サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
www.wti.jp
株式会社Wave Technology(WTI)の社長 石川高英です。 今日は、海中での応用にも期待がかかる、ワイヤレス給電(WPT)のお話です。 日本近海には,メタンハイドレートやレア・アースなどの海底資源が大量に存在していることが判明しており、今後の開発が大いに期待されています。 また、地上より強風が得られやすく、設置場所の確保もしやすい特徴を持つ、海洋風力発電の設置もこれから大いに進んでいくことでしょう。 海洋探査には、海中を動き回りセンサーで情報を収集する海中探査ロボットや潜水艇を使用します。 また、海上風力発電機の海中部分の点検は、海中ロボットを使用して行います。 これらの海中ロボットや潜水艇には給電する上で大きな課題があるのですが、何だか分かりますか? 給電ケーブルで給電する際は、風力発電機などの人工構造物に給電ケーブルがからまるリスクがあります。 ケーブルを使わない場合は、2
こんにちは、第二技術部パワーデバイス設計第二ユニットの長岡です。 今回が2回目の登場になります。よろしくお願いします。 直近の気になる話題は、中国での新型肺炎のニュースです。 過去のSARSやMERSに比べて、致死率自体は高くないようですが、乾燥する冬と人の移動が多い春節という、時期的な部分に拡大の恐怖を感じています。日本でもインフルエンザが流行っていますので、手洗い、うがいはサボらずやりたいと思っています。 さて、本題の新人教育についてですが、当社の新人に対し4月に行われる集合研修の様子は過去のブログで何度か取り上げているため(興味のある方は最下段にあるリンクを参照ください)、今回のブログでは5月以降の新人教育について、教育担当者目線での内容(準備や苦労)を紹介させていただきます。理由は、昨年5月に私の部下(以下、『後輩』)として初めて、新入社員が配属されたためです。 新人教育の話を始め
みなさん、こんにちは。第一技術部 構造設計課の竹森です。 我々は筐体設計を初期段階(構想段階)から課題抽出・方向性の検討を行い、仕様に応じて熱・応力のシミュレーションでそれぞれの課題を検証しながら進めております。 【筐体設計で必要となる技術はこちら】 機構設計(防水設計・小型化)の請負・受託 熱流体解析を用いた放熱対策 応力解析を用いた強度検証・対策 そして、設計後は仕様を満足しているかを試作品で評価する必要があります。今回は、モバイル通信機器の開発・設計業務で行う代表的な評価(落下試験、防水試験)についてお話しします。 1.落下試験 筐体の強度を確認するのに最初に行う試験です。 手で持って落下させた場合、注意していても落下する間に姿勢は変化します。落下で生じる故障には、衝突箇所に強く依存して現れる故障があります。そのため、落下試験は姿勢を維持したまま落下させることが重要になり、下図のよう
こんにちは。Wave Technology(WTI)電源設計課の芝軒です。 私は、入社以来10年以上にわたり電源に関する業務に携わってきました。そこで今回は、目の前に迫っている産業革命について書きたいと思います。電源と産業革命!?・・・全く話が繋がっていないですが、話を進めますね。 2020年になり2ヶ月近く経ちましたが、今年、2020年は第4次産業革命が起きようとしています。恥ずかしながら私はすでに3回も産業革命が起きていたとは知りませんでした。産業革命と言えば、歴史上の出来事、自分には無関係な出来事と思っていましたが、その産業革命が今始まろうとしています! 既に皆さんはご存知かも知れませんが、簡単に第4次産業革命をご説明します。この第4次産業革命は、日本でも今年から本格運用が開始される「5G」によって引き起こされます。これまでアニメや映画の世界の中だけであった“モノ”が、実際に私たちが
みなさん こんにちは!第一技術部 基板設計課の木戸です。 当社では、基板設計CAD『CR-5000 BD(Board Designer)』を駆使し、様々な基板設計を行なってきましたが、この度念願だった最新の基板設計CAD 『CR-8000 DF(Design Force)』を導入しました!!!(当社の基板レイアウト設計受託サービスはコチラ) (・・・と言っても世間では導入されている会社様は多いようですが。。。) なぜ、念願だったかと言うと、当社に基板設計をご依頼いただくお客様の中には既にCR-8000 DFをお持ちで、「同じCR-8000 DF環境で設計して欲しい!」とのご要望にお応えできていなかったからなのです。 それに加えて、実は当社のCR-5000 BDは諸事情により、ちょっと古いバージョンで、CR-5000 BDをご指定の場合もお客様にバージョンダウンのお手間をお掛けする必要があっ
