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都知事選
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フジTVオンデマンドで、『フラクタル』第1話を観た。非常に尖ったSFアニメで驚いた。 <特殊な身体感覚> Aパートの市場のシーンで、住人が「データ麻薬」に手をかざして快感を味わう描写がある。このワンシーンから推測できること=『フラクタル』の世界では、無線で受け取った「データ」が「人体に対する薬効」を持つ。後のシーンで、傷ついたヒロインを見た主人公が「病院にアクセスしないと」と言う。前述したデータの薬効を加味すると、「アクセス」が「行く」の意味では無く、文字通り「病院に(データ的に)アクセスしないと」ではないかと推測できる。「データ的にアクセスするだけで怪我が治る」としたら、この舞台は、僕らの常識では測れない世界だ。 第1話を観た限り、『フラクタル』は、人類の怪我や身体に対する意識、もっと言えば、恐らく「死生観」が特殊に進化した世界を描こうとしているのではないか。そこでは、現代の肉体感覚(
今、密かな長浜忠夫監督ブームです。当初、僕の持っていたイメージは、次の鈴木敏夫氏の言葉に近い。 ほぼ日刊イトイ新聞:ジブリの仕事のやりかた。:第3回 鈴木敏夫「『巨人の星』を作った長浜忠夫さんという人は「監督」として何をやったのかというと、絵コンテは人に描かせるし、絵の部分はぜんぶ人に任せていました。何に力を入れたのかと言うと、シナリオと、できあがったものに声を入れるときだけなんです。」 ニュアンスでリードする、アニメの監督としては割と大雑把なタイプを想像していました。人形劇出身という出自への偏見もあります。ところが、調べていくうち、かなり印象が違ってきた。 次の引用は、富野由悠季著『だから僕は…』から、長浜監督に関する回想。 <『巨人の星』制作時> コンテの直しも良く言えば細かくて、ドラマトルギー(ドラマツルギーとは違う)的手直しと、イマジナリィ・ラインを口にされて、演出手法の根本セ
STAR DRIVER<スタードライバー>輝きのタクト 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray] postedat 2010.10.6 宮野真守,早見沙織,五十嵐卓哉 アニプレックス (2011-01-26) 売り上げランキング: 177 Amazon.co.jp で詳細を見る 観る前は「期待半分」という感じだったけど、榎戸洋司ファン的にビリビリ来る雰囲気だったので、暫く見続けることに。ときどき『忘却の旋律』脳が反応する。 公式サイトで配布している小冊子PDFのインタビューでも、期待できそうな発言が。1話はまだ加減している印象なので、もっと針が振り切れるまで行ってくれたら嬉しい。 榎戸 今回は暴走しています(笑)。 ――暴走ですか? 榎戸 暴走ですよね。わりと今回は遠慮なく、自分を縛ることなく暴走しています。(略) 1話の敵がボクサーキャラで、あだ名(?)が『レイジング・ブル』(ボ
(2007年10月のメモから) 画像は、『アニメージュ』03年6月号の富野由悠季×原恵一対談から。 ファンならご存知かと思いますが、富野監督がアニメ演出家を良く言うことは非常に稀。僕の知る限り、全盛期の高畑&宮崎両氏や、初期・出崎作品の作家性に敬意を表したことがあるくらいじゃないだろうか。ましてや、現役の、しかも後輩の演出家にこんな顔を見せるなんてことは、まず無い。 詳しくは、実際に『アニメージュ』03年6月号で読んで欲しいけど、端的に言えば、富野監督が同志を見つけて、デレデレしている図と考えて良いでしょう。与えられた縛り(『クレヨンしんちゃん』の枠組み)の中で、どのように「映画」を形作っていくか。その闘いにシンパシーを感じたのではと想像する。(ついでに『アニメーション監督 原恵一』を併読すると、対談でのやりとりをより深く読むことができる。『ゴジラ』に関するくだりなど。) で、本題の『河童
