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パリ五輪
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(前回の続き) ■原爆投下の論理 たとえば、原爆投下を正当化する口実として、アメリカは、もし原爆を使用しなかったとすれば、日本を降伏させるために日本本土への上陸が必要であったであろう、本土決戦ともなれば、アメリカ兵の死傷者は百万人(五十万人と言われることもあります)を超えるかもしれない、そしてその十倍以上の日本人が死傷するであろう、したがって、原爆投下は、百万のアメリカ人とさらにその十倍の日本人の生命を救ったのだというようなことを言います。 この論理はどこかおかしくはないでしょうか。 本土決戦になれば、アメリカ人が百万人、日本人がその十倍以上死傷するという予測は、何の根拠もありませんが、ここは譲って、この予測は正しかったとしてみましょう。 この論理は、日本を完全に屈服させ、無条件降伏を承認させることを疑うべからざる当然の前提としています。 日本をそこまで追いつめるためには、原爆投下と、アメ
私は宗教というものに全く疎いのですが、日本人の宗教観について、29日の読売新聞に面白い調査結果↓が出ていたので取り上げてみます。 宗教「信じない」7割、「魂は生まれ変わる」3割…読売調査 読売新聞社が17、18日に実施した年間連続調査「日本人」で、何かの宗教を信じている人は26%にとどまり、信じていない人が72%に上ることがわかった。 ただ、宗派などを特定しない幅広い意識としての宗教心について聞いたところ、「日本人は宗教心が薄い」と思う人が45%、薄いとは思わない人が49%と見方が大きく割れた。また、先祖を敬う気持ちを持っている人は94%に達し、「自然の中に人間の力を超えた何かを感じることがある」という人も56%と多数を占めた。 多くの日本人は、特定の宗派からは距離を置くものの、人知を超えた何ものかに対する敬虔(けいけん)さを大切に考える傾向が強いようだ。 調査は「宗教観」をテーマに面接方
以前、1読者さんから教えていただいたことがきっかけで「日本人と『日本病』について」↓を読んでいる最中なのですが、山本七平と岸田秀による対談形式なので比較的平易に説明されていて、これがなかなか面白いのです。 今回から、その中でも興味深く思った処を感想等まじえつつ紹介していこうと思いますが、まず最初に岸田秀が「人間とは本能が壊れた動物」と説明している箇所を引用して行きます。これがわからないとその先に進めないと思いますので。 (~前略) 岸田 結局、それではなぜ日本人はこうなったのかという問題ですね。 山本 そうなんです。どうしてそうなっちゃうのか。これは岸田さんのおっしゃる本能の壊れた人間、その壊れ方の問題ですか。 岸田 いえ、それぞれの民族の文化の違いは、本能の壊れ方の違いなのではなくて、壊れたあとの対処の仕方だと思うんです。 人間は本能が壊れた動物だとぼくは言ってるわけなんですけれども、本
東北関東大震災の際に携帯電話が通じなくなったのは記憶に新しいところですが、ネットでiphoneのタダ電アプリ「Viber」同士なら連絡できたという報告をネットで見かけたので、早速我がiphone4にもインストールしてみました。 このViber↓って、あのskypeを凌ぐとただ今、大評判のアプリらしいですよ。 ってんで、インストールにあたり参考にしたのが下記HP↓。 ■Viberのアクセスコードが届かない。でもどうしても使ってみたいiPhoneユーザーの皆様へ【追記あり】 上記HPでも問題視されているように、このviberを導入する際、最大の難関となっているのが、インストール後に行なうアクティベート(起動)をするのに必要なアクセスコードがSMS(ショートメッセージサービス)で届かない事らしい。 恐る恐るやってみたが、自分の携帯番号を入力してみたら、あにはからんや速攻でアクセスコードが届いて一