みなさん、こんにちは。 株式会社 Wave Technology 通信設計第一課の大塚です。 以前、技適についてお話しましたが、お問い合わせが増えてきましたので、もう少しお話したいと思います。 ■技適申請に必要なものは... お客様から、技適申請に必要なものを教えてほしいとお問い合わせいただくことが多くなっていますので、技適の申請に必要となるものをBluetooth(BLE) のモジュールの申請を例に説明します。 まずは、申請書類に必要なものです。 以下の書類を準備していただく必要があります。 ◆無線設備系統図 無線設備の回路ブロック図です。 お客様で準備できない場合は、当社で通信ICのデータシートから作成することもできます。 ◆部品の配置を示す写真又は図 次に、審査を受ける機器はもちろん必要ですが、それだけではなく、以下のソフトウエア(試験モード)を準備していただく必要があります。 ◆各
みなさんこんにちは。WTI 第二技術部 部長の矢野です。 今回は、リバースエンジニアリング Plusのサービスについて、近況と今後の取り組みの一部をご紹介したいと思います。 昨年9月のブログ「WEBからのお問い合わせ件数NO.1はリバースエンジニアリングPlus」で少しご紹介させていただきましたが、リバースエンジニアリングPlusは既にお取引いただいているお客様からのお問い合わせに加え、WEBからのお問い合わせが急増しております! 1年の中で波はありますが、この流れは当面続くのではないか?と感じております。“世の中の役に立つ、より良いものを作ろう! ”というお客様の強い気持ちを感じますね。 WTIのリバースエンジニアリング Plusは、 「自動車」「車載」「医療」「ヘルスケア」「産業・民生機器」「各種電源」 等、幅広いジャンルを対象にご利用いただいております。 私たちも、リバースエンジニア
みなさんはじめまして。今年度入社しました第一技術部 システム設計課の高尾です。 よろしくお願いいたします。 今回は回路設計者に必要な電気・電子の回路技術についてお話しいたします。 (当社の電気設計受託サービスはこちら,技術講座はこちら) 回路技術と聞くと工学系を専攻されている方なら講義で習った知識を思い出すのではないでしょうか。 しかし、その知識を実際の業務に用いるには、+αの知識が必要になります。 講義では回路電流や電力を計算するとき、抵抗やコンデンサの定数を一定値で計算したと思います。 しかし、実際の部品には許容差というものが存在します。例えば、許容差±5 %の100 kΩ抵抗の場合、抵抗値は95 k~105 kΩの範囲で考える必要があるのです。 また許容差の大小は、要求仕様などを考慮しながらどの程度にするか決める必要があります。 このように回路の実務技術を学びながら日々過ごしています
みなさんこんにちは。技術教育センター長の前川(まえがわ)です。 もう早いもので12月の師走になりましたね。WTIでは4月に入社した新入社員が毎月、電気系基礎理論の4講座で元気に勉強しています。今回のブログでは、その中の一つの電磁気をとりあげ、「なぜ電磁気なのか?」について書いてみましたので、お気軽にお読みください。 このブログでは、当社メインキャラクターの「なみりん」を研修中の仮想新人として、イッくんとのインタビュー形式とさせていただいています。(イッくんは下名のニックネームです(イクセイ)) ■なみりん: 電磁気を勉強しているけど、内容が難しいし普段はあまり使わないような気がするわ。なぜ、電磁気なのかしら? ■イッくん: それには、二つの理由があります。 いきなり大きなお話ですが、まず一つは、宇宙を支配している「力の原理」(相互作用)は四つであり、電磁気はその中の一つだからです。その四つ
