タグ

ブックマーク / plaza.rakuten.co.jp/kngti (84)

  • オリンピック雑感 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.08.19 オリンピック雑感 (4) カテゴリ:歴史その他 先日、なんとはなしに youtube を見ていたら、レニー・リーフェンシュタールの記録映画 『意思の勝利』 と 『民族の祭典』 の画像を見つけた。 前者は1934年のナチのニュルンベルク党大会を映したものであり、後者は1936年のベルリンオリンピックを記録したものである。ヒトラーと個人的にも親しかった建築家のシュペーアが設計した古代ギリシア様式の党大会場に、鉤十字の巨大な幟が林立する光景は、当にこれが20世紀なのかというような異様な光景である。 どちらの映画にも、ちょびひげの伍長の姿が映っている。軽く右手をあげて観衆の歓呼に応じるその姿は、チャプリン演じる独裁者にそっくりだが(いや、反対だ、チャプリンがヒトラーを真似したのだった)、背格好もどちらかといえば貧相であって、どう見てもカリスマ性のある人物とも思えない。ただし

    オリンピック雑感 - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • 私事 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.01.13 私事 (4) カテゴリ:私事・昔のことなど 父と子の相克というのは、ツルゲーネフの 『父と子』 とか志賀直哉の 『和解』 など、多くの近代文学のテーマになっている。青森の大地主の家に生まれた太宰治もまた、父親が亡くなってからも、父という存在に反抗し続けた人だと言っていい。しかし、その一方でそのような反抗が、しばしば 「甘え」 の一つの形態であることも否定できないだろう。 いささか奇矯な比喩かもしれないが、親に死なれるということは時間という見えない敵、しかも人間にはけっして勝ち目のない敵との戦いの中で、始めは隊列の後方にいたはずなのに、気がつくといつの間にか前方の部隊がすべて倒され、戦いの最前線に立たされているといった感覚で表されるような気がする。 もちろん若くして親に死なれた人にとっては、それ以上に現実的な困難が存在するのだろうが、そのような感覚は、たぶん親の死をいく

    私事 - 遠方からの手紙:楽天ブログ
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2009/03/05
    読み返してみると文章硬すぎ
  • public という概念について - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.12.11 public という概念について (2) カテゴリ:仕事・翻訳 英語の単語で日語に訳しにくいものに、public という言葉がある。一般には 「公」 とか 「公共」 とか訳されるのだが、どうもしっくりしない。辞書をひくと、「社会」 とか 「世間」 といった訳語ものっていて、たぶんこっちのほうが来の語感に近いのだろう。 たとえば、public domain という言葉がある。例をあげれば、著作権や特許権で保護されていない、誰もが自由に利用できる技術や情報などを、public domain に属するという。また public knowledge は、普通 「公知」 などと訳されているが、これも同じように、特定の個人や団体が独占しているのではない、広く一般に知られた知識のことを意味する。 ところで、public の反対は private である。一方、「公」 の反対は

    public という概念について - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • 美しい国の美しい政府って - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.04.27 美しい国の美しい政府って (11) カテゴリ:政治 国外退去処分が確定した群馬県高崎市のイラン人、アミネ・カリルさん(43)一家は26日、ただひとり残留が認められた長女マリアムさん(18)を残し、イランに帰国する。マリアムさんは保育士になるという夢の実現に向けて短大に通い始めた。一家は25日、娘が暮らす部屋で最後の夜を過ごした。 自宅で荷物整理を済ませたアミネさんは「初めて来たとき、景色のきれいなところだと思った。大好きな高崎を離れるのはつらい」と語った。 アミネさんは90年5月に短期滞在ビザで入国し、翌年にはと長女も来日した。来日後に次女シャザデさん(10)が生まれた。00年6月に国外退去処分を受け、在留を求めて提訴したが、昨年10月、最高裁で退去処分が確定した。 asahi.com より むろん、家族が一時期離れて生活すること自体は、必ずしも珍しいことではない。

