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xiao-2.hatenablog.com
カレントアウェアネスでこういうのを読んだ。 長尾宗典. 近年の図書館史(単館史)編纂の傾向. カレントアウェアネス. 2015, (325) http://current.ndl.go.jp/ca1856 元記事は「単館史」を以下のように定義して文献リストを作成し、内容などの分析を行ったもの。 単一の図書館が、自館の責任において、自館で所蔵する資料を活用しながら自館の歴史的変遷について記述した著作物。書名に「館史」や「年史」の語を含むか否かを問わず、編者または発行者欄に当該図書館の名称を配し、図書館の刊行物として単行本の形で発行されるもの。 以下は記事の感想、というより、読みながら色々と思ったこと。 先の「単館史」の厳密な定義をxiao-2の雑な理解で言い換えると「ひとつの図書館が『わたしの歴史』として書きのこす歴史」。最初に頭に浮かんだことは、この定義に当てはまるものはこれからどうなるだ
機会があって、鎌倉市中央図書館へ行ってきた。 鎌倉市図書館と言えば、先日「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい(後略)」というTweetで話題になったところ*1。どんなところだろう、実際見てみるか、と足を運んだ。鎌倉市には5つの図書館があるのだが、時間の関係で中央のみ。 時に2015年9月12日。わざわざ日付を書く理由は、この日が平日昼間だったことと、ちょうど新しい企画展が始まった直後だったこと。以下、いち利用者としての訪問レポート。記憶違いご容赦。 アクセス JR*2鎌倉駅から歩く。反対側の出口から出て大回りしたので15分くらいかかった。大通り沿いは歩道が広くて整備され、小さいカフェや雑貨屋などがちょくちょくある。細い道に入ると趣のある家やモダンな住宅が立ち並ぶ。小綺麗で歩きやすい街という印象。いかにも観光地らしい。 交差点からやや上ると、
機会があって、大宅壮一文庫*1に行ってきた。以下は2015年9月13日、いち見学者としての訪問レポート。 わざわざ日付を書くのには二つ意味がある。一つは、この日は月に一度のバックヤードツアーの日で、それに参加したこと。もう一つは、この日の早朝に東京で震度5弱の地震があったこと。 アクセス 最寄りの京王線八幡山駅から徒歩10分ほど、赤堤通りを歩く。通りの左側は大きな病院で、見上げるような大きなケヤキが茂る。つくつく法師とみんみんが盛んに聞こえる。通りの右側は一戸建ての多い閑静な住宅街。どことなく門構えの凝った家が多いような気もする。 住宅街の中に立つ白い壁の2解建てが大宅壮一文庫(以下、長いので文庫)。建物は大宅壮一の旧居を改修したものだそうだ。現在は入口がガラスの自動ドアになっていて、看板も出ているので普通の住宅でないことは一見して分かる。しかしどこか公的機関とも違う。あえて言えば「事務所
第一部、第二部に続く第三部。 以下、xiao-2が聞きとれた/理解できた/メモできた/(一週間以上経っても)覚えていた範囲でのメモ。敬称は「氏」に統一。登壇者の発言の意味が不明瞭な個所、議論がつながっていないように見える個所は、ひとえにxiao-2の力不足。特にTPPについては現在進行形で動いている問題なので、このメモを当てにしてはいけません。 福井健策氏(弁護士・日本大学芸術学部客員教授)「TPP知財条項と知の創造・アクセス」 TPP*1については現在、米国の強い知的財産権に途上国が反発して難航しているという状況。 なぜ米国がこれほどこだわるか。知的財産権は米国の最大の輸出産業。15.6兆円。内容は特許や著作権の使用料。 TPPの交渉は秘密だが、米国側の出してきている条項はだいたい明らかになっている。大きなポイントのひとつはジェネリック薬品、もうひとつが著作権保護期間の延長。 もともと米
前の記事の続き、第二部。 以下、xiao-2が聞きとれた/理解できた/メモできた/(一週間経っても)覚えていた範囲でのメモ。敬称は「氏」に統一。誤解、ヌケモレは多分あり。特に第2部は抽象的なテーマが多く、「いま大事そうなこと言った!でもメモが追いつかない…」と思う場面が時々あった。登壇者の発言の意味が不明瞭な個所、議論がつながっていないように見える個所は、ひとえにxiao-2の力不足。 北野圭介氏*1(立命館大学映像学部) 自分は映像学部に属する映画研究者。 この学部では、デジタルテクノロジーで社会がどう変わってきたかを研究。映画、ビデオゲーム、CGなど色々なことを扱っている。 先週ロンドン大学で、似た内容の会議があった。デジタルテクノロジーが我々の生活にどういう影響を及ぼしているか。デジタル環境下で、いったい誰がどうかかわっているのか、ステークホルダーの全体が見えないという意見が多く出た