こんにちは、営業部 ソリューション営業課の梶原です。 二回目の登場となります。 今回のブログは、当社の「提案力」についてお話させていただきます。 いささか手前味噌な内容も盛り込まれておりますが、お時間が許すようであればご一読ください。 当社では、開発設計の各種技術サービスをご提供させていただいておりますが、「技術コンサルティング」も新たなサービスとしてご提案させていただいております。 今回は、製品筐体の防水設計でお困りのお客様に対して、「技術コンサルティング」として製品開発サポートの提案をさせていただいた一例をご紹介いたします。 [お客様からのご相談内容] ● 製品:屋外設置のセンサ端末、携帯型センサ端末等 ● 防水等級:IPX4~8(製品によって等級の違いあり) ● お悩み: 各種端末の筐体防水設計において、どのような指針で設計したらよいかのルールがない 社内に防水設計経験豊富なエンジニ
みなさん、こんにちは。 ソフトウェア設計課の中野と申します。よろしくお願いいたします。 今回は、最近ソフト課で流行っているマイコン、ESP32でOTAを用いたプログラミングにトライしてみましたのでご紹介いたします。 (当社のソフトウェア開発受託サービスはコチラ) 【ESP32とは】 Wi-FiとBluetoothを内蔵するマイコンで、上海に本社を置く無線チップメーカーEspressif Systemsが製造を行っています。 CPUはXtensaデュアルコア32ビットLX6マイクロプロセッサで、Wi-Fi、Bluetooth以外に、12ビットのADC、8ビットのDAC、SPI、UART、I2C、I2S、PWM、Ethernet等のインターフェースを内蔵しています。 【OTAとは】 OTAは Over The Air の略で、プログラムの書き込みを、Wi-Fiや携帯電話に使われるデータ通信、B
みなさんこんにちは。高周波デバイス設計課の藤井です。 私が携わっている高周波の分野では、回路設計を行うにあたって回路シミュレーションの活用が必須になっています。 (当社の高周波(RF)の対応実績はこちら) 例えば高周波アンプの設計を行うときは増幅デバイスのSパラメータなどを元に整合回路を設計し、バイアス回路などの周辺回路も含めて増幅器全体の特性を計算し、回路パラメータを調整して最適な回路仕様を決定します。 これらの作業は非常に多くの計算を必要とするので手計算で行うのは困難です。 回路シミュレータを使うと高速にミスなく計算でき、回路パラメータの最適化機能もあるので、これらを活用することで初めて時間効率の良い回路設計が可能となっています。 一方で、回路の理解が浅くても見様見真似で回路シミュレータに回路入力し、最適化機能をうまく使えばそれらしい結果を得ることもある程度できてしまう場合があります。
こんにちは。初めまして。Wave Technology(WTI)の田川です。 今春新たに電源設計課の所属となりました。 電源設計課のNew Faceとはいえ、弊社WTI入社以来”電源“と呼ばれる製品の開発設計にも携わってきました。 (WTIの電源設計サービスはこちらをご参照ください) 私にとって、電源といえば業務で担当した『製品の特性評価用に開発した検査治具内蔵のAC-DC電源とレギュレター電源』や、『マイコン回路用電源』が思い浮かびます。いわゆる、整流回路やリニア電源に分類されるものです。 他には『スイッチング電源』『デジタル電源』なども思い浮かびます。 “電源”って、幅広い言葉ですよね。 皆さんは、“電源”と聞いて何を思い浮かべられるでしょうか? 写真のような電源マークを思い浮かべる方もいるでしょう。PCや電気機器の電源スイッチ部分にこのマークがありますよね。 (この電源マーク、実はW
みなさんはじめまして、第一技術部 光デバイス設計課長の小林です。よろしくお願いします。 光デバイス設計課は、その名のとおり、光デバイス関連の業務を遂行していますが、私は設計そのものではなく品質保証関連の業務に従事しています。 今回は、私が従事する品質保証業務で扱う信頼性技術について簡単にご紹介したいと思います。 ■信頼性技術とは? 信頼性技術とは何なのでしょうか。まずはこの点からご説明したいと思います。 信頼性技術は、様々な信頼性試験を実施し、製品の故障がどのように発生するのかを評価・解析し、故障メカニズムを理解することによって製品の信頼性を向上させる技術のことです。簡単に要約すると“良品から不良品となるプロセスを取り扱うのが信頼性技術”となります。 なお、故障を作り出す因子は、大きく3つあります。 潜在的に内在する弱点(内因) 使用環境の温度/湿度変化や実使用で加わる熱などの外的なストレ