    美しい国の美しい政府って - 遠方からの手紙:楽天ブログ
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2009/02/16
    国名や個人名を入れ替えるだけで、2年前の記事がそのままどの「事件」にも当てはまるということのなんたる愚劣さ
  • 前の記事「そんな映画など見たくもない」への追加 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.04.22 前の記事「そんな映画など見たくもない」への追加 (6) カテゴリ:社会 読み返してみると、前の記事はいささか乱暴で粗雑な物言いをしてしまったという感はある。ただ、その理由は、ひとつにはネットで見つけた、映画を見た人の感想の中に、非常な違和感を感じたものがあったことにもある。 「総括」 という悲劇が起きたのは、彼らの内部で激しい議論や対立があったからではない。その反対に、そこでは 「革命」 だの 「人民」 だのという、思い込みだけの空疎な観念によって醸成された、曖昧模糊とした 「空気」 だけが夢魔のように支配していて、来行われるべきまっとうで理性的な議論も対立も成立していなかったからだ。前の記事で引用した吉の言葉には、たぶんそういう意味も含まれているだろう。 毛沢東を丸写しにした 「根拠地建設」 だの、レーニンを戯画化した 「武装蜂起」 だのといった彼らの理念と行動

    前の記事「そんな映画など見たくもない」への追加 - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • 世界を動かしているのは悪意ではない - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.12.29 世界を動かしているのは悪意ではない (19) カテゴリ:陰謀論批判 振り返ってみると、「陰謀論」 の誤りと、その危険性について、ずいぶんとごちゃごちゃ書きまくってしまった。なにしろ、クリスマスについて書き出した記事まで、最後は 「陰謀論」 批判という結論になってしまったくらいだ。 「陰謀論」 にはまりやすいのは、ナイーブな人が多いと書いたけれど、もうひとつ付け加えることがある。それは、根は同じことだが、「陰謀論」 にはまりやすい人の多くは、世界を動かしているものは、人間の 「悪意」 であるといった発想に捉われているということだ。 たしかに、世界は不条理であり、様々な 「暴力」 や 「不正」、「悪」 に満ちている。しかし、その多くは、誰かのことさらな 「悪意」 によって生じているわけではない。 一昨日、パキスタンでブット元首相が爆弾テロによって暗殺された。帰国直後にも爆

    世界を動かしているのは悪意ではない - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • 「結果論」 と 「目的論」 の混同について - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.12.24 「結果論」 と 「目的論」 の混同について (12) カテゴリ:陰謀論批判 気がつくと、いつの間にか今年も残り少なくなっている。今夜はこの国のほとんどの皆さんが、1日だけのにわかキリシタンになるという日である。 昨日、いつものように夕方の買い物に、近くにある大型スーパーに出かけたところ、子供連れの家族客などで店内は熱気むんむんの大賑わいであった。ふと、気がついたのが、4, 5歳くらいの男の子。広い店内を、なにやら泣きそうな顔をしてバタバタと駆け回っている。 どうやら迷子になったようである。店内は大人の背よりも高い商品陳列棚がいっぱいに並んでいるから、見通しが悪い。目の位置の低い小さな子供にとっては、なおさらである。すでに半べそ状態であった。 店員も誰も気付かない (気付かないふりなのかもしれない)。声かけようかな、どうしようかな、でも変なおじさんに間違われてもなんだし

    「結果論」 と 「目的論」 の混同について - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • 機能主義的論理はなぜつまらないか - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.01.26 機能主義的論理はなぜつまらないか (5) カテゴリ:思想・理論 社会学者、宮台真司氏によれば、宗教とは次のように定義されるらしい。 前提を欠いた偶発性は予期外れの衝撃を収拾不能にし、意味あるものには意味がないという形で〈世界〉解釈を不安定にします。前提を欠いた偶発性は何らかの形で受け入れ可能なものに意味加工される必要があります。そうした機能を果たす社会的装置が宗教です。 この定義をもっと簡単に言い直せば、要するに治りようのない病気とか避けようのない事故などの、理由もなく自分に責任もない不幸にあった人間が、「なんかよう分からんけど、これは神様の意思なんや。自分のようなちっぽけな人間には理解できない、神様のふかーい思し召しなんや」 みたいにして、自分を納得させる装置が宗教なんだということだろう。 氏によれば、彼自身によるこの宗教の定義は、これまでの次のような定義に含まれる

    機能主義的論理はなぜつまらないか - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • 玄洋社とカレーの関係 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.04.07 玄洋社とカレーの関係 (7) カテゴリ:福岡 奇怪な傑作 「ドグラマグラ」 の作者 夢野久作は名を杉山泰道といい、戦前右翼の大立者であり政界の黒幕ともいわれた杉山茂丸の息子である。 九州は福岡といえば右翼発祥の地の一つであり、かの有名な玄洋社を設立した頭山満や、「日韓合邦」(韓国併合)を推進した黒龍会の内田良平など、錚々たるメンバーがそろっている。条約改正に反対して大隈重信に爆弾を投げ、その場で自殺した来島恒喜も玄洋社の人間である。 杉山茂丸もそのような人物の一人であるが、「ショートショートの神様」 と言われた星新一の父親の星一が製薬事業に乗り出したときに資金援助をしたりもしている。 玄洋社はもともと民権派として出発したのだが、しだいに朝鮮や中国への進出を目指した国権派へと性格を変えていく。そこにはロシアの極東進出に対する危機感であるとか、幕末以来の根強い勤皇思想な