こういうのに行ってきた。 2015年6月13日 明治学院大学文学部芸術学科・ハーバード大学東アジア言語・文明学部、人類学部、歴史学部共同シンポジウム「アクセスの再定義-日本におけるアクセス、アーカイブ、著作権をめぐる諸問題-」 http://www.meijigakuin.ac.jp/event/archive/2015/2015-05-14-1.html http://current.ndl.go.jp/node/28539 参加した人のブログが既に出ている*1。また当日は録音されていて後日記録が出るようなことも言われていたので、ちゃんと知りたい人はそちらを見るといいよ。 というわけで以下、xiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。といっても、議論が白熱したり難しくて理解が追いつかなかったところも多い。またハーバードの先生方は全員日本語ペラペラだったが、そ
機会があって、滋賀県立図書館*1へ行ってきた。以下は2015年5月、いち利用者としての訪問レポート。記憶違いがあればご容赦*2。 図書館までの道のり JR瀬田駅*3からバスで向かう。バスだと10分ほどとのこと。交通量の多い太い道路だ。一方歩道の方はずいぶん細く、途中には勾配のきついところもある。徒歩ではやや面倒だろう。車が主な交通手段となっている土地柄らしい。 名神高速道路を越えて「文化ゾーン前」で下車。横断歩道を渡り、びわこ文化公園の広場を抜けて図書館へ向かう。公園内にもやや勾配がある。天気のいい日で、公園の緑が目に気持ちいい。 入口 見た目 図書館の外壁はベージュとも灰色ともつかない色をした、石風のタイルで覆われている。ガラスの二重扉を通って館内に入るとロビーがある。左手に貸出カウンター、正面に雑誌コーナー、右手にコインロッカースペース。 内壁も外壁と似たような雰囲気の、落ち着いた色の
今年の7月、機会があって神奈川県の海老名市立中央図書館に行ってきた。メモだけ作ってぐずぐずしているうちに、当の図書館が休館になってしまった*1。というわけで、なんと年の瀬の今頃に夏の出来事をアップ。以下は2014年7月某日、いち利用者としての訪問レポート。記憶違いがあればご容赦。 周辺環境 小田急海老名駅から歩く。駅の周りには工場か倉庫のような建物が多い。JRの線路工事中とかで、舗装していない駐車場が広がる。少し見渡せば大きなマンションなども見えるが、駅からの道の両側にあるのは駐車場や大きな倉庫だけ。夜はかなり暗いだろうと思う。 道路を通り抜けると、唐突に大きな建物が寄り集まっている場所に出る。煉瓦づくりの文化ホールや商工会議所があり、図書館はその隣。レンガ風の真珠色タイルとガラス。近寄ると、軒先にロープが張られ「落下物があり危険なので近寄らないで」と書いてある。建物自体は割合綺麗で、一見
前の記事の続き。相変わらずxiao-2が聞きとれた/理解できた/メモできた/(ひと月経っても)覚えていた範囲でのメモ。当然ヌケモレ誤りもあろう。敬称は適当。 第2部はパネルディスカッション。 糸賀雅児先生(慶應義塾大学教授) 登壇者の皆さんから、第1部での報告を聞いた感想や疑問点など。 大木哲さん(神奈川県 大和市長) 貴重な情報だとは思う。ただ首長として最前線でやっている立場からすると、やはり現場で直面する苦労話とはやや違うこともある。 関幸子さん(ローカルファースト研究所所長) 自分は三鷹市役所で、図書館司書を10年間やった。図書館を経営という観点で見ている。 キーワードがいくつか出ていた。ネットワーク、ハブ。図書館から打って出る、つながる。 社会教育と、学校教育と、図書館。それを社会の中でどう着地させるか。教育委員会、首長部局という立場をこえて考えていく問題。 嶋津隆文さん(田原市教
図書館総合展の私的レポート第二弾。前の記事と順番が前後したが、こういうのを聞いてきた。 教育委員会制度改革を問う ─図書館は「教育」にとどまるのか?─ 第1部(13:00〜14:30):〈教育委員会制度改革の現状と展望〉 第2部(14:50〜16:30):〈首長からみた図書館行政/パネルディスカッション〉 発表者: 講師:水畑順作(文部科学省生涯学習政策局企画官) 講師:猪谷千香(ハフィントンポスト日本版記者/文筆家) 講師:大木 哲(神奈川県 大和市長) 講師:関 幸子(ローカルファースト研究所所長) 講師:嶋津隆文(田原市教育委員会教育長) 司会:糸賀雅児(慶應義塾大学教授) http://2014.libraryfair.jp/node/2084 実況中継Togetter*1と参加した人のブログ*2が既にある。公式の録画・レポートサービス*3はまだ出ていないようだ*4が、アップされた
