先日電車に乗っていたら、隣に座った大柄な男が急にビスケットを食べ出した。 ビジネスバックから箱入りのやつを取り出して、2枚単位で口に放り込み、ボリボリ音をたてている。頭がおかしいのかなと思って、しばらく彼を観察していたんだけど、ひたすら食ってる以外は変なところはなく、身なりもわりと整っていた。ビスケットの粉が周囲に舞うような行儀の悪さもなかったので、僕はギリギリ無害と判断して、そのままパソコン作業を続けることにした。だけど、ビスケット男の向こう側に座っていたスーツの男性は、次の駅もまだなのに席を立ってどこかに行ってしまった。その人は有害と判断したんだろう。 ここで何となく興味がわいたのは、スーツの人がビスケット男をどれだけ観察して有害判定したかだ。 僕は特異な人に出会ったら、あからさまな危険がない限り、極力観察するようにしている。純粋に興味本位なんだけど、それゆえに誰かを短絡的に避けるマネ