    玄洋社とカレーの関係 - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • もうひとつおまけ - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.05.13 もうひとつおまけ (5) カテゴリ:明治維新・アジア主義 いささか、くどいようではあるが、乗りかかった舟なので ということで、宮台真司の 「解説:宮崎学『近代の奈落』~ 亜細亜的相互扶助の可能性を論じる ~」 という書評から ■敗戦後、日共産党の運動が激化したとき、共産党が広めたのが「民族」という言葉だ。同時代の水平社運動を見ると、松冶一郎をはじめとする先達たちも 「民族」 という言葉を使っている。大和民族のことではない。意外にも部落民のことを 「民族」 と呼んでいた。 ■「民族」 という言葉は、民族派右翼という呼称があるものの、元々右翼の概念ではなく、階級概念にとってノイジーな要素に注目しつつ階級概念に吸収しようとする左翼の概念だ。右翼がこの概念を使うとき、階級廃絶では必ずしも解放されない者たちという含意になる。 ■松が民族概念を被差別部落民に適用するときも、

    もうひとつおまけ - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • 宮台真司のトンデモな歴史観 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.05.11 宮台真司のトンデモな歴史観 (6) カテゴリ:明治維新・アジア主義 宮台真司の近代史認識がいかにでたらめかを示す例を、MIYADAI.com Blog から引用してみる。 その点、昔の米国は凄かったよ。例えばGHQの“ホワイト・パージ”。日が内政外交上の無能力者になったのは米国による“ホワイト・パージ”による所が大きい。“レッド・パージ”は有名だけど、実は講和までの8年間に戦前までの右翼──国の成り立ちを真に知る存在──が根絶しにされたのは知られない。(中略) 同じくGHQの指示でなされた“レッド・パージ”の目的は労働運動の弾圧で、GHQは思想弾圧すべからずと指示書を書いていたほどだ。ところが右翼の思想的鉱脈は完全に根絶やしにされた。結果、維新以降の国の成り立ち、特に「田吾作による天皇利用」の真実を、コミュニケートする機会が消えた。それ以降の右翼は戦前とは別物。右翼

    宮台真司のトンデモな歴史観 - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • 友人の友人の友人は・・・ - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.01.02 友人友人友人は・・・ (3) カテゴリ:社会 スタンリー・ミルグラム (1933 - 1984) というアメリカ人の心理学者がいる。彼の名前を最も有名にしているのは、「アイヒマン実験」 とも呼ばれる、「権威への服従」 に関する実験だろう。 この実験は、イスラエルで行われたアイヒマン裁判を受けて、なぜ彼のような一見平凡な人間が、「ユダヤ人虐殺」 のような非人道的行為をなしえたのかを、心理学の面から明らかにしたものである。 実験は、「生徒役」 を演じる役者と、そのことを知らされていない一般から募集された 「教師役」によって行われた。「生徒」 と 「教師」 は別室に分けられて、「生徒」 の声だけが、インターフォンによって 「教師」 には聞こえるようになっている。 「教師」 の質問に対して 「生徒」 が答を間違えると、「教師」 は罰として電流を流すボタン (実はうそ) を

    友人の友人の友人は・・・ - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • サルトルの 『嘔吐』 をちらちらと読み返してみた - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.01.25 サルトルの 『嘔吐』 をちらちらと読み返してみた (8) カテゴリ:文学その他 今は亡きサルトル先生の 『嘔吐』 というと、主人公のロカンタンが公園でマロニエの根っこを見ているうちに 「吐き気」 をもよおすという場面が有名だが、この小説の重要な脇役に 「独学者」 という人物がいる。 むろん、これはロカンタンが勝手につけたあだ名なのだが、この人物は町の図書館に何年間も通い詰めては、そこの蔵書を著者名のアルファベット順にひたすら読み続けているのだそうだ。ロカンタンはこの 「独学者」 について、こんなふうに描写している。 七年前のある日、彼は意気揚々とこの部屋に入ってきた。そして四方の壁をぎっしり埋めている数限りない書物を眺め回して、ほとんどラスチニヤックのように、「ぼくたちだけで、人類の全知識を所有するんだ」 といったにちがいない。 それから彼は、最右端の第一段の棚から