庵野「(略)『スーパーマン』の一本目のエンディングロールってすごく好きなんですよ。(略)、オープニングのメインスタッフと同じ処理をスタッフ全員にしている敬意というか、スタッフ全員に対する愛情を感じて良かったんです。その時の想いをずっと持っているんですね。(略)」(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 全記録全集』のインタビューより) 『スーパーマン』(監督:リチャード・ドナー)…発言にあった1本目がこれ 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』…文字に虹が架かる 旧劇場版の当時は、「スタッフロールが凝ってるなー」と感じる程度でしたが、『序』のインタビューを読んで、一貫してスタッフロールの見せ方(目立たせ方)にこだわっていたことを知った。 TV版『新世紀エヴァンゲリオン』で頻繁にEDアレンジを変えたり、『彼氏彼女の事情』で毎回EDの映像を差換えたりしていたのも、テロップを観て貰うための工夫だったのか
藤津亮太さんの講座「アニメ映画を読む」の予習として、久しぶりに『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を観返しました。以下は、Twitterに書いた視聴メモ。(赤文字は補足説明) 2010-05-08 00:53:26 今から『逆襲のシャア』観る。 00:57:09 「松竹映画」のタイトルに不気味なBGM被るの、好きー (※講座にて、富野監督の劇場作品でしばしば見られる演出手法であることを教わった) 01:07:36 ファーストカット、地球からパンダウンして月面。 イデオンOP(下図)や、ザンボット3ED(こっちはパンアップのラストが星)を連想 (※講座で、本作のクレジットが「メカニックデザイン」ではなく「メカニカルデザイン」と表記する理由を教わった) 01:14:13 「未成年者をかどわかして!」あー、クェス以外のヒッピーは大人だったんだ 01:15:21 チベットインドからの航空移動
上京した際、「ルビコンハーツ」のお店に寄ってみました。想像以上に変な場所にあって、事前に『WEBスナイパー』の道案内記事を見ていなかったら、確実に道に迷っていた。 入り口。 急な階段を降りると、小さなロゴマークが目に入る。この段階で初めて「この建物に間違いないんだ」と確信。「GAMEBANK秋葉原九龍城(既に閉店)」みたいな「演出された怪しさ」ではなくて、素で怪しいです。 …で、詳細なレポートは既に大手サイトが書いているので、ここでは、地味な見所を紹介。 個人的に、一番の見所は、加野瀬未友さんが店長をしている点。出版物にしてもブログにしても、活動が幅広い割に、余り表舞台には出てこない。今回は、裏方に触れられる希な機会といえる。 (ちなみに、一部の人が面白がって使っている店の通称「カノセ屋」は、飛井類司氏の発案) <地味な見所その1> 裏面が特殊加工されている名刺。当然ながら、前から
3本目のPVが良い感じで、期待の高まる『機動戦士ガンダムUC』。亡国の姫君としてミネバ・ザビが登場するとか、しないとか(いや、髪型でバレバレですが…)。 ミネバは、ザビ家に生まれながら1年戦争を生き延び、『機動戦士Zガンダム』でジオン軍の忘れ形見として、アクシズと共に歴史の表舞台に姿を現わす。 その『機動戦士Zガンダム』制作時の絵コンテを見ると、ミネバの登場シーンに興味深い書き込みがある。 (注)ミネバ女の子にします。男ではダメの異論多し! と、富野監督の注意書きが加えられている。かなりギリギリまで「男の子」の予定が、土壇場で変更になったようです。(何故!?) もしもこの時、男の子の設定で通していたら(周囲が異論を挟まなかったら)、『機動戦士ガンダムUC』のヒロインは、男の娘に…あ、いやいや。多分、別の物語になっていたはず…と思うと、この注意書きは歴史の転換点ですね。 (ちなみに、ドズ