みなさん、こんにちは。 株式会社 Wave Technology 通信設計第一課の大塚です。 ■特定小電力無線(特小)とは? 皆様は、特定小電力無線をご存知ですか? 略して特小と呼ばれたりもします。 (IoT組込み機器と当社の実績はコチラ) 店舗などで店員さんが連絡用に使っている「業務用トランシーバー」が特定小電力無線(特小)を使用した無線機に該当します。 電波法では、『無線局を開設しようとする者は、総務大臣の免許を受けなければならない。』と決められています。(=無線従事者免許) ここで言う無線局とは、『無線設備及び無線設備の操作を行う者の総体』のことを指すので、電波法に従えば“無線を使用する場合には免許が必要”と言うことになります。 あれ?ちょっと待って!? 店員さんはみんな免許を持っているの? と思ったあなた、するどいですね! 実は、例外があるんです。 発射する電波が極めて弱い無線局や
こんにちは、パワーデバイス設計課パワー設計第二ユニットの中本です。 今回が初登場になります。よろしくお願いします。 当社では様々な技術サービスを提供させていただいております。私が携わる分野においては、パワー半導体の評価サービスが好評をいただいており、中でも特にお問い合わせが多い内容はスイッチング特性の評価サービスです。スイッチング特性評価の概要については当社ホームページの「パワーモジュール評価」サービスのページに詳細を載せていますので、ご参照ください。 今回はそのスイッチング特性評価において、重要な測定器であるオシロスコープについてお話しいたします。 オシロスコープとは電気を目で見る基本的な測定器です。パワー半導体の分野においても例外ではなく、スイッチング特性評価において、パワー半導体の電気信号の変化を時間の経過とともに観測する手段にオシロスコープを使います。 過去のブログの抜粋になります
chemSHERPA(ケムシェルパ)入門講座 3⽉開催予定の技術講座は、新型コロナウイルスの感染拡⼤防⽌の観点から、中⽌とさせていただくことになりました。ご理解・ ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。 4⽉以降の講座は現時点では予定どおり開催する予定ですが、今後の状況により変更する場合がございます。 講座概要 WTIでは化学物質管理の法規制やchemSHERPAでお困りのお客様に向けて、「chemSHERPA(ケムシェルパ)入門講座」をご用意いたしました。 本講座では製品含有化学物質の必要性や関連する法規制を解説し、chemSHERPAを実際に操作していただきながら、わかりやすく解説いたします。chemSHERPAを使ったことがない受講者様でも理解できる内容となっております。 受講対象 初めて製品含有化学物質管理をご担当される方 お取引様から化学物質管理を要求されている方 これからc
講座概要 『電子回路の基礎講座PLUS (2日間コース)』は、座学と実験を併用し、技術文書の書き方も学べる実践的な基礎講座です。 新卒者・非電気系技術者の方など、電子回路の知識が乏しい、あるいは全く無い方であっても、電子回路の理解を深めながら実戦的スキルも身につけていただくことができます。 回路理解のためには原理原則に基づく基礎理解が最重要です。当講座は原理原則重視のプログラムになっています。 座学と実験併用のオリジナルプログラムで理解を促進いただけます。 技術文書の書き方の基礎も学べます。「実務に役立つ!」と大好評な、当社だけのプログラムです。 テキストサンプル 受講対象者 電子回路をあらたに学ばれる新卒者、非電気系技術者の方 以下の受講要件を満たす方であれば電子回路の知識が無いあるいは乏しい方でも受講いただけます <受講要件> ① 高校物理レベルの電気的知識を有する ② 当該技術分野に
l ハード・ソフトの両側面から最適なFPGA設計をご提案します l 設計資料が残っていないEOL対応もリバース解析から対応します l 論理検証だけでなく、実機検証も行うことで品質を確保します
みなさん、初めまして。ソフトウェア設計課の楊です。 私がプログラム開発する中で一番難しいと感じたのはアルゴリズムの実装です。 アルゴリズムの中には面白いものがたくさんあり、最近機械学習に関連する強化学習の一つであるQ-Learningに触れる機会があり、それを実証するプログラム(Cheese Puzzle Simulator)を作成してみました。 Q-Learningは、強化学習のアルゴリズムの一つで、自動運転からフィンテックまで様々な分野で活用されています。 ここでQ-Learningのアルゴリズムを簡単に紹介したいと思います。 <課題> 図に示すように迷宮にネズミとチーズと毒薬があります。ネズミはどういうふうに行けば一番高いポイントでチーズの山に辿り着きますか? ポイントは、チーズ*1個=1, チーズ*2個=2, チーズの山=10, 毒薬=-30, 何もない=-3とします。 <解説>