遅ればせながら、今年も行ってきました図書館総合展。こういうのを聞いてきた。 首長が語る地方行政の現状と図書館への期待 Vol.3 過去2回の開催と同様、行政施策全般の中での図書館の位置づけを語っていただきます。これにより、「自治体あっての図書館」という構図を明確にし、各自治体で抱える課題を踏まえたバランスのとれ、かつ持続可能な図書館政策を探ります。 発表者: 講師:神谷 学(愛知県 安城市長) 講師:塚部芳和(佐賀県 伊万里市長) 講師:藤縄善朗(埼玉県 鶴ヶ島市長) 司会:岡本 真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役/プロデューサー) http://2014.libraryfair.jp/node/2087 公式の録画とレポートサービス*1があるという至れり尽くせりぶり。お陰でxiao-2も安心して、すっかすかのままのメモ。みんな録画を見るといいよ。 岡本氏 今回、三名の方
こんな情報を見たので久々の更新。といっても公募開始は平成26年8月15日だから、自分が気付いたのはずいぶん遅い。 大阪府立中央図書館の指定管理者を募集します http://www.pref.osaka.lg.jp/chikikyoiku/shitei_chuou/ 大阪府立図書館に指定管理が入るのかとびっくりしたが、内容は以下のとおり。 指定管理者には、中央図書館の機能、特性を十分に把握し、利用者が快適・安全に利用ができる水準で、施設の維持・保全を効率的に行っていただくとともに、ホール、会議室及び駐車場の利用率の向上を目指していただきます。 また、府民に親しまれる図書館づくりのため、くつろぎながら読書ができるカフェスペースの運営を行うとともに、図書館施設を活用した生涯学習事業やにぎわいづくり事業を行うことにより、利用者サービスの向上及び入館者数の増加を目指していただきます。なお、図書館奉仕
前の記事の続き、第2弾。例によってxiao-2が聞き取れて理解できてメモできて、なおかつ覚えていた範囲。項目立ては適当。敬称略。 前半のパネリストスピーチを踏まえ、休憩を挟んで後半はディスカッション。休憩中にフロアから質問票を集めて、司会が整理して話題を振っていくスタイル。なので各トピックの冒頭の司会の発言は、本人のご意見と質問とが混ざっている。 続けることについて 大場 国立国会図書館(以下、NDL)の場合、デジタル化から手を引くと自らの存在意義に関わる。続けていくしかない。生き残りをかけて、存在自体を知ってもらう、使ってもらう。 茂原 渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター(以下、渋沢実業史センター)は事業の規模は小さいが、同じこと。お金の確保を着実にしなくてはならない。URI*1レベルの継続性もあるが、その前にサーバを動かしていくということが必要。うちのような財団も、大学も、今後はそ
こういうのに行ってきた。 第13回情報メディア学会研究大会発表パネルディスカッション「デジタル化を拒む素材とアウトリーチ」 http://www.jsims.jp/kenkyu-taikai/yokoku/13.html 既にTwitterまとめがある上に、この会では全体の録画映像があるらしい*1ので、xiao-2は安心して自分の印象に残ったところだけメモ。ゆえに普段にもまして読みづらい&正確性低め。みんな録画を見るといいよ。→以下はxiao-2の感想。 導入:司会 江上敏哲さん(国際日本文化研究センター) なぜデジタル化は進まないか。ユーザはどこにいるのか。 自分の所属は国際日本文化研究センター。海外での日本研究をサポートする機関。海外での日本研究において、デジタル化された情報が不足している。CJK(中国語・日本語・韓国語)のコンテンツのうち、紙だと日本語は中国語に次いでそこそこの規模。
こういう記事を読んだ。 図書館で疲労困憊した話 ブログ中では大学名は伏せられているが、どこか分かった。学生センターのくだりはさておき図書館のフローについて、なんでまたこんなことになったのかと色々調べてみると、ここに至るまでの図書館側の状況がうっすら見えてきた。擁護する気も批判する気もないが、ケーススタディになろうかと書いてみる。なお自分はこの図書館に特に縁はない。情報はほとんど*1当該図書館ホームページとGoogle検索で手に入るもののみ。 図書館の基本状況 とある地方公共団体立大学の附属図書館。蔵書数は本館(各研究科含む)で約230万、分館も合わせると250万程度。「日本の図書館統計と名簿2013」によると、奉仕対象数は約12,000名、うち学生が約8,600。図書館業務に従事する職員数は専従8名、兼務2名。この職員数には館長も含む。非常勤・臨時が21名。平日の開館時間は9-22時、土日