(ツイッター以外では)久しぶりのブログ更新です。 遅まきながら、まず初めに、このたびの大震災にて不幸にもお亡くなりになられた方々のご冥福を祈念するとともに、被災され今現在も救助を求めるなど苦難の状況が続いておられる方々が一刻も早く普通の生活を取り戻せますよう、お祈り申し上げます。 また、救助や原発事故対応にあたっておられる方々のご活躍とご無事を心より願っております。 さて、チョット前の話になってしまいましたが、今回の東北地方関東大震災についての石原都知事の天罰発言がかなりの反響を呼びました。 石原都知事の言いたい事もわからなくはありませんでしたが、このニュースを聞いたとき「随分と不適切な発言をしたものだなぁ、かなりの反発を喰らうだろう」ととっさに思いました。 案の定、悪評プンプンでしたね。 結局のところ、発言撤回に追い込まれてしまいました。 もちろん、あのような発言は撤回するのが当然だと思
最近、小沢擁護派の声が喧しい。 まさにノイジーマイノリティ特有のけたたましさですよね。 彼等の言い分をみていると決まって検察/検審ファッショだの素人による公開リンチだの小沢を排除する為の陰謀だの唱えています。 そして、必ず次のように結論付けます。 「今の日本社会は法治社会ではない。人権がいつ踏みにじられるかわからない人治社会なのだ」と。 まぁ、確かにある特定の視点に立てば、彼等の云うような側面は否定出来ません。 事実、起訴イコール罪人と見なされてしまう現象が存在することは過去にもあったことだから。 しかし、彼等の見方はいささかバランスを逸していると思う。 それは彼等の主張のほとんどが、彼等以外の人達が小沢一郎に対して抱いている数多くの疑問に全く答えていないことを見ても明らかでしょう。 それでいながら、検察サイドやマスコミサイドの落ち度を責める事ばかり汲々としている。 小沢擁護派の手にかかっ
鳩山首相の「抑止力」発言をキッカケに、海兵隊の「抑止力」についてあちこちのブログ上で侃々諤々論じられていますが、それを見て思ったことを書いていきたいと思います。 まずは、この問題を論ずるに当たって現状を分析してみます。 1.日米同盟の危機につながりかねない恐れ この問題を巡って、よく単なる一基地の廃止に過ぎないと、さも簡単ですぐ実施できるようなことを言う人が居ますが、物凄く勘違いしていると思う。 グアム協定やロードマップを読んでみてもわかることですが、普天間基地の「移設」が条件となっている以上、仮に「移設」ではなく「撤去」ということになれば、数ある米軍用地の返還やグアムへの機能分散や米軍再編などにも悪影響を及ぼすことは必至です。 そうなれば、日米同盟の深化どころか、形骸化に進みかねず、その影響は、日本の安全保障だけにとどまらず東アジア全体の安全保障にも及ぶことになる。 そうした点を全く無視
前回の記事「必見!【与謝野VS鳩山】/「平成の脱税王」・「鳩山原則」など名文句誕生!」に、一読者さんから非常に参考になるコメントを頂きました。 これだけのご意見を、コメント欄にうずもれさせておくのはもったいないと思い、記事への転載を申し出たところ、快く応じて下さり、修正・加工(強調や色付け)まで了解していただけました。ありがとうございます。 それでは、以下引用紹介させていただきます。 『平成の脱税王』というのは、確かに上手い表現ではあるのですが、現実を考えると笑うに笑えません。 平成19年度の日本全国の個人脱税総額が約70億円。 鳩山首相1人の脱税総額は、約7億円。 1年の個人脱税総額の10分の1に当たるほど巨額なものです(内1億円は時効成立)。 今後、追徴課税その他の処分があるとしても、これほどの犯罪を犯しそれを認めている(=修正申告に応じている)にも拘わらず、未だに「知らぬ存ぜぬ」を押
◆「人種的憎悪」について 何気なくぱらぱらと『ニューズウィーク』誌を見ていたら、ジョン・ダワーの『非情な戦い――太平洋戦争における人種と勢力』の紹介が目についた。 理由は、戦後にフィリピンの収容所で目にした、醜悪に戯画化された日本兵のマンガが冒頭に掲げられていたからである。 われわれの世代はこのマンガだけで、その中で日本人がどのように描写されているか、ある程度は想像がつく。 もちろんダワーが、それを、戦争という異常な状態における人種的偏見として紹介しているにしても――。 従って紹介の内容のうち、「出っ歯で、近視で、チビザル」の「ジャップ」は人間以下だと言ったようなものには少しも驚きを感じなかったし、次の紹介文ぐらいの程度なら、不思議とも思わない。 「人類学者は、日本人は幼くて、野蛮で半ば狂っていて、子どものころの排泄のしつけが原因で大人に十分なりきれず、彼らが何かにつけ劣等意識をもつのも当