みなさん、はじめまして。WTI光デバイス設計課の山野です。どうぞよろしくお願いします。 私は品質保証関連の業務に従事しています。 品質保証関連の業務とは、企業が提供する製品の品質を保証する業務のことで、主な業務内容は“信頼性検証”と“クレーム対応”です。 今回のブログではクレーム対応についてご紹介したいと思います。 クレーム対応とは読んで字の如く、お客様からクレーム(異常、故障)のご連絡を受けて、製品の故障解析を行い、原因究明や故障メカニズムを解明し、関連部門と共に根本対策、流出防止策を実施し、効果を確認することです。大まかなクレーム処理のフローは下図のとおりです。 製品に不具合が発生した時には、原因を調査し、対策を行います。 不具合は、製品の規格外の使用で破損することもあれば、製造工程における問題で、不具合が発生することもあります。また、構造や材料起因で不具合が発生することもあります。
みなさん はじめまして。第一技術部 構造設計課の瀬角です。 今回は、電子製品の熱設計に関して、熱問題の予防診断についてお話しします。 【熱シミュレーションについて】 私は、お客様の熱に関する問題を解決する業務に携わっています。 例えば、お客様が開発中の電子製品に対して、熱シミュレーションで熱問題を抽出し、改善提案を行わせていただいています。また、お客様の試作品が既にある場合には、その試作品をお借りして温度の実測・評価をさせていただくこともあります。 WTIの熱シミュレーション業務では、お客様から「開発製品に熱問題が発生しており、これを解決してほしい」というご依頼が多くあります。このような場合には既に実機があるため、実際の温度を測定することで熱シミュレーションの精度を向上して、より具体的な熱対策をご提案してきました。 【製品要求性能と熱問題】 ところが、最近の業務でこんなことがありました。
皆さんこんにちは。通信設計第二課の池口です。 今回は電気回路の「無限大」の話をしたいと思います。 電気回路の説明で「無限大」というのを時々目にします。オペアンプ(図1)のゲインや入力インピーダンスなどで「無限大なので無視できる」というものです。理解するには楽なのですが、これで思考停止になってはいけない、という話です。 (当社の電気設計受託サービスはこちら) 図1.オペアンプ 教科書などでオペアンプのゲイン(開ループゲイン)は非常に大きく無限大と言ってもいい、と聞きますが、実際の電圧利得は100dB程度です。 電圧利得が100dBとは10万倍のことです。 さらにオペアンプのゲインには周波数特性がありますので、DC付近では100dBあったものが100kHzになると40dBくらいになるものもあります。40dBだと100倍です。こうなると無限大とみなすことはできません。 オペアンプでゲイン10倍の
(1)導体材料とソルダーレジスト プリント基板の構造は、絶縁体材料と導体材料で構成されています(絶縁体材料は前回のブログ『知ってます?基板の種類と用途』をご覧ください)。 導体材料は、銅箔を使用し1オンスである35μmが標準です。銅箔厚によって、配線のライン&スペースや配線に流すことのできる電流量が異なります。 例えば、配線をできるだけ細くしたい場合は9μmの薄い銅箔を使用し、電源基板など大電流が必要な場合は70μmの厚い銅箔を採用するなど、設計仕様を満足するよう銅箔厚を検討します。 また、一般的に基板表面にはソルダーレジストが塗布されており、部品の実装時にハンダが不必要な部分へ付着してショートするのを防止する役割があります。 同時に、保護膜として、ほこり・熱・湿気など外部からのストレスから配線パターンを守る役割も果たします。 (2)基板の構造検討は最初が肝心 これら基板構造の選択基準とし
