うちの子にも読むよう勧めてます。 私が源氏物語を書いたわけ 紫式部ひとり語り 作者: 山本淳子出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2011/10/20メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 39回この商
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