北海道教職員組合(北教組)による勤務時間中の組合活動や服務規律違反に関連して、会計検査院が北海道教育委員会と札幌市教育委員会に実地検査に入ったことが13日、関係者の話で分かった。検査は9〜12日の4日間行われた。今後、北教組にも立ち入り検査をする方針。ヤミ専従の実態などが確認されれば、教員給与として国庫から支出された分の返還を求める。 会計検査院は実地検査のなかで、道教委や市教委が実施した道内教職員の組合活動や勤務時間との兼ね合いなどに関する実態調査結果の提示などを求めたもようだ。今後、データを分析するなどして、ヤミ専従などによる不正支出がなかったか調査を進める。 北教組をめぐっては平成21年8月の衆院選の際、民主党の小林千代美議員=辞職、北海道5区=陣営で、北教組からの違法献金が発覚。北教組幹部らが札幌地検に逮捕され、有罪判決が確定している。