2008.08.19 オリンピック雑感 (4) カテゴリ:歴史その他 先日、なんとはなしに youtube を見ていたら、レニー・リーフェンシュタールの記録映画 『意思の勝利』 と 『民族の祭典』 の画像を見つけた。 前者は1934年のナチのニュルンベルク党大会を映したものであり、後者は1936年のベルリンオリンピックを記録したものである。ヒトラーと個人的にも親しかった建築家のシュペーアが設計した古代ギリシア様式の党大会場に、鉤十字の巨大な幟が林立する光景は、本当にこれが20世紀なのかというような異様な光景である。 どちらの映画にも、ちょびひげの伍長の姿が映っている。軽く右手をあげて観衆の歓呼に応じるその姿は、チャプリン演じる独裁者にそっくりだが(いや、反対だ、チャプリンがヒトラーを真似したのだった)、背格好もどちらかといえば貧相であって、どう見てもカリスマ性のある人物とも思えない。ただし