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2010年3月11日のブックマーク (2件)

  • 的場光昭『「アイヌ先住民族」その真実』のデタラメ(1) - Danas je lep dan.

    何度か『正論』にアイヌ民族を否定する文章を書いていた的場光昭とやらいう医者が,とうとうアイヌ否定論のを出した。「アイヌ先住民族」その真実―疑問だらけの国会決議と歴史の捏造作者: 的場光昭出版社/メーカー: 展転社発売日: 2009/11メディア: 単行クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る 今のところ,このような議論はさほど目立ったものではない――南京事件否定論やホロコースト否定論に比べれば。だがこれをこのまま放置しておいてもいいものでは決してない。 的場の主張は,小林よしのり,西村眞悟,鎌田告人といった否定論者たちの主張と連動している。実質,彼と小林がこの分野における最も影響力のあるイデオローグとみていいだろう。彼の主張がどれだけ馬鹿げたものであるかを示すことで,このような主張の拠って立つ基盤を破壊したいと考える。 当たり前だが,これは議論ではない。 (……)たとえ敵

  • 汪暉『思想空間としての現代中国』 - heuristic ways

    これは、恐るべき思想的密度と迫力をもったである。 こののことは前から気になっていたが*1、丸川哲史氏の『ポスト〈改革開放〉の中国』の中に、「中国の理論家、汪暉による第二次天安門事件前夜の分析」の一節が引用されていて、改めて興味が湧いてきたのだった。丸川氏は、汪暉氏の「一九八九年の社会運動と中国の「新自由主義」の歴史的根源」(『思想空間としての現代中国』所収)から引用した後、次のように解説している。 汪暉は、このような背景を持って引き起こされた一九八九年の社会衝突は、一見して「伝統的体制を批判する」ものであるように見えて、実のところ「改革を推進する国家、あるいはまさに市場社会に向けて次第に変化しつつある国家」への批判が根要因であったとする。そして汪は結論として、この一九八九年の社会衝突が国家の弾圧によって収束したことで、以後「改革を推進する国家」がスムースに市場社会化を進めることが可能