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今日から3日間、最強コンピュータ将棋ソフトを決める戦い、第3回将棋電王トーナメントが行われます。 3日間ともニコ生で中継。 私は初日に立会人を務め、ニコ生にも出演します。 live.nicovideo.jp 優勝候補は、昨年準優勝で、今年のコンピュータ将棋選手権ではぶっちぎりの強さを見せたPonanza。 続いて今年の電王戦出場組の大樹の枝(Aprey)、超やねうら王が有力でしょう。 そしてダークホースは電王トーナメント初登場の技巧。floodgate(コンピュータ将棋の対戦サイト)ではPonanzaを破るなど前評判が非常に高く、台風の目となること必至です。 人間同士とはまた違った戦いで面白さは別物です。 私自身も楽しみにしている3日間です。 なお明日(22日)は将棋の日in倉敷で日本将棋連盟モバイルのブースを出店します。そのまま関西地方に滞在して翌日(23日)は大阪職団戦で日本将棋連盟モ
先日、若島正著「盤上のファンタジア」という詰将棋作品集を解いていると書いたところ、業界内で意外と反響がありました。 詰将棋が解ける時 その作品集の中の問題で、合計10時間以上苦しんだものがありました。 問題の途中図に以下のような部分図が発生します(ネタバレを防ぐため、一部の駒は除いています)。 ここで▲7二銀打と攻めると、非常に際どいのですがどうしても詰みません。 この図に至るまでの手順もとても複雑。そして総計で10時間以上経ったある時、▲8二銀と打つ手を発見しました。 6一の銀も取られますし、不利感のある手です。 ですがこの手が妙手で、以下は守備馬の只捨てなどを経て17手程度かかって収束します。 この▲8二銀に辿り着いた時、守備馬の只捨ても含め、その後の17手が瞬く間にわかりました。 10時間以上分からなかったのに、1手(▲8二銀)が見えたことで何故一気にその後の全てが分かるのでしょう。
finalと銘打たれた4回目となる電王戦が終わりました。今まで以上に様々な面で話題になりました。 第4回電王戦の戦いは、野月七段による第5局観戦記で総括されています。 電王戦FINAL第5局 観戦記 野月浩貴七段 | ニコニコニュース どの観戦記も素晴らしいですが、こちらも必見です。 先日放送された羽生名人とカスパロフの対談で、カスパロフが 私は人工知能の発達を前向きに捉えている。人類を脅かす存在ではなく、我々にとって便利になると信じている。そのためにもチェスや将棋のコンピュータ対決の経験を活用する事が重要。人間とコンピュータの考え方の違いが明らかになり、協力する方法を編み出すことができる と話していました。(ETV特集「羽生善治×ガルリ・カスパロフ対談」。人工知能、加齢、引退、チェスと将棋の違いなど | 将棋ワンストップ・ニュースより引用) この電王戦では出場した方々が死ぬ気で対峙したこ
第5局は阿久津八段が勝ち、トータル3勝2敗で人類が電王戦初の勝ち越しを決めました。 阿久津八段が対人では指さないであろう、AWAKEの弱点を突く指し方を採用し、AWAKEがその筋に入ってしまったところで開発者が突然投了の意思表示をしました。 全てを一人で抱えてルール内で勝つために最善を尽くした阿久津八段、そのルール内で覚悟ある決断を下したAWAKE開発者の巨瀬さん。 わずか49分の対局でしたが、しびれるものがありました。 開発者の投了でいえば、第1局はAperyが最後の一手まで指し、それを開発者の方はじっと見守っていました。 今回とは真逆のケースです。 コンピュータを司る人間が最終的に判断を下すこと、その是非というと言い過ぎかもしれませんが、人間とコンピュータの関わり方という点でこの2つの投了は深い意味を残しました。 Ponanza開発者の山本さんが昨日の記者会見や先日のAppleでのイベ
残念ながら稲葉七段が敗れ、棋士側から見て2勝1敗となりました。 当日は函館での大盤解説を担当しました。 多くの将棋ファンの方に足を運んでいただき、ありがとうございました! 解説に集中していたため、将棋の詳しいことは検証出来ませんでした。 なので今回は解説会でのことを振り返ります。 ・女性が多く(3割位)、平均年齢も低め。普段とはちょっと違う雰囲気でした。解説会場がオシャレだったことも関係があるのかも。 ・函館での大盤解説会は久しぶりとのことで、ファンの方は待望の日だったようです。現地解説を行った甲斐があるというものです。 ・お客さんがとても温かく、楽しい雰囲気で終始解説することができました。 ・入玉模様で解説難易度が高い展開でしたが、聞き手の二人(竹部女流、藤田女流)に助けられました。さすがはニコ生で人気のお二人でした。 ・予定よりも随分多くの時間ニコ生に登場しました。ニコファーレとの中継