    サルトルの 『嘔吐』 をちらちらと読み返してみた - 遠方からの手紙:楽天ブログ
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2009/02/09
    世の独学者がしばしば「陰謀論」などのトンデモにはまるのはなぜか。あちこちを見て、結局「常識」を疑うと称するトンデモは「独学者」の自尊心に訴えるものがあるからなのだろうと思う今日この頃
  • 内村剛介、中野重治、さらに村上春樹のこと - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.02.06 内村剛介、中野重治、さらに村上春樹のこと (6) カテゴリ:文学その他 仕事やなんやで忙しくて、日々の細かな報道にまで目を通す暇がなかったのだが、たまたまウェブをあちこちふらついているうちに、評論家の内村剛介がつい先日死去したということを知った。きっかけは戦前の中野と蔵原の論争についてちょっと調べてみようと思ったからで、先月の30日、今からちょうど1週間前の死去の知らせに気づいたのはまったくの偶然である。 内村は、詩人の石原吉郎や画家の香月泰男、小説家の長谷川四郎などと同じく、シベリア抑留体験者である。「こんにちは こんにちは」 の三波春夫もそうだが、俳優の三橋達也、さらには松方弘樹の父である近衛十四郎や、吉新喜劇にいた平参平もそうだったというのにはいささか驚いた。しかし、帰国した抑留者は50万近かったというのを知れば、それも納得いくことではある。(参照) 今手元に

    内村剛介、中野重治、さらに村上春樹のこと - 遠方からの手紙:楽天ブログ
  • ネット雑感 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.12.20 ネット雑感 (4) カテゴリ:ネット論 早いもので、今年もあと10日あまりということになってしまった。一年が経てば、当然誰もが一年分、また年齢を重ねることになるわけだが、はたしてそれだけの時間に相当する積み重ねがこの一年でできたのかというと、残念ながら、はなはだ覚束ないと言わざるをえない。ようするに、あまり変わってないなということだ。 先日のことだが、近所の大型スーパーの階段で、乳飲み子を抱えた母親が目を放したすきに、2,3歳ぐらいの子を乗せたショッピングカートが、ごろごろと踊り場まで落ちていく騒ぎがあった。そこはちょうどトイレの前で、ひょっとすると母親は上の子をカートに乗せたままトイレの外に待たせておいて、中で下の子の世話をしていたのかもしれない。 カートに取り残された子がむずがりだして、その反動でカートが動き出したのか、それとも何かが触れたのか、あるいは床にわずか

    ネット雑感 - 遠方からの手紙:楽天ブログ
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2008/12/21
    ブログだからと軽く考えている人が多いのではないかな。一般に公開される点では出版物と同じ。身内だけが読むわけではない。しかも反応の早さは出版物を遥かに上回るわけでその辺の意識が甘いんじゃないかなと
  • 大統領辞めますか、それとも人間やめますか - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.07.07 大統領辞めますか、それとも人間やめますか カテゴリ:国際 前回の記念すべき250目の記事から、ずいぶんと間があいてしまった。仕事に追いまくられて、まとまった時間がとれなかったのだ。寝ている時間と飯の時間を除いて、一日中キーボードを打っていたので、しまいには腕がはれ上がりずきずきしてきた。それでも痛み止めを飲んで仕事を続けて、なんとか時間どおりにすべて仕上げたのだから、なかなかたいしたものである。とりあえずは、自分をほめてあげたい。 その合間に梅雨もあけてしまい、いよいよ格的な夏になってしまった。いやはや暑い暑い。お天道様は連日エンジン全開。おかげで、夕方ともなると、あちこちで、小さな子供らがぎゃあぎゃあと泣き喚いている。まったく、たいへんな事態である。 先日、かつてはソビエト連邦の16番目の共和国と言われたこともあるモンゴルで、選挙をめぐって5人の死者を出す大騒ぎ

    大統領辞めますか、それとも人間やめますか - 遠方からの手紙:楽天ブログ
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2008/07/07
    フランツ・ファノン
  • 人間、自分のことは自分が一番分からないものである - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.02.23 人間、自分のことは自分が一番分からないものである (34) カテゴリ:思想・理論 ヘーゲルというと難解な哲学者の代表格のように言われていて、とくに昔の岩波の翻訳などでは、「対自」 だの 「即自」 だの 「定有」 だのと、意味不明な術語が乱舞していて、なにを言っているのかさっぱり分からない。 かのラッセルも若い頃はヘーゲル主義の影響を受けていたそうだが、後年の彼に言わせると、ヘーゲル哲学なんてものは、ただのナンセンスなのだそうだ。まあ、たしかに、彼が書いたものや、残された講義録の中には、そう言われてもしかたがない部分もあるのかもしれない。 ところで、人間、人様から意見されると、ついつい 「お前なんかに、オレのことが分かるもんか」 とか、 「人のことに、余計な口出しをするな」 などと言ってしまいがちである。むろん、それはなにも他人の話ではなく、自分が一番そうだったりするわ

