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都知事選
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1980年代に「都市鳥」という新語を都市鳥研究会が登場させて以来40年。世界の潮流も都市の鳥に関心が高まっていて、日本でもその名称は市民権を得てきています。そんな都市鳥の最新事情を、研究会の代表、川内さんに紹介してもらいました。 「山階鳥研ニュース」2020年5月号より ビル街に進出した“磯ひよどり” 都市鳥研究の初期の対象はツバメとカラスでしたが、街なかに思わぬ鳥が次々と入ってきました。1970年代に都市鳥になったのはヒヨドリ、次いでコゲラが80年代に全国の街に定着しました。90年代になるとオオタカが各地の都市に棲(す)みだし、そして2000年代に入るとイソヒヨドリがビル街で歌いだしました。 イソヒヨドリはヒタキ科の鳥類で、全長23㎝とツグミ大。雄は頭部や上面は青色、腹部はレンガ色と派手な羽色で、その歌声は大きく朗々として、オオルリの囀(さえず)りを彷彿(ほうふつ)とさせる美声。才色兼備
はじめに 2018年3月、芸能人の方がヒナの時に保護して飼育していたスズメについて、住所地の東京都から、違法なので放鳥するよう要請されたという事案が、マスメディアやインターネット上で話題になりました。この時、山階鳥研にも一般の方から、保護した鳥を行政が放鳥させることについて、命を落とす確率が高いのならば放鳥するのは妥当でないのではないかというご意見を頂戴しました。鳥類を専門に研究している立場からの意見を聞きたいというご希望です。この方は東京都知事宛にも意見を送られたそうです。 広報担当では、このことはうやむやにすべきことではなく、野生動物の保護、生物多様性保全がどういう現状認識のもとでどういう考えで進められているかについて理解していただくことがきわめて重要なことと考えましたので、この点についてやや長文の返信をお送りしました。そうしたところ、幸い、丁寧に書いてもらったおかげで、説明してほしか
風力発電は、“安価で環境に優しい有望な発電方法” とクリーンなイメージで捉えられています。しかし風力発電は本当にクリーンな発電なのでしょうか?日本でも近い将来急増すると予想される風力発電の利点と問題点について、北海道大学水産科学院の風間健太郎さんに、特に鳥類に及ぼす影響に注目してお話しいただきます。 急増する風車 低炭素社会の創出を目指し、風力発電は世界中で急速に導入が進んでいます。日本の風力発電量は、現状では世界一の中国に比べて1/50程度にとどまっていますが、2050年までに現在のおよそ30倍に増えるという見込みもあります。いくつかの市町村では、風力発電が町おこしにも利用され、原野に立ち並ぶ風車群は環境調和型“クリーン”エネルギーのシンボルにもなっています(写真1)。 風力発電はクリーン? 多発するバードストライク クリーンエネルギーを標榜する風力発電は、その建設や運用に際して野生生物
ここでは、山階鳥類研究所が絶滅危惧種のアホウドリの保護研究を行っている伊豆諸島鳥島をネット観光していただきましょう。 なお、鳥島は島全体が天然記念物に指定されており、許可なしに上陸することはできません。 海上から見た鳥島 八丈島の南約300km、小笠原諸島聟島(むこじま)列島の北約370kmにある無人島です。島の直径は約3km、歩いて横断すると1時間ほどです。ここに地球上のアホウドリのうちの大部分が繁殖しています。江戸時代には、この島の平坦な部分はすべてアホウドリに埋め尽くされていたといいます。どのような景色だったのでしょうか。
子供向けの動物の絶滅の本に登場する動物は、日本の動物ならニホンオオカミやトキでしょうが、外国の動物ではドードーなどと並んでこのリョコウバトという北アメリカ産のハトが代表格です。 リョコウバトは、尖った翼と長くて尖った尾を持つスマートなハトでした。この標本はオスで、頭部と腰の青灰色と、胸から腹にかけてのロゼワインのようなバラ色がとても美しい対照をなしています。襟には金属光沢があって見る角度によって紫色にも緑色にも見えます。全長は約38センチあります。 リョコウバトの名前は、大群で渡りをする習性に由来しています。開拓時代の北アメリカには、大陸東部の広大な大森林にこの鳥が想像を絶する数で分布していたことが記録に残っています。アメリカの初期の鳥類学者オーデュボンは、1813年にケンタッキー州でこの鳥の大群が3日間途切れずに飛ぶのを観察し、3時間に通過したハトだけでも控えめに計算して11億5000万
報道関係各位 2015 年 5 月 22 日 2011 年に使用されたツバメの巣を調査したところ 全国 21 都道府県中、1 都 12 県の巣から放射性セシウムが検出されました 福島第一原子力発電所事故による鳥類の生息環境への影響調査 ・福島第一原子力発電所の事故によって放出された放射性物質による鳥類の巣の汚染状 況を把握するため、2011 年に繁殖したツバメの巣を日本全国から採集し、巣材に含 まれる放射性セシウム(Cs-134 および Cs-137)を測定しました。 ・全国 21 都道府県から集められた 197 巣のうち 182 巣について測定した結果、1 都 12 県の巣から福島第一原子力発電所由来の放射性セシウムが検出されました。 ・福島県内のすべての巣から放射性セシウムが検出され、Cs-134 と Cs-137 の合計の濃 度が最も高いものでは 90,000Bq/kg でした。 ・
