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災害への備え
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「平気で嘘をつく人たち」/草思社/96年/森英明 訳/83年、M・スコット・ペック ◆これは時代をとらえた本である。話題になるのも納得で、目から鱗が落ちた。日本企業の社畜にはこの本に登場するような人々が沢山いるからだ。「病気とは、『人間としてのわれわれの潜在的能力を完全に発揮することを妨げる、身体および人格の構造内に存する欠陥である』と定義すべきだと考えている」とのフレーズに感動した。また「邪悪性とは、自分自身の病める自我の統合性を防衛し保持するために、他人の精神的成長を破壊する力を破壊する力を振るうことである、と定義することができる」というのも、日本のサラリーマン管理職にぴったりである。これを読めば、邪悪性に満ちた日本企業の体質に染まる必要がない根拠を1つ持つことができる。 --- 「フロムは「屍姦症」の定義を拡大して、他人を支配したいというある種の人間の欲望ーー他人を支配可能なものにし
「東電OL症候群」/佐野眞一/2001年、新潮社 「東電OL殺人事件」の続編。2審以降を追っている。四百ページ弱の本だが、興味深く2日で読めた。実際に東電OLは売れている。本が売れない、長いものが読まれない、と言われるなかでも、秀逸なノンフィクションのルポは長編でもちゃんと売れることを、この2冊が証明したのだ。 当局の発表モノばかりの絶望的な日本メディアが冷め、事件を風化させる方向に進む一方、ワシントンポストやAPなど各種外国メディアが大きく報じ、テレビ化、映画化、仏語翻訳出版のオファーが来る。その理由は二本の柱、すなわち「女は性にとらわれて死んだ泰子に魅了され、男は権力にとらわれて獄中にいるゴビンダに思いを馳せているのではないか」という著者の分析が的確だろう。 中心となる読者は女性であり、飯島愛の百万部超となった「プラトニックセックス」の要素に、更に「アエラ」のターゲット読者層(働く女性
ホームページのコンテンツ 会社が問題としている具体的な箇所について、私は説明を受けていない。処分についての明確な理由と根拠が示されないのはおかしいし、今後の基準にもならないから、具体的な根拠を教えろ、と「質問状」を送った訳だが、とても社外に向けて説明できるような合理的な理由などあるはずもないので、文書で明示するなどとんでもない、という訳だろう。完全に逃げている。2月17日に脅迫を受けた際にも、「どこが問題なのか具体的に教えてくれ」と聞いたが、編集局総務の丹羽と法務室の森は「全部だ」と開き直り、訳の分からない回答しかしなかった。だから議論が8時間超も続いたのである。社長の鶴田よ、世間に言える理由があるなら文書で回答してどうどうと見せよ。 以下は、会社が問題としていると推測される箇所であるが、これが全てではない。私は文章を書くのが好きなので、コンテンツはタイトル数で150程度はあったし、そのう
「殺す側の論理」/本多勝一/84年、朝日文庫(初版72年) 本多氏のいう「貧困なる精神」が何かがよくわかる一冊。昨今「政治的に正しいおとぎ話」が米国で発売され話題となったが、その矛盾点を20年前から当然のように指摘しているところがすごい。 本書では途中、イダヤベンダサンとのあまり生産的でない言葉遊びに多くを割いているが、光る指摘も多い。戦争の責任は、民族として負うべきなのか。「人間は生まれる場所も生まれる時も選ぶことが出来ないが故に歴史に対して責任がある、と考えうる時はじめて人間が『人間』になる」…。うーむ、哲学的な問題だ。生まれた時の定めは、誰にも変えられない。 それにしても、本多氏のゼンゲン(部内慰安旅行の名称で、海軍が一斉に陸に引き上げて休みをとること)に対するコメントを是非とも聞きたいところだ。ゼンゲンという帝国海軍のイベントは、朝日でも日経でも、連綿と続けられている。これこそ、ア
「超・整理法」/野口悠紀雄 /93年、中公新書 ◇野口氏は、面倒くさがりやでマニアックな合理主義、完璧主義者だと思う。この本の意義は、誰もが何となく思っていた合理的な整理の方法について、根拠のある裏付けにより具体的な形にして答えを提示したことにある。その意味で本物の「スクープ」だ。新たな理念を打ち出し、多くの人の日々の生活を向上させた歴史的著作と言えよう。人間を、もともと怠惰なものと捉え「うまくいかないのは生徒が悪いからでなく、先生の教えがまちがっているからではないか?」と考えるところが私に似ている。アイデア創出法も秀逸だ。仕事は短期間に集中して効率的にすませ、遊ぶための時間を作り出す。遊び時間には新たな発想も生れやすい。超整理法やアイデア創出支援システムの目的を、ここに置いているところにはまさに共感する。 時間という現代人の共通の悩みに説得力のある理念と政策を提示した野口氏に尊敬の念を抱