◆アメリカの不思議 ニューヨークヘ行ったところ、偶然の機会から、「戦後三〇年のアメリカ」というビデオを、ある宗教団体で見せてもらった。 トルーマンからアイク、ケネディ、ジョンソン、ニクソンと移り行くうちに、社会がどのように変化し、悪化し、崩壊して行ったかを克明にたどっているビデオである。 少年ギャング、麻薬患者、児童虐待、街頭での殺人、少女売春等々が、これでもか、これでもかといった調子で登場し、同時にベトナム反戦運動、公民権運動、徴兵令状焼却、「人殺し」とホワイトハウスに向かって叫ぶデモ隊、警官隊の弾圧、ケネディの暗殺、キング牧師の暗殺、ニクソンの辞任等々の場面が入ってくる。 そしてそれを見ていると、少々不思議な気持になる。 というのはだれ一人、社会を悪くしようと努力しているわけでなく、人びとの叫ぶスローガンはすべて立派であり、平和、人道、博愛、反戦、人間の権利、差別撤廃、最低賃金制の確立
今回ご紹介する山本七平のコラムは、随分前に書かれたもののはずなのに、まさに今現在の状況について述べているような気がします。 ◆伝統文化と近代化 日本における世論というより、むしろ論壇・マスコミの”空気”は、非常に奇妙に転換する。 もっともこれは”空気”だからそれが当然でやがて雲散霧消するであろうが、この”空気”は時には一時的にドグマとして人を拘束するから、やはり無視すべきではないであろう。 「日本ダメ論」は長い間、論壇・マスコミの”空気”であり、「日本をダメにした云々」といった本まであった。この伝統は相当に長く、決して戦後はじまったものではない。 私は、少年時代に「これだから日本人はダメなんです」といった種類のお説教を聞かされて、「では一体あなたは『なに人』ですか」と反問したくなった経験がある。 戦後は欧米先進国、また社会主義を「スバラシイ」として、「それにひきかえわが国は……」とする形の
前回【その1】のつづき。 前回は、日支事変を世界がどのように受け止めたかについて、イザヤ・ベンダサンの記述を引用しました。 今回は、蒋介石と日本がどのような交渉を行なっていたのか、そして、駐支独大使であったトラウトマンがなぜ仲介に乗り出したのか、といったことについて説明している箇所を引用していきます。 (前回の続き) 蒋介石ももちろん問題解決のため、模索していた。 彼は前に近衛〔文麿〕公(首相就任前の)に一つの私案を送っていた。 それの第一条は「満洲問題ハ当分ノ間不問ニ附スル」であり、その説明は、公の語るところによれば「現在の空気では支那に於ては取あげられないから」であった。 確かに、この時点では、これはあらゆる意味において合理的な提案であった。 一種の「アデナウアー方式」であり、「北方領土問題不問」の日ソ国交回復方式であり、これが当時の中国政府の譲歩しうる限度であったであろう。 近衛公自
【注意】…H21.4.27追記 この記事を読む前に、こちらの記事をまず参照されたし。 以前から、イザヤ・ベンダサンの「日本人とユダヤ人」を、批判する時に必ず持ち出されるのが、浅見定雄氏の「にせユダヤ人と日本人 (朝日文庫)」↓でした。 私はあいにく未読であるので、浅見氏の主張が正しいかどうか今まで判断することは出来ませんでした。 ただ、アンチ山本七平から必ずと言っていいほどこの本を突きつけられたので、「へぇ~、ベンダサンの主張にも間違いがあったのか。でも、自分は、彼の日本人論の部分を評価しているだけだから、たとえ彼がユダヤ人の規定解釈で間違っていたとしても、それで以って彼の主張を否定しようとは思わないな」…程度に考えておりました。 ところで、この本から必ずといっていいほど引き合いに出される批判が、イエス・キリストが活躍していた時代のユダヤにあったサンヘドリン(国会兼最高裁判所のようなもの)
新年明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします 皆様は、どのように新年をお迎えになったのでしょうか? 私の場合、大晦日は紅白を見て、カウントダウンをテレビ東京のジルベスター・コンサートのクラッシックを聞きながら迎えるというのがここ数年の定番となっております(ちなみに今年はガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」を聴きながら新年を迎えました)。 さて、新年初めに何を書こうか…と考えたのですが、新年早々から山本七平ネタも野暮だと思いますので、久々に好きなクラッシックネタでも書いていこうと思います。 クラッシックと言っても、なかなか取っ付きにくいとかつまらない…などと敬遠している人も多いのではないでしょうか。 そこで、クラッシックに馴染みのない人でも楽しめるものはないか…と、youtubeを漁っていたところ、お勧めの映像を見つけたので、幾つかご紹介をば、いたしましょう