こんなニュースを見た。 ネット通販大手のアマゾンが大学生などに対し、書籍の価格の10%をポイント還元しているサービスが、「事実上の大幅値引きで再販契約違反にあたる」として、緑風出版、晩成書房、水声社など中小の出版社が、アマゾンへの出荷停止を相次いで決めた。 (2014-4-18 朝日新聞デジタル:アマゾンに抗議、出荷取りやめへ 中小出版社) ブックマークを見ると「大学生協だって値引きしているのに、どう違うのか?」という指摘がいくつかあった。そう言えば大学生協に限らず、定価以下で新刊本が売買される場面というのは目にしない訳でもない。それぞれどんな仕組みになっているのか、ちょっと調べてみた(以下、素人なので誤解があるかもしれない)。 まず再販制度についておさらい 出版社が書籍・雑誌の定価を決定し、小売書店等で定価販売ができる制度です。独占禁止法は、再販売価格の拘束を禁止していますが、1953年
3月3日、エルおおさかで上映された映画を観に行った。原作はその少し前に読了。実に今更ながら*1感想を書いてみる。的確に内容紹介できる文章力はないので、おおむねxiao-2の頭に残ったor浮かんだことばかり。 映画の紹介はこちら、原作はこちら。 疎開した四〇万冊の図書 作者: 金?謙二出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2013/08/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る 前半では閉館が決まった旧日比谷図書館の映像を導入に、図書疎開の中心人物となった中田邦造、本の買い上げに関わった反町茂雄、疎開先となった家の人々、本の運搬に動員された都立一中生の証言などが淡々と紹介されていく。 おおむね原作どおりだが、やはり映像の持つインパクトは強い。疎開先の民家は映像で見るとごく普通の家で、案内をしてくれる証言者も普通のおじさんおばさん。蔵の壁の白さが日差しに映えて、時々鳥の声や
こういう事件があった。 NHKニュース:「アンネの日記」破られる被害相次ぐ(2月21日) 本件はユダヤ人団体から批判の声明*1があったということもあり、海外メディアの報道が非常に多い。それをTwitter等で紹介してくれる人も多かった。ブックマークしていたら多すぎて訳がわからなくなってきたので、またしても*2ブログにまとめてみることにした。 本日(2014/2/26)までにたまたま見つけたものだけで、追記していくつもりはない。とても追い切れないので。むろん網羅的ではない。 英語版の新聞やニュースサイトを主に見たが、たまたま見つけられたニュースについては英語以外のものも載せた。意味はGoogle翻訳だより。それぞれの媒体の立ち位置はよく分からないので、解るひとが見たら変なラインナップになっているのかもしれない*3。 日本 Japan Daily press:Authorities baffl
緊急シンポジウム「近デジ大蔵経公開停止・再開問題を通じて人文系学術研究における情報共有の将来を考える」 http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~nagasaki/daizokyo2014.html その1、その2の続き、レポート第三弾。例によってxiao-2が聞き取れて理解できてメモできて、なおかつ覚えていた範囲のレポート。項目立ては適当。敬称はおおむね省略。 お昼休憩の後、再度永崎研宣先生と安岡孝一先生による導入。ここは省略*1。 続いて、新たなパネリストからのお話。 壇俊光さん(弁護士*2) 自分からは、議論の元になる著作権の基礎知識の話をする。 著作権は権利の集合体。複製、公衆送信等、個々の行為についての支分権が束になったもの。従って個々の行為が問題になる。保存のための複製なら複製、公衆送信なら公衆送信など、どの行為について考えるのかまず特定する必要があ