    人間、自分のことは自分が一番分からないものである - 遠方からの手紙:楽天ブログ
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2008/06/30
    こだわればこだわるほど地下猫氏の言葉を裏付けることになることぐらい気づかないのか
  • 「一億総ブロガー」時代の功罪 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.05.28 「一億総ブロガー」時代の功罪 (2) カテゴリ:ネット論 先日、ある若いフリーの女性アナウンサーが自殺した。川田亜子というその名前を聞いても、たしかに聞いた覚えはあるが、顔はちょっと浮かばない、という程度であるから、とりたてて衝撃を受けたというわけではない。自動車内での練炭による自殺というのも、最近はなんだかよく聞くなあという程度のことである。 ただ、ひとつ気になったことは、この女性が自殺する二日前まで、『Ako's Style』 なるブログをつづっていたことである。たとえば、死の4日前にはこんなことを書いている。 仕事の合間 一番苦痛であります。昔はを読んだりお茶をしたり、ぽーとしたり。楽しかったのに…今はせつないです。豪華なホテルのロビーで優雅に幸せそうにしている方々を眺めてながら、移りゆく景色に胸がきゅーとしめつけられます。 2008年05月22日 いかにも、

    「一億総ブロガー」時代の功罪 - 遠方からの手紙:楽天ブログ
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2008/06/16
    「ごん」という人によると、この記事は死んだ女性を貶めるものらしい。さっぱり意味が分からん。涙ちょちょぎれる「感動」的文章がそんなに好きなのなら、相田みつおでも読んでなさい
  • ネットを閉じよ、海へ行こう (山でもいいよ) - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.05.18 ネットを閉じよ、海へ行こう (山でもいいよ) (21) カテゴリ:ネット論 言うまでもなく、このタイトルは今は亡き寺山修司の書名からぱくったものである。調べてみたら、俳人で歌人で、詩人で戯曲作家で、映画作家でエッセイストで、おまけに競馬評論家で東北弁の達人でもあった寺山が亡くなってから、すでに四半世紀が経っていた。 まことに、「月日は百代の過客」 であり、「歳月人を待たず」 であり、「光陰矢のごとし」 であり、「時は金なり」 なのである。んっ、最後だけちょっと違うかも。 もっとも、寺山ので有名になったこの言葉も、もとはアンドレ・ジイドの 『地の糧』 という (訳者はなんと、今東光の弟で、初代文化庁長官を務めた今日出海である) にある言葉であり、腎臓を病んで大学を退学して送った長い入院の末にやっと病気が快方に向かったころの、「ブッキッシュな生活から遠ざかろうと思いは

    ネットを閉じよ、海へ行こう (山でもいいよ) - 遠方からの手紙:楽天ブログ
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2008/05/19
    はたしてこの手紙、本当の名宛人にちゃんと届くでしょうかね。自信ない
  • 「優しさ」をめぐるちょっとした考察 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.05.05 「優しさ」をめぐるちょっとした考察 (6) カテゴリ:社会 ここ二日ばかりはやたらと暑かった。すでに暦の上では夏にはいっているとはいえ、一部では最高温度が30度を越え真夏日を記録した地域もあるそうで、この先いったいどうなることやらと心配になってしまう。 ところで、心理学に 「共依存」 という言葉がある。この概念はきちんとした学問的概念とは言えないらしいが、もともとは、アルコール依存症の治療過程で発見されたことに基づいており、これを一言で表すと、「他者に必要とされることで、自分の存在意義を見い出すこと」(参考) ということになるそうだ。 それによると、施設のような家族から隔離した環境での治療によって、せっかく症状が改善した患者が家庭に戻ると、ふたたび以前の状況に戻ってしまうという事例があまりに多かったため、その家族環境を調査してみたところ、アルコール依存症患者と彼/彼女

    「優しさ」をめぐるちょっとした考察 - 遠方からの手紙:楽天ブログ
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2008/05/05
    某ブログの終了と閉鎖(閉鎖はその後撤回)をめぐる騒動から感じたことです。たぶん彼にとっても、「優しさ」や「包容力」を求め続けられることのストレスは結構大きかったのだろうと思いますね(筆者)