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セキュリティ
yasuhirosasaki.medium.com
https://twitter.com/NoContextTrek/status/1302970277299720199Everlaneの炎上Evernaleという企業は、D2Cという新たなモデルのリーダーとしてという点のみならず、単純な利潤の追求だけでなく社会善のために行動する、という点で高い評価を受けてきた会社/ブランドだ。Radical Transparency(過激なまでの透明性)というモットーの元、その製品原価をアイテムごとに開示し、工場の様子を詳細にレポートしたり、職場の様子をSNSで生配信もする。The Black Friday Fundという取組みでは、ブラックフライデー(クリスマス商戦の初日として大きな売上を上げることができる)の収益をサプライチェーンなどのステークホルダーに還元している。また、再生素材の使用や水をなるべく使わないジーンズなど、その製品の多くは環境配慮もさ
良質な思考に良質な情報は不可欠。 ベネディクト・エヴァンスというテック業界のThought Leader(思想的リーダー)のニュースレターをずっと前から購読している。毎週月曜、彼のニュースレターが届く。SNSを閉じ、日々のニュースや出来事に対して彼が添える、ささやかな文脈に触れると、自分の視座の広がりと理解の深まりを感じる。 その他にも、いくつか面白いニュースレターを購読している。アンドリュー・チェンのニュースレターもテック業界の革新的ビジネスモデルについて深い理解を与えてくれる。まだ購読を始めたばかりだが、スコット・ギャロウェイのそれも素晴らしい。週に1回か月に数回、メールの受信箱に届くニュースレターというメディアは、それぞれの書き手のキャラクターが滲み出て、不思議な親密さを与えてくれる。聡明な友達にときどき会って話を聴くようで、そのリズムとインタラクションが非常に心地良い。 反対に、F
あなたが、世界数十カ国にファンをもつミュージシャンだとしよう。試行錯誤を繰り返しながら作曲し、頑張って辞書を引きながら英語で歌詞をつくる。努力が実り、Spotifyで年間200万回も再生されるまでになった(ダブルミリオンという意味では、宇多田ヒカルの「Automatic」と同レベルだ!)。しかし、ストリーミング音楽のこの時代、あなたに分配されるのはわずか100万円程度しかない。 2018年の音楽市場は、対前年比で約10%上昇したようだ。全体としては、ユーザー数も伸び、ユーザーが音楽を聴く時間も増えている。一方で、そこそこのユーザー数を抱え、まあまあの再生数をもつ”ミュージシャン中間層”の稼ぎは、CDの販売で生計を立てていた時代に比べてずっと少ない。ゾーイ・キーティングというチェロ奏者の楽曲は、世界65カ国の24万1,000人のリスナーによって計200万回再生(合計19万時間)された。それで
ダニエル・カーネマン(2002年 ノーベル経済学賞受賞)が提唱したピーク・エンドの法則というものがある(「ピーク“と”エンド」が重要と言っており、「終わりよければ全てよし」とは少し違う)。Wikipediaから引用するとこういう意味だ。 われわれは自分自身の過去の経験を、ほとんど完全にそのピーク(絶頂)時にどうだったか(嬉しかったか悲しかったか)ならびにそれがどう終わったかだけで判定する、という法則である。 カーネマンが「ピーク・エンドの法則」を証明するために行った実験は以下のようなものだ。 A.冷たい水( 14℃)に60秒間手を浸す。 B.冷たい水( 14℃)に90秒間手を浸す。ただし、最後の30秒間は徐々に水温が上昇する。 被験者にもう一度実験するとしたらどちらが良いかと聞くと、Aを選ぶのが自然に思える(体験している「苦痛の総量」はAの方がはるかに小さい)。しかし、被験者の大半はBを選
あまり知られていないけど、ヨガに様々な流派があり、茶道に裏千家や表千家があるように、「デザイン思考」にも西海岸派と中西部派(分かりやすくするために、この稿ではシカゴ派と呼びます)という流派があります。 単純化して2つを分類するとこんな感じしょうか。 シカゴ派:システム思考的アプローチ。顧客体験とビジネスモデルの設計にフォーカス。プロセス重視でメソッド志向。使う言語はかなりビジネス寄り。 IDEOに代表される、西海岸派のデザイン思考はいろいろなところで解説・導入されているので、この稿ではシカゴ派の話をしてみたいと思います。 シカゴ派は、ビジネスをミルク、デザインをコーヒーとするとしたらカフェラテ。配合比率で言うとかなりビジネス(ミルク)が方が大きい。シカゴには、ブティック系の小ぶりなデザイン会社がたくさんありますが、Strategist(戦略屋)やAnalyst(分析屋)を名乗る人の比率がと
このリストは、「ビジネスデザイナーのための25冊」のご案内です。 知る → 考える → 作る → 伝える → 届ける → 育てる デザインプロセスをこの6つに分け、本もこの順番で緩やかに並べています。表の上部は、その分野の世界観を紹介してくれる本。表の下部に行くにつれて、実務・マニュアル本色が濃くなります(下記のリストの番号は上の表に対応しています)。ビジネスデザインに興味を持ち始めた方は、表の上の方からピックアップ頂いた方がいいかもしれません。 13. Good Chart 「図表を美しく作る」というのは非常に重要なことです。人は生物学的に、美しく表現されたものに高い価値を感じます。そして親しみを抱き、積極的に理解しようとします。 ビジネスデザイナーという職種は、ダイヤグラムやグラフを多用することが多い。しかし、そういったものをどうやって美しく、分かりやすく、ストレートに伝達できるか、と
最近やっと落ち着いて来たものの、しばらくバター不足が続いていた。 スーパーに立ち寄る度に、空っぽのバター売り場を見て、隣に置いてあるマーガリンに手を伸ばしたことのある人も多いと思いはず。この時、人は無意識のうちに「マーガリンはバターの代替である」という前提を持っている。 しかし、今から考えると信じられないことだが、マーガリンは、19世紀初頭に流通し始めてから、約100年にわたり、バターの代替としては認知されていなかった。 アメリカでは一般的に流通した食品だったものの、当時のマーガリンはただの白い塊でしかなく、誰もバターと連想して考えたりはしなかった。一般的な生活者の認知レベルでは、オレンジジュースがワインの代わりにならないのと同じくらい、マーガリンはバターは異なる種類の食べ物。 マーガリンが、現在のようなバターの代替としての地位を確立するには、20世紀中盤に活躍した、ルイス・チェスキンとい
Podcastで告知した通り「ビジネスデザイナーのための25冊」を公開してみます。 知る → 考える → 作る → 伝える → 届ける → 育てる デザインプロセスを、乱暴にこの6つに分けてみました。本もこの順番で緩やかに並べています。 書籍によっては、複数のプロセスを横断的に捉えている本もあります(むしろその方が多い)。個々の本は、その「本の重心」を見極めながら、一番重みがかかっているプロセスにプロットしてみました。 表の上部は、その分野の世界観を紹介してくれる本。表の下部に行くにつれて、実務・マニュアル本色が濃くなります(下記のリストの番号は上の表に対応しています)。ビジネスデザインに興味を持ち始めた方は、表の上の方からピックアップ頂いた方がいいかもしれません。 私の偏りのある読書歴からリストを作っています。知見のある方のフィードバックをもらいつつ、このリストがさらに充実したものになる
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