yamamoto8hei 今日の #ツイライフツイートした数:67(前日比+48)RTされた数:22(前日比+22)リプライされた数:3(前日比+3)いいねされた数:20(前日比+20)https://t.co/v6sT4tlioS 04-02 01:06 RT @tsukikiyora: ああ、同性婚がなければ人間扱いされない国の人たちが、日本はかつての自国以下だと思って敬意を払うことなく接してきた結果、腫れ物扱いされてしまったというお話しなんだろうね。。。ホント、どうしようもない外国人もいるからね。 04-02 08:01 RT @tsukikiyora: いや、それ以前に欧米のゲイは日本で住みたいとは思わないらしい。仕事がキツくて休みも少なくバカンスが楽しめない。夏が熱帯にいるのと同じの灼熱多湿の地獄で体がおかしくなると。ホントは半年に一回ぐらい一ヶ月ぐらい休んで方々に行きたいそうな
今回の田母神騒動を巡って、様々なブログが色んな事を書いている。 そんな中に、文民統制が既に崩壊していて、自衛隊がクーデターを起こすかも…と危惧している記事を見かけた。 天木直人氏のブログである。 以下、その記事における該当部分を引用する。 2008年11月07日の記事 ■11日の参考人招致で行なう事は田母神の歴史認識の誤りを国民の前で正面から糾すことである。 (~前略) 田母神問題で明らかになった事のひとつは、わが国ではその文民統制という制度的保障が、いつの間にか完全に有名無実化しているという恐るべき実態であった。 田母神論文の不適切さを認めたからこそ、防衛大臣や防衛次官ら防衛省幹部が、責任をとって給与の一部返納などの処罰を受け入れたのではなかったか。 ところが、田母神前航空幕僚長は、その政府の命令に服する事なく、事情聴取に応じなかった。 更迭後の言動も、政府の方針に反して何が悪いと悪びれ
今日から、「ある異常体験者の偏見」の一章「アントニーの詐術」を丸々紹介していこうと思っています。かなり長いため十数回に分けてご紹介することになると思います。 初回の今日は、まず日本軍の指揮官の型について説明するところから始めます。 その前に、この「アントニーの詐術」のなかでたびたび使われる用語「軍人的断言法」について、山本七平自らの説明を引用しておきましょう。 これを説明しておかないと話がわからなくなると思いますので。 (~前略~) ここではまず、なぜ「軍人的断言法」という言葉を造ったかを説明しておこう。 それは「戦犯容疑者収容所」で造ったのだから私にとっては新造語ではない。外地の戦犯裁判はいろいろな問題を合むが、その一つに「言葉の問題」があった。 陸軍は「英語」にも「英語的発想」にも無関係な集団で、士官学校出はほとんどがフランス語、ロシア語、ドイツ語であった。私は当時の水準で、またその集
仮)山田さん、冥王星さんへ >仮)山田さん >少なくとも、日本人の権益が損なわれると予想されるような言動を慎む事が、これからの左翼には必要でしょうね。 そうしないとますます衰退する一方でしょう。 ただ、赤旗など読んでいる限りではちょっと無理そうな気がします。 >冥王星さん 冥王星さんのコメントには、随分と考えさせられることが多いです。 >ナショナリズム社会を加速度的に民主化するには、まずは「反国家」と評価される組織主義、個人主義を植えつける必要性がある。 そのために、「反国家」という刷り込みが必要になってしまう。 >占領軍としては、「反国家」が民主化のために必要だったとしか言いようが無い。 >明治の自由民権運動も反国家的側面を過分に抱えていること 反国家であることが民主化に必要だとのご意見ですが、明治後期や大正時代の帝国議会というのは曲りなりにも民主主義の態をなしていたように私は受け取って
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