『アニメック』1985年9月号を見ていて、偶然「細田守」の名を見つけた。「第3回アニメック&ファンロード合同コンテスト」2次選考通過者の1人として掲載されている。 氏は、富山県中新川郡出身の1967年生まれなので、同姓同名の別人ではなく、当人だろう。 ちなみに翌月号は手元になく、入賞したか否かは不明。「フィルム原作部門」がどういった作品を扱うのかも不明。 (追記:とぼふさんに10月号の情報を頂きました。細田守氏の作品名は『ロバンアルバンの少年』で、入賞は逃したそうです(第3回は全部門、入選作無し)) 細田守氏が、『アニメージュ』をかなりマニアックに読み込んでいたことは有名。他のアニメ誌に目を通していたり、賞に応募していたとしても不思議ではない。 (←クリックで拡大) サマーウォーズ 公式ガイドブック SUMMER DAY MEMORY ニュータイプ 角川書店(角川グループパブリッシ
稀代のアニメーター・金田伊功氏が先日亡くなった。その偉業を称え、今こそ脚光を当てたいエピソードがある。多くのアニメファンが抱いている誤解を解き、黒歴史的OVA『バース』の闇を払拭する一助になればと思う。 「彼の作画は好きだ。でも、金田伊功が全力投球したOVA『BIRTH』には付いていけなかった」と顔をしかめる方は多いと思う。だが、大丈夫。作った本人も、満足していなかったのだから…。 ビデオソフト『BIRTH』の発売が1984年8月21日。その翌月、『アニメージュ』10月号(9月10日発売)には、早くも『BIRTH』を「失敗作」と認めたインタビューが掲載されている。 (←クリックで拡大) 当初、この作品は60分のビデオ作品だったが、金田作品なら映画館にもかけようじゃないか(※)。それには60分は短い。80分にしよう。ということで80分作品になったという。けれど、制作日程は諸問題があって、
GAME SIDE (ゲームサイド) 2009年 08月号 Amazonで詳しく見る by G-Tools ゲーム雑誌『ゲームサイド』の片隅で異彩を放っていた、『8bit年代記』アニメ編が今号で完結。胸にズシリとくる結末だった。 GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 08月号 [雑誌] Amazonで詳しく見る by G-Tools 『8bit年代記』は、ゾルゲ市蔵氏の半自伝マンガ。ゲーム少年である主人公の成長と共に、かつてのゲームシーンを描く、掲載誌に相応しい漫画だった。 ところが、2008年8月号を境にアニメ編に突入。「え、アニメ!?」と驚かされた。しかも、これが予想以上に長く、「濃いゲーム雑誌」以外の何物でもない『ゲームサイド』に、1年に渡ってアニメ(特に自主制作アニメ)体験を題材としたマンガが載った。その異物感たるや、凄まじいものだった。(僕はアニメファンなので、嬉し
葦火さんのサークル手伝いで、3日目だけ参加。 今回は、例年の「ケモノ」ではなく、何故か「創作」ブロックの配置。その関係で、自スペース(東ラ-31)の通路1本挟んですぐ隣が、りょーちも氏のサークル(東リ-30)という事態に!アニメファンの自分的には、ちょっと嬉しい場所でした。 小雨が降り、館内の温度も下がって、夏コミにしては過ごしやすい1日だった。 諦めていた何冊かを、AKIYOSHIさん、ketahitoさん、ときのふうさんが代わりに押さえて下さり、助かりました。 以下、恒例の買った本報告。 ■アニメーター系 『ストライクウィッチーズ』人気のせいか、「バニシング・ポイント」が早々に完売してた。「サトステ」はいつものことだけど…(開場12~3分後に完売)。 館内を周る途中、『レンタルマギカ&ながされて藍蘭島』の原画集(コピー本)を売るサークルを見かけた。販売開始時刻が未定で、会場製本