これぞ電王戦、という展開でした。 永瀬六段が有利になったのでは、と思ったところでの角不成、そして終局。 呆気にとられて観ていました。 Seleneほどの強いソフト、そして素晴らしい開発者の方がおかしたまさかのミス。想像を絶するほどの研究量でそれを発掘し、思わぬ形で表した永瀬六段。それがソフトの弱点を露呈させる局面での披露と、色々なことが重なりあい、奇跡のようなシチュエーションでした。 永瀬六段の研究はその一端を見聞きしていましたが、鬼気迫るものがありました。危なくなったらこの弱点を突けば勝てる、という悪魔の囁きは何度も聞こえたことでしょう。その中で準備に準備を重ねるのはなかなか出来ないこと。棋士人生というより、人生をかけて取り組んでいたように思います。 一方、そんな永瀬六段ですら練習ではSeleneにかなり負かされたようです。Seleneの強さを肌で感じ、敬意と危機感によって生み出された準
斎藤五段が完璧な準備でAperyに完勝。団体戦としては幸先の良い1勝をあげました。 この将棋は35手目▲2一飛成の局面が大きなポイントでした。 ここでAperyは△4四角。おそらく敗着となった一手です。△4七歩成と指すべきでした。 △4四角に▲5五角△同角▲同歩△4七歩成▲6一竜△7二角▲4三歩△同金▲6四竜△5七とと進行。ほぼ一本道です。 ここでもし△4四角▲5五角△同角▲同歩が入っていなければ先手の歩が5六にいるので、△5七とでは△5四金の活用が竜取り&飛先を通す味の良い一着で後手優勢です。 よって先手は▲6四竜で▲1一竜としますが、△5七とと銀を取った局面はどちらが有利かハッキリしません。 △5七との後は▲6五竜から斎藤五段がリードを広げ、隙の無い指し回しで勝利へたどりつきました。 ▲5七銀からの踏み込みで斎藤五段が良くなったかは微妙で、Aperyが△4四角と指さなければAperyが
明日14日に第4回電王戦が開幕します。 開幕カードは斎藤五段-Apery。 将棋電王戦FINAL 第1局 斎藤慎太郎五段 vs Apery - 2015/03/14 09:30開始 - ニコニコ生放送 棋譜中継は日本将棋連盟モバイル独占です。 【電王戦FINALへの道】#67 斎藤慎太郎の作戦 ‐ ニコニコ動画:GINZA この動画で斎藤五段が語っていますが、Aperyは振り飛車を選択する可能性が高いようです。コンピュータの振り飛車は強敵だと前々から言われていますが、果たして斎藤五段は攻略することが出来るでしょうか。 何故コンピュータは振り飛車が強いのか、その前に人間とコンピュータの比較を見てみたいと思います。 人間とコンピュータでは 序盤・・・人間>コンピュータ 中盤・・・人間<コンピュータ 終盤・・・人間=コンピュータ というのが現状です。 終盤はコンピュータが強いと思われていますが、
遅ネタですが大晦日に行われた森下九段のリベンジマッチ。先日森下九段の判定勝ちという形で決着がつきました。 この戦いは継ぎ盤ルールによって人間の思考が見えるという、意義深いものでした。 将棋電王戦リベンジマッチ 森下卓九段 vs ツツカナ | ニコニコ動画 コンピュータに対するプロ棋士の秘策とは!? 将棋電王戦リベンジマッチ観戦記 | 日刊SPA! PVです。2014.12.31「電王戦リベンジマッチ」森下卓九段 vs ツツカナ ‐ ニコニコ動画:GINZA このリベンジマッチ、第3回電王戦森下九段-ツツカナ戦との違いは ・持ち時間3時間切れたら一手10分 ・継ぎ盤の使用可 このうち持ち時間は同条件なので、継ぎ盤の使用が人間側に有利な点です。 この継ぎ盤の使用について、本当に実力の底上げが出来るのか半信半疑でした。 しかしいざ本番、森下九段の指された将棋を見て有効な武器であるということを認識
2023-12-31 一週間(12/25~12/31)の執筆・活動記録まとめ Yahoo!ニュース 毎週日曜日に一週間の執筆・活動記録をまとめています。 12/27(水) 年末にかけて、Yahoo!ニュースに藤井八冠の2023年の活躍について書いてきました。 最終第6弾は挑戦者の戦略と、2024年について。 news.yahoo.co.jp 12/31(日) 2023年を振り返りました。… 2023-12-31 2023年 活動報告 社会の活動が正常に戻った2023年。なんでもない日常がありがたいことを再認識した一年でした。 社会の正常化に伴い、多くの変化が生まれた一年になりました。 対局 年内最後の一局を勝って、勝ち越しで終えることができました。 春~夏は棋王戦と朝日杯で予… 2023-12-24 一週間(12/18~12/24)の執筆・活動記録まとめ Yahoo!ニュース 毎週日曜日に
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