緊急シンポジウム「近デジ大蔵経公開停止・再開問題を通じて人文系学術研究における情報共有の将来を考える」 http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~nagasaki/daizokyo2014.html 前の記事の続き、レポート第二弾。例によってxiao-2が聞き取れて理解できてメモできて、なおかつ覚えていた範囲のレポート。項目立ては適当。敬称はおおむね省略。 休憩を挟んで、永崎先生、安岡先生、井上さんの議論開始。 永崎研宣先生 井上さんより二次的著作物についてのポイントをお示しいただいた。これに関して質問したい。 南伝で、著作権保護期間が終了していない翻訳者の権利はどう扱われているのだろうか。三つの可能性が考えられる。 可能性1:記念会による団体著作物として扱われている。これなら公表後33年*1で、もう切れている。 可能性2:監修の高楠博士個人の著作物として扱われ
こういうのに行ってきた。 緊急シンポジウム「近デジ大蔵経公開停止・再開問題を通じて人文系学術研究における情報共有の将来を考える」 http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~nagasaki/daizokyo2014.html こちらの件を受けて開催されたシンポジウムとのこと。全体は二部構成。第一部と第二部それぞれの冒頭に、永崎先生による背景説明と安岡先生による問題提起があった。自分は第一部の冒頭で少々遅刻して一部聴けなかったが、内容はだいたい同じと思われることから、以下では第二部冒頭で聞いた話も第一部冒頭に勝手にまとめる形で編集した。参加者は30名程度か。 以下、例によってxiao-2が聞き取れて理解できてメモできて、なおかつ覚えていた範囲のレポート。項目立ては適当。敬称はおおむね省略。 永崎研宣先生(一般財団法人人文情報学研究所主席研究員ほか)による趣旨説明
不思議な公募を見つけた。 もと淀川区役所・もと淀川区保健福祉センター跡地に関する調査検討業務委託にかかる公募型プロポーザルを実施します http://www.city.osaka.lg.jp/yodogawa/page/0000247165.html (以下、HPより引用) 大阪市では、「もと淀川区役所・もと淀川区保健福祉センター跡地」の売却を予定しています。 本業務は、本市の厳しい財政状況の中で、将来のまちづくりを見据えたうえで、本市にとってより有用かつ納得性の高いもと淀川区役所・もと淀川区保健福祉センター跡地の処分に向け、民間の知恵・活力を最大限に活用し区民にとって有益な公共スペース(図書館機能)を備えた施設を整備、運営するため、規模、内容、事業手法等について多角的に調査検討を行うものです。 つまり、区の所有する土地に図書館機能を持つ施設を作るにあたり、案を公募するというものらしい。場
年の初めに、昨年を振り返る。 ブログの状況 2013年の記事は23本。年の途中からはてな有料オプションが切れたままのため、アクセス数は不明。よそのブログで関連エントリを書いてくださる方がいたので、ちょっと増えたかもしれない。 24本中13本がイベントレポート。これはJLA図書館の自由委員会主催セミナー「みんなでつくる・ネットワーク時代の図書館の自由」に参加したのが大きい。重要なテーマについて色々な側面からお話を聴くことができた。終わってから言うのも何だが、絶対通しで聴講した方が良いセミナーだったと思う。 自分でも関連する本をあれこれ読んでみた結果、2013年の自分的キーワードは「ビッグデータ」「プライバシー」に(結果として)なった。読書指導とか利用教育のように、働きかけているとはっきり分かる形ではなく、本人の知らない間にユーザを望ましい方向へ誘導することについて。ただ、まだもやもやとして明
ぐずぐずしているうちに月が替わってしまった。前の記事の続き。繰り返しますが、xiao-2が聞きとれて理解できてメモできて、かつ思い出せた範囲。項目立ては適当。後半は先生方の研究成果の紹介がメインだったが、自分のメモはどうにも頼りない。なるべく論文等にリンク張っておくことにするので、ちゃんと知りたい人はそちらを読むといい。 中盤で*1、同志社大学の佐藤翔先生が登壇。 佐藤翔先生(同志社大学) 自分はアクセスログの解析、たとえばNDLサーチで検索を行う人の動きの調査などをしている*2。検索した後に絞り込み機能を使った人がどれだけいたか、どこの国からアクセスしているか、などがリクエスト内容から分かる。 アクセスログから分かることは、そんなに多くはない。利用者がどういう行動をしているかは分かる。しかしそれが誰かということはあまり分からない。利用者を特定することが望ましくないと考える立場からすると、