談話室オヤカタ:#153 廣田恵介さんがライターという仕事について語る(→音源はこちらのバックナンバー参照) アニメ評からグラビアポエムまで、仕事の幅が広い廣田恵介氏をゲストに迎え、「ライター」について語る回 後編。その中で、レギュラーの池田憲章氏が、金田伊功特集担当時のエピソードに触れていた。 TVアニメ初期のスター・アニメーター金田伊功。『アニメージュ』1980年11月号において、メディアは初めて彼の特集を組んだ。ページ構成を担当したのは、池田憲章氏。カラー8ページにわたる特集で、マニアックかつ高密度だ。 『アニメージュ』初代編集長の自伝『あの旗を撃て!』の寄稿にも、詳しい話が載っていますが、当時の池田氏は、アニメージュ編集部を横目で見ながら、特撮ムックの仕事をしていたそうです。それが、ある日、偶然、金田特集のうわさを耳にしたところから時代の転機が訪れる。 大塚康生、小松原一男、宮
桀紂屋(ketchu):BONES新作『亡念のザムド』は宮崎アニメになるか? 面白い角度から切り込んだ『亡念のザムド』の紹介。推測部分に関しては、当時の雑誌記事が参考になる。 鈴木敏夫「それで近藤(喜文)さんに続く新人演出家を育てようと、ジブリは1995年春、アニメーション演出塾「東小金井村塾」を開講したんです。ジブリの中で毎週土曜日の午後4時から10時までぶっ続けで講義です。(略)。320名ぐらいの応募があって、16人選抜しました。」 森卓也「まったくの外部ですか。」 鈴木「そうです。内部からも応募があるかと思ったんですけど、誰もなかったですね。ま、やりにくいという面もありますよね(笑)。」 (キネマ旬報臨時増刊『宮崎駿、高畑勲とスタジオジブリのアニメーションたち』より) (略)「アニメーション映画の21世紀を目指して、若き演出志望者よ来たれ!!」との呼びかけに320人が応募、(略
◆自称・オタキングの最終結論、これが「オタク」だ! オタク評論家としての地盤に加え、ダイエット本でお茶の間への影響力を手に入れた、岡田斗司夫氏の最終結論。オタクとは何だったのか?その答えがこれです。 異論はあるだろうが、あの瞬間、オタクという民族は生まれたのだと、僕は思っている。(『オタクはすでに死んでいる』P.182) 「あの瞬間」とは何か?岡田斗司夫氏ら(※)が主催した「第20回SF大会・DAICON3」が成功した瞬間だと言うのです。 そんなばかな(笑)!いや、笑っている場合ではありません。 これって、遠まわしに「俺がオタクの生みの親の一人だ」と書いてあるんですよ?そんなの、「話芸」の域を超えて、歴史の捏造ですよ!今まで「漫画・特撮・アニメと共に育ったオタクの歴史」を語ってくれた岡田さんはどこに行ったんだ! それでも、「異論」は認めるという。 しかし!彼は、日本で最もお茶の間受けする
ジェネオンの無料配布冊子『2008 SPRING ANIME GUIDEBOOK』にて、「Second Life におけるアニメ宣伝」を報じた記事を発見。瞬間、僕の目は釘付けになった。 「マリア様がみてる in セカンドライフ」。第4シーズン放送を前にして、2月からプロモーション活動を行っていたという。 しかし、このグラフィックは違うような…(笑)。加えて「ネットにおけるプロモーションの存在を、紙媒体で初めて知る」という回りくどさが凄いなぁと、二重に衝撃を受けたのでメモ。 【ニコニコ動画】マリア様がみてるinセカンドライフ PVその1 【ニコニコ動画】マリア様がみてるinセカンドライフPV その2(バレンタイン編) トラックバックURI:http://xn--owt429bnip.net/2008/04/sl.php/trackback コメント (このコメント欄の RSS フィード)