その数、日本列島に八百有余とも言われる「記者クラブ」は、和を以て尊しと成す金融機関すら“護送船団方式”との決別を余儀なくされた21世紀に至るも、連綿と幅を利かす。 それは本来、新聞社と通信社、放送局を構成員とする任意の親睦組織的側面を保ちながら、時として排他的な権益集団と化す可能性を拭(ぬぐ)い切れぬ。現に、世の大方の記者会見は記者クラブが主催し、その場に加盟社以外の表現者が出席するのは難しい。 また、日本の新聞社と通信社、放送局が構成員の記者クラブへの便宜供与は、少なからず既得権益化している。 長野県に於(お)いても、例外ではない。県民の共有財産たる県庁舎内の3ヶ所に位置する「県政記者クラブ」「県政専門紙記者クラブ」「県政記者会」は、長きに亘って空間を無賃で占有してきた。面積は合算で263.49平方メートルに及ぶ。部屋と駐車場の使用料に留まらず、電気・冷暖房・清掃・ガス・水道・下水道の管
「事実とは何か」/本多勝一/84年、朝日文庫 ◇本多勝一のジャーナリズム論三部作のなかでも秀逸。立場のない立場はなく、公正中立な報道などありえないのだ、ということに説得力を感じる。本多氏の立場は、主に弱者の立場から事実に迫る民族主義者だ。 ルポ論も面白い。都合の悪いことは無視して、都合のいいことばかり集めると、そのルポはウソになり、説得力を失う。『部分的事実は正確な事実の敵だ』。 悪いのは戦争ではなく侵略だ、記者たちにタブーを成立させている最も重要なカラクリは経済的抑圧の背景にある、良いことと悪いことをたして2で割り、ゼロにする作業を新聞や放送が続けているかぎり、反動側は喜んでいるだろう…。どれも、もっともなことである。本書は、報道に関わる者の必読書といえよう。 [2002/11追記]改めて読み直し、この本の最初の項目がいかに重要なことかを再認識した。このアジェンダはもっと業界で議論される
「『知』のソフトウェア」/立花隆/84年、講談社現代新書 ◆記者マニュアル的要素が強い本。ノウハウ・情報の共有化を試みる立花氏の考えに私は大賛成である。日本を代表するジャーナリストである氏の聞き取り取材の方法論は八四年の出版ながら、いまだ全く色あせていない。豊富な取材経験をもとにした普遍性の高さを物語る。これはもはや記者の必読書と言っても過言ではない。インプットとアウトプットの間のブラックボックスについての記述は、野口氏がのちに超整理法で取り上げ進化させている通り、創造力の源泉となる興味深いポイントだ。無意識下の記憶能力のポテンシャルを信じ「良質のインプットを大量に行う以外に手段は何もない」とする立花氏に対し、野口氏はより多角的な分析を加え「究極のあがき方」を説く。何と本質的な奥深い議論であろうか。「絵コンテ(スケルトン)がない方がよいものが書ける」とする氏の理論も私が思っていたことを代弁
癒着業 ー力関係で決まる取材先との関係ー 入社後の研修では、「いかなる取材先からも利便供与を受けてはならない」と当たり前のことを教えられる。しかし、これがいかに言行不一致であるかは、記者の入社後の仕事場となる記者クラブを見ればわかる。何と、会社ぐるみ・業界ぐるみで利便供与(オフィスや事務員をタダで利用)を受けている。これは全く言い訳の仕様がない事実で、唖然とするしかない。もちろんそれだけに留まらない。記者クラブが主に行政や警察、巨大企業からの利便供与・癒着の温床だとすれば、それ以下の企業との個別の関係がどうなっているかと言えば、もっとえげつないのである。 ある店頭公開企業の社長と会食した時のことだ。出席者は私と部長、相手方は社長ともう一人で、高級料理屋の個室だった。その会社は業績が急激に悪化していたので、日経にヘイコラして自社のPR記事を書いて貰いたいから、「是非一度」と言ってきたのである
「人生を変える80対20の法則」/リチャード・コッチ/98年、TBSブリタニカ 結果の80%は、原因の20%から生まれる。従って、常に重要な箇所は20%に過ぎず、それを見極めて集中的に投入することが幸福をもたらす。私はやるべきことを見極めた上でそれを徹底的にやるべきだ、と常に思っていたし、実践してきたつもりだ。高校時代には英語しか勉強しなかったし、大学時代にまともに受けた授業はすべて1人の教授によるものだった。そういった考え方を理論的に説明し、より実用的なノウハウに仕立てたのが本書であり、深い感動と共感を禁じ得ない。80%=20%、カオス理論との関係、シンプル・イズ・ビューティフル、価値あるものは自己実現によってしか生まれない、村理論、世の専門化という普遍的法則、『考える知性』より『感じる知性』のほうが重要、健康を決定的に左右するのは毎日必ず顔を合わせる人々……。次々と述べられる真理は、人
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