みなさん、はじめまして。東京事業所パッケージ設計課の吉川です。 今回はノイズ解析のための電気特性モデルについて紹介します。 ◆ノイズ解析の重要性 みなさんがお使いのパソコンやスマートホンなどのデジタル機器は、近年その高速化がめざましく、「CPUの動作周波数が1 GHz(ギガヘルツ)・・・」など、耳にする方も多いと思います。 ちなみに1GHzの動作周波数とは、1秒間に10億回の信号を処理することを指しています。どれくらい速いかというと、処理1回あたりの時間は1ns(ナノ秒)で、なんと、光でも30 cmしか進めません。デジタル機器の根幹をなすデジタルICは、このように超高速で「0」と「1」のデジタル信号を処理しているのです。 そこで問題となってくるのが信号処理の際に発生するノイズです。僅かな電圧変動や時間変動が、デジタル機器の誤動作の原因となります。このため、お客様がICチップを開発するときは
皆さん、初めまして! 東京事業所パッケージ設計課の秋元です。 前回の半導体パッケージ紹介 第6弾のブログでは、車載マイコン用半導体パッケージの特徴を紹介しましたが、今回は半導体パッケージの放熱対策について紹介します。 ◆ 半導体パッケージは放熱対策が重要 私がパッケージを開発している車載用半導体は、エンジン制御や車内外の電装部品、安全装備など様々な用途に使われています。 車載用半導体パッケージには、 エンジンルーム内などの過酷な高温動作環境への対応 LSIの高集積化や高速動作化に伴うLSIチップ自体の発熱量の増加 搭載される電子機器の小型化/高密度実装のためパッケージの小型化 といった技術課題があります。 高温動作環境やLSIチップの発熱量の増加、パッケージの小型化による放熱性の悪化は、LSIの電気的性能へ影響するだけではなく、製品寿命が短くなる場合があります。 車載用だけでなく、搭載され
「LSIパッケージ」 評価解析/故障解析サービス 当社のLSIパッケージ評価解析/故障解析サービスは、単なる評価解析の結果報告で終わるわけではありません。 当社が保有する LSIパッケージ設計技術 シミュレーション技術 評価解析技術 を活用して、故障原因の推定やシミュレーションに基づく最適構造のご提案まで、設計/開発会社としての知見を生かした受託サービスをご提供できることが特長です。 当社から最適な解析手法、解析ステップをご提案します。 評価解析結果の報告だけでなく、故障原因の推定まで実施します。 解析結果から「発生工程の絞り込み」や「構造最適化」に向けた解析をご提案します。
みなさん、こんにちは。第二技術部 パワーデバイス設計課の岡田です。 今回は、現在新大阪で開催中のパワーエレクトロニクス講座(以下、パワエレ講座)についてご紹介します。 講座の詳細とお申込みは、当社パワーエレクトロニクス講座のページをご参照ください。 まず初めに、パワエレ講座を開催することになった経緯をお話します。 数年前に、あるお客さまからパワエレの基礎知識を学べるパワエレ講座を開催してほしいとご相談をいただいたことがありました。対象は新人技術者ということでした。私たちが持っている技術がお役に立てるのなら喜んでご提供しよう!ということで、パワーデバイスの動作原理からインバータの原理まで習得していただく講座を開催することにしました。 講座のすべてのカリキュラムを、自分たちが学んできた過程で重要であったところ、理解しにくかったところなどを紐解きながら、オリジナルカリキュラムとテキストに仕上げま
株式会社Wave Technology(WTI)の社長 石川高英です。 今日は、当社がご提供する無料サービスをご紹介させていただきます。 当社は、無料でいくつかの技術サービスやツールをご提供しています。 内容としましては、以下です。 (最近の事例を挙げておりますが、その時々によって多少変わることがございますので、何卒ご了承お願いいたします) 懇切丁寧な講義で電子回路を理解する 無料「電子回路の基礎講座(2日間コース)」 部下の技術レポートに頭が痛い!ですか? それでは、「技術レポート無料添削」でまずお試し 自社製品の反り・応力をさくっと知る 無料「熱反り計算ツール」 EMC対策は、まず発信源の特定から 無料「ノイズ周波数解析ツール」 これらの無料サービスが好評で、お客様から繰り返しご利用のご要望もいただいておりますことから、お役に立てているようで、大変嬉しく思っております。 サービスをご利
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Wave Technology(WTI)-ウェーブ・テクノロジ – WTIは半導体周辺回路とその応用製品...』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く