ヤンバルクイナは、世界中で沖縄県北部のやんばる(山原)地域だけに生息している飛べないクイナです。1981年、山階鳥類研究所の研究員らによって学問の世界に未知の鳥であることが確認され、新種として発表されました。 この20年ほどの間に、ヤンバルクイナの個体数は減少の一途をたどり、分布もどんどんせばまっており、日本の鳥の中でもっとも危機が迫っている種といえます。 このページでは、ヤンバルクイナの命名までのいきさつや、山階鳥研が、新種記載以来地元の研究者ほかの方々とともに研究してきた生態についてご紹介し、減少の実態とその原因についても見てゆきたいと思います。
ここでは、山階鳥研で絶滅危惧種のアホウドリの保護活動を行なってきた伊豆諸島の鳥島がどのような島かを紹介し、アホウドリの減少と再発見、その後デコイ作戦が開始されるまでの個体数回復の歴史をご紹介します。(文中敬称略) >> 年表「アホウドリ保全活動と山階鳥研のかかわり」(2018年11月追加) NEW 鳥島の地理 鳥島は北緯30°29′東経140°18′の太平洋上にあり、伊豆諸島の南端に位置しています。東京から約600km南、伊豆諸島の八丈島からは約300km南にあたります。鳥島からさらに南下すると、小笠原諸島の聟島列島まで約370kmあります。 鳥島は直径が約2.5km、周囲が約7kmほどの火山島で、二重式火山の山頂が海面に頭だけ出した形をしています。最高峰は硫黄山で高さは394mあります。島全体が天然記念物(天然保護区域)に指定されています。 ▲ このページのトップへ 昔は無数にいたアホウ
アホウドリは、明治時代以前には北西太平洋におびただしい数が生息していましたが、明治時代以降、羽毛採取のために乱獲され、最後に残った伊豆諸島の鳥島でも第二次大戦後に絶滅が報じられました。数年後にごく少数が再発見され、さまざまな保護活動の結果、今では推定個体数7000羽程度(2021年6月時点・尖閣諸島の個体群を含む)まで復活してきました。 このページでは、アホウドリがどんな鳥でどんな歴史を持っているのか、山階鳥類研究所が携わってきた鳥島での「デコイ作戦」とその後のモニタリング、そして、復活をさらに確実なものにするために取り組んでいる、明治時代以前の繁殖地のひとつである小笠原諸島への再導入についてご紹介します。 他のアホウドリ関連ページ(山階鳥研サイト内) アホウドリに2種が含まれることが判明 伊豆諸島の「アホウドリ」と尖閣諸島の「センカクアホウドリ」別種としての保全が必要に 特別天然記念物・
令和6年能登半島地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた皆様とご遺族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。現在も地震が続いており、降雪などの天候状況も厳しいものと理解しています。被災された皆様のご無事をお祈りするとともに、一刻も早い復旧ができますよう心よりお祈りいたします。
~ 翼にたくす地球の未来 ~ 山階鳥類研究所は、鳥の研究(鳥類学・鳥学)を専門にしている研究機関です。 山階(やましな)鳥類研究所では、現在とくに、絶滅危惧種のアホウドリやヤンバルクイナなど、希少種の保護に役立つ研究を行っています。また、足環などによって、渡り鳥の渡りの経路や、野鳥の寿命を知ることのできる「鳥類標識調査」(バンディング)や鳥インフルエンザに関わる調査も環境省の委託で行っています。山階鳥研が誇る鳥類学に関する図書や鳥類標本は、鳥類の研究に欠かせない基礎資料であり、なかには地球上からいなくなってしまった絶滅鳥の標本や19世紀の博物学書などの貴重なものもあります。昭和61(1986)年、総裁に礼宮殿下(現秋篠宮皇嗣殿下)をお迎えし、研究員として平成17(2005)年6月まで13年間、紀宮清子内親王殿下がお勤めになりました。 今日、環境問題が人類の大きなテーマです。生物多様性の保全
手賀沼のコブハクチョウに標識を行いました カラーリング付きサギ類の観察情報をお寄せください 鳥類標識調査データの利用について 鳥類標識センター 鳥類アトラス はじめに 目次 鳥類アトラス本体(pdfファイル) その1 その2 その3 鳥類標識調査の35年間の成果のまとめ。 日本産鳥類から74種について渡り経路をしめす回収地図をしめしました。 鳥類アトラスweb版(環境省自然生物局生物多様性センター) 環境省生物多様性センターウェブサイト 鳥類標識調査(環境省自然生物局生物多様性センター) 「バンディングかわら版」 標識調査 仕事の実際と近年の成果 日本鳥類標識協会(JBBA) 鳥類標識調査の健全な運営と発展を図り、鳥学および鳥類の保護・管理に寄与することを目的とした団体です。 足環のついている伝書鳩を保護したら… 鳩レースに用いられている飼い鳥ですので、 下記にお問い合わせください。 日本
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