こういうのに行ってきた。 連続セミナー「みんなでつくる・ネットワーク時代の図書館の自由」第4回「図書館記録におけるパーソナルデータの取り扱いについて」 講師:原田隆史(同志社大学) http://www.jla.or.jp/portals/0/html/jiyu/seminar2013.html#2013-4 当日のTogetterはこちら 参加者は20名程度。以下、例によってxiao-2が聞き取れて理解できてメモできてなおかつ覚えていた範囲のレポート。項目立ては適当。面白かったのだが、なかなかのマシンガントークだった。メモが追いつかず不正確な要約になっている可能性を先にお詫びしておく。 原田隆史先生(同志社大学) 業務を記録化することの重要性 フォレンジック*1の観点からは、ログを残すことは必須。たとえば不正アクセスがあった場合、その前後でシステムが何か変わっているはず。その判断材料にな
前の記事の続き。繰り返しますが、xiao-2が聞きとれて理解できてメモできて、かつ思い出せた範囲。項目立ては適当。 後半のスピーカーは、SimChengHwee氏*1(IntegratedDecisionSystemsConsultancyPteLtd、以下IDSC)*2。お名前からすると中国系?の方らしいが、たいへん流暢な日本語で、通訳なしで話をされていた。 導入と課題提起 自分は、統計学的手法で将来予測をするコンサルティングをやっている。 本日は蔵書の収集とその解決をテーマに、蔵書収集最適化解決策(以下、SMOS)の概念*3、海外事例と国内事例の紹介を行い、最後にまとめとしてSMOSのメリットを述べる。 図書館の蔵書計画にあたっては色々なことを考えないといけない。たとえば資料利用率。図書館によって違う。分野によっても違う。利用の減少スピードも違う。 利用されないから即棄ててよい、という
図書館総合展レポート第2弾。午後はこんなのに行ってきた。 図書館におけるビッグデータ活用を考える〜海外の先進事例とNECの取り組み http://2013.libraryfair.jp/node/1674 参加人数は50人くらいか。システム関係の話題のためか、スーツ姿が多めの印象。以下、例によりxiao-2が聞きとれて理解できてメモできて、かつ思い出せた範囲のメモ。項目立ては適当。 日本電気株式会社(以下NEC)松山雅美さん 本日の話は大きく3つ。1点目、なぜビッグデータが注目されているか。2点目、ビッグデータ活用に関するNECの取り組み。3点目、今後の見通し。 その前に。データ活用自体については、以前から色々な取り組みがなされている。 たとえば2012年のオリンピックバレーボールで日本が銅メダルをとれた要因のひとつがデータの活用。 また映画「マネーボール*1」では、お金のない球団がデータ
今年も行ってきました図書館総合展。まずはこういうのを聴いてきたよ。 出版市場としての図書館、読書基盤としての図書館〜出版界と図書館界の本音がぶつかるフォーラム パネリスト:石井昭(公益財団法人図書館振興財団理事長) パネリスト:持谷寿夫(一般社団法人日本書籍出版協会副理事長/株式会社みすず書房社長) コーディネーター:湯浅俊彦(立命館大学文学部教授) 既に録画が公開されている(http://2013.libraryfair.jp/node/1683)。お陰でxiao-2は安心して自分の印象に残ったことだけメモ。敬称略、抜け漏れ・誤解はご容赦。項目立ては適当。 湯浅 本日のテーマ「出版市場としての図書館」「読書基盤としての図書館」、それぞれについて主な論点をスライドでピックアップした。真ん中に石井さん・持谷さんの並ぶ写真を出してある。この写真はにこやかだが、にらみ合っているようなのの方がいい
平成15(2003)年の地方自治法改正により、図書館を含む公共の施設に指定管理者制度が導入されてから10年。 5年ほどの期間で導入する場合が多いため、ここ数年でちょうど更新を迎えるタイミングらしく、自治体のホームページで次期の指定管理者の公募をちょこちょこ見かける。募集要項や仕様書をPDF化してホームページに載せている自治体も多い。 公募のお知らせが出てしばらくすると、「質問回答」というものが同じくPDFで追加掲載されることがある。これは最初に出された募集要項や仕様書の内容について、受託候補の企業から受けた質問に自治体が回答した文書。これがなかなか興味深い。指定管理を引き受けるかどうか検討している企業の出す質問だけあって目の付けどころが実際的で、費用や責任分担で曖昧になりやすい点が分かる。 で、いくつかの自治体の質問回答を眺めて、個人的に印象深かったポイントをいくつかメモしてみた。一番多い
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