俺の嫁とは - はてなダイアリー 俺の嫁(おれのよめ) 架空のキャラクターに対する愛情表現のインターネットスラング。 未婚者がネット上で用いる場合、(お嫁さんにしたいほど)『可愛い!』『萌える!』『大ファンです!』『好き!』などといった意味で使われる。 例 * 「長門は俺の嫁」 * 「3翠嫁」(3分以内にレスが無ければ翠星石は俺の嫁) 昨今、ニコニコ動画に乱舞する「俺の嫁!」発言に眉をひそめ、「ゆとり世代が」「動物化が」「オタクのライト化が」と、オタクの行く末を憂う方も多いかと思う。 しかし、悲嘆に暮れる識者の皆さんは、落ち着いて、下図を見て頂きたい。雑誌『comic BOX JR』創刊2号(1983年発行)の読者投稿コーナーの一部である。(クリックで拡大) 見よ!おのおのが、当時のアニメ&漫画の人気キャラクターを挙げ、力いっぱい「俺のものだ!」と主張しているではないか!つまり、
ネットの一部で、『機動戦士ガンダム』界隈における過剰な「後付設定」の是非が話題になる中、良いタイミングで基礎知識の学べる記事が掲載された。『MG』のMSV特集です。 特集は、『機動戦士ガンダム』の本格的な科学解釈の嚆矢ともいえる『ガンダム・センチュリー』の誕生秘話から始まる。『月刊アウト』元編集長・大徳哲雄氏のインタビューを掲載。伝説的ムック本の成立過程と、二次創作色の強い同書が、予想外の影響を及ぼしてしまったことを、当時どのように考えていたのか等が語られる。(この辺は、アニメ書籍ファンにもオススメです。) 同書の啓蒙した裏設定的味付けを、当時最先端の造形センスでもって立体に昇華したプロモデラー達。そして、彼らの鮮やかなる立体解釈を貪欲に取り入れた、バンダイの回答。最先端モデルとしての「MSV(モビルスーツ・ヴァリエーション)」! 当時の資料をふんだんに盛り込み(左図は一例)、歴史を追う
突然の訃報に驚いた。監督自身の存在感も大きく、邦画全盛期の象徴「四騎の会」の最後の一人が!という衝撃もある。 個人的には、つい先日、『市川崑物語』を観たばかり…。 <アニメーター市川崑> 『市川崑物語』(監督:岩井俊二) これは、映画人、市川崑の幼少期から太平洋戦争を経て、 現在に至るまでの物語。これまであまり語られることのなかったアニメーター時代などが、貴重な写真や映像と共に語られる。 アニメファンには有名な話ですが、市川崑監督はアニメーション出身です。だけど、『市川崑物語』ほど詳細に扱ったものは、他に知らない。 過去のエピソードやフィルムはもちろん、「ミッキーマウスの時計」を大切にしていたり、今でも「ミッキーマウスのスリッパ」をはいている映像を観て、正直驚かされた。若い頃の一時の気持ちではなく、心底アニメーションが好きだったんだなぁと。 『市川崑物語』は、撮影した岩井監督の主観が
高松信司監督の自主制作映画が、Youtubeに上がっていた。 <高松監督とは> サンライズにおけるメタフィクション演出の第一人者。監督作『勇者特急マイトガイン』のメタ展開や最終回をはじめ、『機動新世紀ガンダムX』のメタ・ガンダム展開などで賛否両論を呼んだ。 個人的には、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』#108が強く印象に残っている。持ち前のメタ・アニメ展開に加えて、本編中に高松監督本人が実写で登場する破天荒ぶり! そのような経歴を踏まえ、谷口悟朗監督作品『スクライド』#8「最悪の脚本」(登場人物が書いたシナリオに物語が侵食される話)では、絵コンテ担当としてスポット的に起用されている。暗に「メタフィクションといえば、高松!」と言わんばかりのこの布陣は、アニメファンをにやりとさせた。 ちなみに、現在は、『銀魂』の監督として活躍中です。 前置きはこの辺にして、本題の『宇宙防衛軍ジェットマン』。
TV版の第1話と、旧・劇場版(第25話)の冒頭。 「外には敵、目の前には病床の女性パイロット」というシチュエーションの反復と、行動の差異。ロボットに乗るのか、乗らないのか?どうするのか?物語開始時における、主人公の変化を際立たせる対比。 <2月5日追記> newさんから、興味深い反応があったので引用。 書かれている内容よりも、手の形が1話だと少年漫画っぽいゴツゴツした手で、25話だと繊細な手になっているというのが気になってしまう 面白かったところを太字にしました。指摘されて気づいたことが二つ。 旧・劇場版の時点では、視聴者の実感としても、中性的な線が相応しい主人公になっていました。しかし、TV版開始時点では、絵の作り方(目指した方向性)が違ったのかも知れない、ということが一つ。 もう一つは、キレイな手の方が、「(シンジの心が)汚れた」ニュアンスが伝わりやすいのかなと思いました。粗野な手だ
思いつきメモ。 1)同じDVDでも、実は、一人ひとり違う映像を観ている 理由は、再生環境に個人差があるから。 映画DVDの多くには、5.1ch音声(あるいはそれ以上)が含まれている。世の中には、「6.1chや5.1chモードで再生する人」と、「2chモードでしか再生しない人」が居るが、DVDの入手コストは同じ。後者は、1度も再生しない「5.1ch音声データ」込みの値段でディスクを買っている。 方や、映像は皆同じデータを再生する。だけど、「ホームシアターのスクリーン」と「大画面液晶TV」と「14型ブラウン管TV」では、迫力が違うだろう。作品によっては、再生環境のフレーム(「16:9」と「4:3」)によっても見応えが違うだろう。あるいは、DVDプレイヤーの性能によっても。つまり、DVDの購入金額は同じでも、そこからのリターン(満足感)には人それぞれ差がある。(※機材のコストの問題もあるが) 高
予告映像のインパクトに負けて、初日に観てきました。 (※9/3追記:はてブにて間違いを指摘されたので、少し修正) 全編通して、個人的に一番驚いたのは、「綾波が走る場面」。カメラは引き気味で、ロングのショット。決して強く主張する映像ではなく、映画のダレ場に織り込まれた、さりげないひとつの動作に過ぎない。しかしながら、画面から受けた印象は鮮烈で。 1つは、旧作で築かれた「人形じみた、極度に静的なイメージ」からの逸脱が感じられたこと。事前の雑誌記事で、「他の作品に真似されまくった『新世紀エヴァンゲリオン』のスタイルは捨てる!」と宣伝されていたけど、「極太明朝体」以上に真似されまくったのが、綾波レイの人物造形な訳で。「あぁ、そこにもメスを入れるつもりなのかな」と。 もう一つは、そのような(重要な)印象の変化が、(目立たせるまでもない)瑣末な描写の中から感じられたこと。 いずれも、主観的な問題
『社会派くんがゆく!RETURNS』が突っ込まなかったので、代わりに。 唐沢俊一氏は、私塾『文筆業サバイバル塾』を主催している。ライター志望者を塾生に迎え、講義形式で、業界における生き残りのノウハウを伝授するといった内容。 『新・UFO入門』に絡む一連の騒動を目にして、初めに思い出したのが、この授業の講義録でした。というのも、(今から考えると、まるで悪い冗談みたいだけど、)サバイバルのモデルケースとして、当時構想中だった『新・UFO入門』を挙げていたからです。 以下、『文筆業サバイバル塾 Vol.1』講義録※より引用。(※コミケにて購入。出版評論社NetShopでも買うことができる。) 某社のような中堅の出版社で一つの新書が創刊されると、(略)、出版社というのは意地でも新書のブランドを十年は潰しません。 ということはここで定期的に書いていけば、十年間仕事をここで取れる。まあドル箱という
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